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砂塵に覆われし幻の都

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砂塵に覆われし幻の都
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救出ロリ魔王 4


 幸人に肩車され、もっと早く走るのじゃと幸人の髪を引っ張りながら泣き叫ぶマオを目撃した【ライトニング】の土方 伊織
 幸い焔子に被せられた冒険者のマントLV5によって魔族特有の頭部のツノは隠れており、見た目はバスタオルに包まれ、冒険者のマントLV5を被った少女がアンデッドに追われているようにしか見えない。

「はわわ、僕はただ学者として砂漠の都市遺跡調査に参加しただけなのに、なぜかアンデッドさん達に追われている少女さん達が……すっごくガチな追いかけっこなのです。ん~ご自身で何とかできそうに見えるのですけど、魔力消費中とかで大魔法が使えないのかも~ですぅ? ただ、魔族さんなのであれば表向きで考えればお救いする義理はないのですけど、知識の探究者としては人であれ魔族であれ刃を向けてこなければ敵対する意味はないですから、パーティーとしてお助けするとあれば『是非も無いよね』なのです」

 伊織がまずすることは少女を追いかけているアンデッドに対処する事。
 大量にアンデッドの群れが追いかけてることから、初手で大技を放って減らすのが肝心だろうとタイダルウェイブLV10でまずは一掃を狙う。
 その後は数の減ったアンデットに、リングオブマジックLV1と氷雷のコデックスLV9で強化したサンダーボルトLV5で雷による支援攻撃をしつつ、戦況を見定めていく。

「この数……広範囲攻撃で一掃する必要があるな。遥も伊織も大技はあるが、四方八方から接近されては効率よく使えんな。で、あの幼女は……。あんな成りだが……ああ見えて、高位魔族の可能性もある。冒険者のマントLV5で顔を隠しているのも怪しい。助力を請われた以上助け場合もあるが……そうなれば相手の手札の1つでも晒させたいところだな」

 ジェノ・サリスの役割は、周囲のアンデッドを吹き飛ばしパーティーのメンバーが戦いやすい場を作る事。
 リングオブスピードLV3とアクセラレートLV7に武闘家Lv4の素早さを加えた猛烈なスピードと、それを阻害しないマキシミリアンLV7を纏って突撃する。
 迫るアンデッドの群れの直前に飛び込みアダマンキャリバーLV9を使ったグラウンドクラッシュLV5を叩き込む。
 グラウンドクラッシュで発生させた衝撃波で味方への接近を許さず、遥と伊織が安心して広範囲攻撃を行える場を作るのだ。
 漏れて接近するものはビーシャ・ウォルコットが対応できるだろう。
 ジェノはグラウンドクラッシュLV5の広範囲衝撃波で多数のアンデッドを吹き飛ばし続け、多数同時接近を防ぎ続ける事を優先する。
 防御や回避は冥土服【メイド服LV7】をひらめかせアンティシペイトLV10で対応して避けていった。
 そこで整えた場面で伊織はアンデッドがしつこくマオ達を狙い、マオの安全確保に必要であると判断するとアヴィエーションLV6で空中から天技:【重圧領域】Lv3を展開。
 アンデッドの群れを中心とする円形の重力場を作り出し範囲内の指定対象を重力で押しつぶして攻撃する。
 その副次効果として重力場には拘束効果があり、動きを鈍らせる等の効果を発揮するのだ。
 そうしてマオ達の後退する時間を捻出すると同時に【ライトニング】達の攻撃がしやすいように場を整えた。

「外見と内面の乖離はハーフハイトの私が言えたものではありませんが。見た目相応ならそもそもあんな場所で元気に大声あげていられるはずもないですし……困っているのもまた確かなのでしょうけれど」

 ビーシャの天技:【無節操な窃盗】Lv2は触れた相手の武具の『レベル』を掠め取り、一時的に脆弱にするもののため対集団に適正がないので仲間に任せてしまう。
 とにかく逃げ難そうなマオ達が囲まれ碌な抵抗ができていないマオ達周りを整理するため、マッドダイバーLV3で砂地に潜り、リングオブスピードLV3【リングオブスピードLV3】で底上げした速度でアンデッドに接近。
 モンスター知識LV2によって生者に向かう習性でマオ達に向かう個体とマオではなく生者に向かう個体とをチェーンウィップLV5で結び、範囲攻撃を振るう仲間の攻撃に多くアンデッドを巻き込めるよう、チェーンウィップLV5を伸ばしてワイヤードプレイLV7による足止めを行っていく。

「生者に寄るのなら視覚等に頼らない可能性がありますが速度で負けるわけにはいきませんしぃ、見た目のか弱さは幼女さんと同等でしょうから狙いやすさで目標を選ぶなら私でも囮にもなれるでしょ~」

 それでも攻撃範囲からの漏れや邪魔な立ち位置にアンデッドには仲間の攻撃範囲に収まらなかった場合はエイムウィークネスLV3で奇襲を仕掛け、アンデッドの攻撃をシャドウプレイLV9で回避しながらチェーンウィップLV5を振るう。

「なんかずいぶんと態度の大きい幼女ね……? こうも助けられながら逃げていればほっとけない……わよね? まあ折角だしわたし達の実力を魔族にも見せるように戦って無駄な争いが起きないように願いましょう。見えているかは分からないけど」

 水元 遥の主な役割はパーティーの守り……ではなく、アタッカーだ。
 そのためアンデッドの弱点をモンスター知識LV2で思い出し、仲間達がアンデッドの進行を食い止めてもらったり、攪乱している間に攻撃を優先してミスリルサーコートLV9【ミスリルガウンLV9】で+LV1されたグリントオブライトLV6の威力と範囲を兼ね揃えた光魔法でアンデッド軍団を薙ぎ払って浄化させる。
 グリントオブライトLV6の詠唱中に妨害されたらミスリルシールドLV4とミスリルサーコートLV9で防ぐ。
 それでも防げない大群が押し寄せてきたらミスリルサーコートLV9の効果で+LV1されたマテリアルガードLV6を形成。
 これで攻撃を防いでいる間に仲間達へアンデッドを吹き飛ばすなりして態勢を立て直すように頼んだ。
 長期戦で受けた傷はエクステンシブヒールLV10で回復し、その継続効果も合わせることでさらなる長期戦を可能にする。
 アンデッドの軍団もある程度減って来たのを感じた頃、遥とジェノは切り札を切ることにした。
 遥は天技:【聖剣抜刀】LV3で生み出した光の刃を持ち、光線も放てる聖剣グロリアスを一時的に再現した聖剣を手にミスリルサーコートLV9で+LV1されたグリントオブライトLV6を放つ。
 ジェノもあらゆるものを光へ分解、消滅させる極光を武器に纏わせる天技:【極光昇華】Lv3でアダマンキャリバーLV9を黄金に輝かせ、ローンモウLV10を放つ事で広範囲のアンデッドを光へと昇華分解する。

 【ライトニング】が大量のアンデッドを浄化させる中、ふわりはあちこちでダブルヒールLV5で回復して回っていた。
 ダブルヒールLV5では間に合わない程の怪我人が出て来た場合は天技:【キュアサークル】Lv1でふわり自身を中心としたレンジM範囲の味方全員のHPとMP、戦闘不能を除く状態異常を回復させて状況を立て直すのだった。



◇          ◇          ◇




 肩車をして走る幸人、中央にウォークスと焔子、後衛にエリカを配置しなんとか遺跡の中心から、アンデッドの群れからようやく数が減った場所まで辿り着いた。
 それでもアンデッドの群れがゼロになった訳ではないので油断はできない。
 そこに【ライトニング】のジェノが辿り着き声をかける。

「冒険者のジェノだ。高位魔族とお見受けする……助力要請に応じよう。君も、アレを一掃する手段は何かあるだろうか? あるなら、守っている間に準備を整えて欲しい」
「我にかかればちょちょいのちょいだ。そう言うなら派手にやってやろう! 壮大な魔法故、その時間稼ぎはしてもらいたがの」
「いいだろう」

 目の前まで来れば冒険者のマントLV5で頭部を隠していてもマオが魔族であることは隠せない。
 マオが魔族であること知った上で、建前的に“幼女魔族の力の一端を見られる”機会を作りだされたとも知らずにマオはおだてられ調子に乗るが、魔力回復を待っているような状態のため、時間稼ぎをしてくれるのなら願ってもないとジェノを利用して魔法を構築していく。

「さっきはよくも我の命令を無視したな! この一撃で我に跪くがいい!」

 絶大な魔力が練り上げられ、桁違いのステータスとレベルで蹂躙するマオの魔法。
 その威力は天技持ちの勇者候補たちを蹴散らすほどの実力者であることが分かった。

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