救出ロリ魔王 3
「私も1人の冒険者として遺跡のアンデッド退治に協力……ということで意気込んで来たんだけど、あれはどう見ても魔族の女の子よね……? 涙を浮かべながらアンデッドにもみくちゃにされているのは可哀そうだし。守っている人も少ないし……うん、ここは助けましょう」
エリカ・クラウンハートは砂漠の遺跡らしいミイラやスケルトンの群れをモンスター知識LV2というかゲーマー転生者的に考えて光に弱いパターンが多いから試してみることにした。
逃げるマオ達に向かって「今助けるから、目を瞑ってなさい!」と大きな声で声掛け、アンデッドに向けてグリントオブライトLV6を発動。
ミイラは目が腐り落ちていたり、スケルトンは目がないので目晦ましの効果は期待できないが、
グリントオブライトLV6ならきっと有効なダメージを与えられるはずと期待したがその期待は期待以上のものだった。
「邪魔よ、どきなさい」
マオを救うため、周囲の邪魔なアンデッドにブロンズソードLV6を片手に舞い踊るようにウィンドスラッシュLV6の薙ぎ払い、マオとアンデッド達の間に割って入りマテリアルガードLV6で防壁を展開する。
アイアンシールドLV4をアンデッドに向けマオを庇う態勢をとって警戒態勢に入った。
「大丈夫? ここは危険だから、一緒に脱出しましょう。構わないかしら?」
「もちろん」
「私も構いませんわ」
マオに優しく声をかけ、ウォークスと焔子から認めてもらい共に脱走する。
わらわらと集まるアンデッドに焔子のフレイムウォールLV2とエリカのグリントオブライトLV6で浄化してウォークスがマオを抱えてアンデッドの群れの中を突き進んでいく。
「ぬおおおおお!? アンデッドの大群んんんんんん!? この黄金の輝きに怯んでいる隙にはり倒すしかないです、な……いや、なんで逃げるだぁ!!」
ゴールドアーマーLV9のせいでアンデッドが遠ざかるのに驚く
紫月 幸人。
これではモンスターを引き付ける作戦が巧く行かない。
仕方なくブロンズソードLV6でウェポンカウンターLV2し反撃することで数を減らし、ウィンドスラッシュLV6でまとめてアンデッドを倒していると何処かから幼い少女の悲鳴が聞こえてきたように思えた。
「むむむ!? ロリ様の助けを呼ぶ声がする!?」
その少女の声に敏感に反応し、その声の方向に一直線に走り出す。
そして見つけ出したマオとそれを護衛する一行。
「見つけましたぞぉ! ロリ神様!!」
「ロ、ロリじゃと!? この威厳な姿が目に入らぬのか!」
「いえいえ! ロリ神様だからこそ自らの御御足で走る必要もございません! そのような獣人ではなく、この俺が肩車で避難させましょう!!」
「ほう! 横炊きも悪くなかったが担いでくれるのか! ありがたいのぉ。良かろう、我を担ぐことを許可しようぞ!」
「(ああ、役得が……)」
「ありがとうございます! そう言えば貴方のお名前はなんですかなレディ?」
「オッホン! 我こそは恐れ高いまお―――あぶぶっ!」
堂々と名乗り上げようとしようとしたマオだが、砂嵐の砂が顔面に被り砂で口の中がジャリジャリになってしまう。
「マオ様というのですね! 分かりました! では担ぎますよぉ。キチンと逃げ切れるようにお願いでもしておきましょうか」
天技:【ゼロオアハンドレッド】Lv1で理不尽な程の幸運であらゆる困難を凌駕する、事がある。
基本的には自分にとって幸運な事が起きるが、何が起きるかは自分でも分からないが。
共に担いでいればきっとマオにも幸運なことがあるかもしれない。
「どの世界でもアンデッドはいるんだな……医者としては複雑だが、とりあえず生者を守ることを優先するか」
コトミヤ・M・フォーゼルランドはまずディスアピアLV6で気配を薄くし、アヴィエーションLV6でなるべく目立たないように飛行しながらマオ一行とアンデッドを殲滅している来訪者を上空からのサポートするために偵察していた。
上空から観察眼LV3を使ってアンデッドの位置や武器などを少しでも把握しリングオブスピードLV3【リングオブスピードLV3】で素早く周囲の味方に共有しては上空に戻っていく。
特に弓兵のスケルトンの弓矢LV5に狙われてしまえば白衣LV7【メイド服LV7】を着て飛んでいるコトミヤ自身もやや危険なので、近くの味方に倒してもらう形で消極的な戦闘でバードライムトラップLV3を味方に当てないよう上空から散布する。
戦っている味方の負傷者が多い場合や避難支援の為の前線から下がる前に天技:【リカバー】LV2を発動させ、コトミヤ自身が視認できる範囲内にいる味方の体力と戦闘不能を含めた状態異常を回復させて支援していった。
だがマオのような幼女がこのような場所にいるのかは分からない。
だが、そちらだけでなく要救助者、負傷者などがいれば駆けつけ回収する必要もあるのでやはり全体を俯瞰的に見届ける必要がある。
だからこそせめてマオ達にはバードライムトラップLV3で追手の妨害を行い、アンデッドが少ないまたは安全な場所へのルートを割り出してナビをして見送って怪我人の様子を見るために戻っていった。
「盾ヒーラーでもやる時はやるんですからね!」
コトミヤが戻って来たそこでは
師走 ふわりがマテリアルガードLV6を形成していた。
アンデッドの攻撃をミスリルシールドLV4を構えつつ耐え、それでも数に押されて来ればプラチナロッドLV5による結界も展開して堪え忍んでいる。
そうしてヘイトを稼ぎつつ自身も味方もダメージが蓄積してきた時にダブルヒールLV5で回復していく。
アリーセ・クライトはアンデッドからはできるだけ離れて、ポケットピストルLV4で撃ち抜いて倒している。
場合によってはふわりを盾にしてハイドアタックLV2で奇襲を行いゼロ距離射撃で破壊して後退していく。
動きの速いアンデッドの場合、アンティシペイトLV10で回避しバードライムトラップLV3のトリモチで動きを制限してポケットピストルLV4で撃ち抜いてしまう。
「見たところ普通の人間ではないとは言え、アンデッドに襲われているようなら、助けないのは道義に反するというもの。それに、アコライトとしては眠れぬ死者に安息を与えたくもありますね」
このような場所にいて、普通の人間とは異なる姿を持つ幼女……只者ではないだろうと
人見 三美は思った。
アンデッドに襲われているというのなら助けなくてはならないが、そちらには救助者が幾人かいたのを確認済みなのでモンスター知識LV2を活かしてアンデッドへの対策を考える方にシフトチェンジをする。
そしてアサルトバッシュLV3で光属性のリンデンスタッフLV9の杖先端が当たるように突くように繰り出すように戦っていく。
格闘戦を少しでも優位に進める為指に嵌めたリングオブパワーLV1の力も頼みにリンデンスタッフLV9のもう一つの力である光魔法の強化が活かせるグリントオブライトLV6でアンデッド達に囲まれた際に使用して切り抜ける。
そうしてアンデッドを浄化させつつ味方が怪我を負った場合にはダブルヒールLV5を使用する事で治療を施し、自身の魔力の消耗を感じたら魔力ポーション(大瓶)LV2で回復をしておく。