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砂塵に覆われし幻の都

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砂塵に覆われし幻の都
【!】このシナリオは同世界以外の装備が制限されたシナリオです。
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砂蛇討伐とアーティファクト 5


「では危険排除のために誘き寄せましょう。ルージュ、セナリアさんお願いします」
「分かったわ」
「任せて」

 そして優が開けた場所を見つけるとルージュは使う魔法をリングオブマジックLV1とオリハルコンクローLV8で増幅させ、踊り子Lv4の魅惑よる歌舞で味方を強化しつつ、足音で地中のサンドワームを誘き出しにかかる。
 おそらくただの足音だけでは足りないだろうと、地中に向けてクエイクLV5を放つ。
 そして砂の匂い……サンドワーム特有の獣臭で接近を感知したセナリアが叫ぶ。

「来るわ!」
「皆さん、サンドワームを潜らせないように皆で畳みかけましょう!」

 ズモッと砂の中から姿を現したサンドワームの丸呑みを全員が回避すると、春奈はマキシミリアンLV7の速度上昇とアクセラレートLV7で脚力と瞬発力を高め高速接近しアダマンキャリバーLV9で斬りかかる。
 基本はアダマンキャリバーLV9のリーチと武闘家Lv4の筋力や素早さも活かし、アダマンキャリバーLV9の斬撃を中心に攻めていく。
 危険な大口に飲み込まれないように正面は避け、極力側面から斬ることを意識して。

「逃がすか!」
「降り注ぎなさい!」
「そちらにばかり意識を向けていては危ないですよ?」

 サンドワームが地面に潜る時はブレイククレーターLV9を叩き込み、ルージュも潜ろうとするサンドワームの胴体にコメットフォールLV6をぶつけて動きを止め、マリディクトLV5で回復を封じる。
 リングオブパワーLV1で筋力を高めた優もアダマンキャリバーLV9にパラリティックポイズンLV5を塗った剣で胴体へ斬りかかってく。

「みんな、時には下がることも忘れないで! 私が守るから!」

 3人がかりで攻撃しつつセナリアは基本的に仲間達を守るような動きを中心にする。
 仲間達の前方に入り込んではミスリルガウンLV9姿でマテリアルガードLv6を展開してサンドワームの体当たりLV10のダメージを軽減して被害を抑える。
 サンドワームが息を吸い込んだのに気付けばリンデンスタッフLV9でライトバリアLv4に切り替え展開して溶解液を受け止める。
 それによって受けたダメージはダブルヒールLv5で全体を纏めて回復。
 誰しもが体力を、魔力を消費している中冷静に消耗の判断しい人達にルージュは魔力ポーション(大瓶)LV2を配って回復してもらう。

「これも使って! 私だとタイミングが見極められないから!」
「ありがとう!」

 春奈がサンドワームの体当たりLV10をアクセラレートLV7で強化した速度で見極め回避し、ルージュに体力ポーション(大瓶)LV2を託して前線に戻っていく。
 セナリアも魔力ポーションLV1を飲みつつ結界を維持して仲間達を守っている。

「貴方の攻撃は単純なのよ。だからこうして引きずり出されるの」

 セナリアは砂に潜って丸吞みしようとサンドワームが地上へ顔を出したのと同時に天技:【揺蕩う星光晶】Lv3を展開して浮遊するキューブ型水晶を無数に召喚し、サンドワームの腹を突き上げる様に全力で隆起させていく。
 サンドワームの全身が浮き上がった段階で、地面や壁に天技:【揺蕩う星光晶】】Lv3を敷き詰めてサンドワームが地中へ逃げられない様にする。
 これで無防備になったサンドワームにまずはルージュが天技:【勇愛の舞】Lv1で決まった形の無い舞を舞い始める。
 踊り子の誘惑と併用可能することで、使い手が認識している味方は舞手を見ずとも舞を認識し、認識した者はよりどんな逆境であっても勇気が湧き実力以上の力を発揮する。
 春奈は一時後退し天技:【明星鳴動】Lv2で超重力をアダマンキャリバーLV9に纏わせチャージLV3を発動。
 力を溜め終えたら、その効果でLVを1上げたウィンドスラッシュLV6を叩き込む。

「これで終わりです!」

 優の天技:【絶対貫通】Lv3で自身が行う攻撃に敵の回避行為、迎撃攻撃、防具、防御技や耐性・吸収・反射といった障害を“破壊した上で威力を低下させずに打撃を与える”という結果を紐付ける運命を付与し、メイド服LV7と使用人のご命令をどうぞLV1でアダマンキャリバーLV9とスキルのレベルを1高めたローンモウLV10でサンドワームを両断してしまった。



◇          ◇          ◇




 【遺跡調査】でキョウにコントロールトラップLV5で解除を頼み、罠が解除されたら垂のハイピッキングLV6で開錠したことで最深層に辿り着く。
 重厚に封印されている宝箱を垂がハイピッキングLV6で解錠しネクロマンサーの杖を発見する。

「コイツはなんとまぁ禍々しいな。呪いの一種か? コイツから漏れ出した魔力と、杖を封印したネクロマンサーの術式が反応を起こしたために杖を守るべくアンデッド共が動き出した……なんてな。あり得ないっつーのそんな現象」
「チッ闇の扉が開かれてしまったか……」
「おや、よく宝箱を解除できましたね。さすがです」

 ネクロマンサーの杖を鍛冶師LV4の視点から調べていると、同時にキョーマとジョンも再深層に辿り着いたようだ。
 遅れて凛音達もやってくる。

「おや、一歩出遅れたようじゃのぉ」
「でもぉまだ戦える人、いるよねぇ?」
「でしたらその宝を賭けて勝負と行きましょうか」
「げっ待て待て。確かにコイツを見つけたのは俺達だが、デスゲームなら俺達は下りるぜ」
「だな。やっとの思いでサンドワームから逃げつつここまでやって来たが、それは俺達が探索特化だったからだ。奪い合いのデスゲームになるんだったら下りるぜ。持ち逃げはしないから安心しな」

 凛音達は戦う気はあるがキョウ達は戦う手段もほとんどない状態では舞台には上がれない。
 それを証明するように今し方解除した宝箱にネクロマンサーの杖を戻す。

「いいのですか。せっかくあなた達が見つけたのに」
「戦闘能力があれば話は違っていたがな」
「そういうことだ。それともお前達が譲ってくれるのか? そしたらありがたく貰ってやるが」
「無駄な話はもういいだろう。ならば去れ。俺の魔の手が届かないうちにな」
「そうさせてもらうさ」

 【遺跡調査】は強奪戦から離脱。

―――シン……

 誰の息遣いが合図ともならずとも同時にこの場に残った凛音達3人とキョーマとジョンが砂地を蹴りだす。
 キョーマはアクセラレートLV7で速度を上げて素手でジョンにアサルトバッシュLV3で殴り掛かり押し出すとジョンはシャイニングビームLV5を放つ。
 キョーマとジョンがぶつかり合っていると思えば距離的に凛音達の方に近ければキョーマもジョンも容赦なく攻撃対象を切り替え潰しにかかる。
 それをアヤメはアンティシペイトLV10で見切って魔奪刀LV6で斬り返し魔力を奪っていく。
 刀華もアクセラレートLV7で回避しつつグレートソードLV5を薙ぎ払ってウィンドスラッシュLV6を繰り出す。
 もみくちゃになりながら3組がぶつかり合っている中、凛音はここまで来るまでに消耗した魔力を回復するために魔力ポーション(大瓶)LV2を飲みアヤメと刀華をダブルヒールLV5で回復していく。
 そしてコメットフォールLV6を落とす。
 刀華も天技:【疾風怒濤】Lv1を使用して高速戦闘に耐えられる様に自らの身体強化をすると共に、物理法則を無視して現状の自分の速度を攻撃の威力に上乗せし打撃力を倍増すると突進のスピードを打撃力に変えて攻撃する。
 凛音はここまでのサンドワームとの戦いを含めたここまでの戦いで受けた負傷具合からキョーマに向かって天性の観察力でキョーマの天技を分析し、即座に解析して対抗術式を構築する天技:【六道眼】Lv3で天技の打ち消すことを実行。

「キョーマ殿の天技は見切っておるのじゃ!」
「果たしてそれはどうかな。俺の呪いは日々進化するのさ」

 天技:【闇の両腕】Lv3は『魔力で巨大な両腕の形を作り、自在に振るう』もの。
 あの敗北からキョーマは成長し、創造・具現系統のLV3となった事で、右腕だけでなく左腕も形成できるようになり、単純に二倍の攻撃力となったのだ。
 そのことを知らなかった凛音は創造された右腕を打ち消すことは出来たが、時間差で放ってきた左腕には対応できずに吹き飛ばされた。

「凛音さん!」
「凛音様!」
「この呪いをこれ以上受けたくなければ壁の隅に引っ込んでろ。さて、ネクロマンサーの杖、この俺が貰い受ける」
「いえ、手に入れるのは私の方です」

 再びキョーマとジョンがぶつかり合うがジョンの方が回復手段もあることで徐々にキョーマが押され始める。
 体力を削った量から言えばキョーマが圧倒的だ。
 だが、一撃必殺の天技はあの凛音に使ってしまった。

「おやおや、そのような状態で大丈夫ですか? ふらついておりますが。やはり傷が深いご様子で」
「よく言う。傷を癒す気もないのに」
「失礼な。助けられる命は助けますよ。ですがこの場がそれを許さないだけです。私もマクリールの首長からのお願いには応えなければならないのです。それがなければキョーマさんであろうとも助けましたよ」
「そうかよ。悪魔に身を売った天使が」

 傷を癒せないキョーマは流しすぎた血によって意識が落ちる。
 ジョンはキョーマのことなど警戒の対象から外し、さっさと宝箱からネクロマンサーの杖を手に入れると遺跡から出て行ってしまうのだった。
 キョーマの傷を癒すこともなく――。

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