クリエイティブRPG

『首尾はどうだ？』
「問題ありません、長。義手もコスモスアームも馴染み、この世界での戦いにも慣れました」

　丹波　志道はかつての上官と連絡を取り合っていた。
　現、京都支部支部長。
　だが、彼もまた志道と同じく、元からこの世界にいた人間ではない。

「クロエは？」
『カオス研究機構だ。あちらの情報収集を行ってくれている。
　被験体にもなったが、彼女はその手の分野への適性も高い。
　ああ、今回のそちらの作戦。カ研のドクター・エヴェレットが戦力を送ったと聞いている』

　カオス研究機構。
　コスモス機関と対立関係にある、というわけではないものの、非人道的な研究をも行っている組織とされている。
　研究施設の所在も、構成員も不明。旧市街の危険地帯各所にある人の痕跡は彼らによるものだと、機関は見ている。

『見極めろ、シド。
　それともう一つ。“あの男”が俺に、長老からの言葉を伝えに来た。
　ブラフマーと有栖の件はお咎めなし。
　ワールドホライゾンの特異者と協力し、“地球”の危機に対処せよ、とな』
「この世界の危機が、地球にも波及する、と？」
『少なくとも、地球の長老や“真の上層部”は、そう考えている』

　優先すべきは一族の任務。
　協力しろ、と言われたら従うまでだ。
　かつて特異者と戦ったのも、それが役目だったからであり、そこに含む感情はない。

（さて、見せてもらうとしよう。
　ヴェーダが認め、ヤナギ　サヤを屠ったお前たちがどこまでこの世界に適応できているのかを）






プロローグ・目次

【１】新東京での訓練に参加する
ＶＳ混沌の獣（チーム）
ＶＳ混沌の獣（ソロ）
タクトの戦い方
ＶＳアカリ＆セリーヌ
ＶＳアカリ１
ＶＳアカリ２
心の澱
シャオメイとエヴェレット

【２】強奪された物資を取り返す
倉庫街に突撃せよ！
吠え猛る狼の分隊
炎を駆る狩人の分隊
サムライソードと共に舞う
リトフル分隊、突撃！
倉庫内の物資を確保せよ！

【３】金沢島の“獣”を狩る
廃墟の水族館
観客参加型
エースの抜刀術
カオス研究機構の戦力　その一
カオス研究機構の戦力　その二

エピローグ