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反撃の狼煙!

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反撃の狼煙!
【!】このシナリオは同世界以外の装備が制限されたシナリオです。
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・街路迷宮の宵闇を抜けて

 早速、戦線が切り拓かれたのが影響したのか、今に上陸しようとしていた【リュミエール】独立連隊の鼻先へとパルサークレフテスが舞い降りる。
 彩の「ジャミングウェーブ」で受け流そうとするが、敵は完全にこちらを捕捉しているらしい。
「シールドエンチャントを掛け直す。もし飛空艦が損傷を受けてもレストアで。皆様を無事に、届けるために……多少の被弾なら、私が直して見せる」
「その通りです。ここで足を止めている場合じゃ……ないんですよ……!」
 「エンブレムシールド」を構えつつ防衛に徹し、「ミディエイションネット」でパルサークレフテスの機動力を削ごうとするも、これはかわされてしまう。
 それは同時に距離を取った意味でもある。
「今のうちに上陸へ! 相手をしているような余裕はありません!」
「了解! 上陸班は港へと接地すると同時に展開! 行きましょう!」
 戒の号令でシアは空の「シュヴァリエ・スナイパー」へと「初の手当」を貼り付ける。
「ぺったんぺったん♪ お祈り込めて貼りますです♪」
「マジックランタン」で周囲を照らしたシアに空は礼を言っていた。
「ありがとうございます。このまま……向かいますね」
 手持ちのシールドに「マジックシールド」を施し、物理と魔法両面の守りを固めた上で、機体に「エレクトリック・トーチ」の光源を確保する。
 駆け出した機体は盾と地形を読み取って身を守りつつ、正面を警戒する。
「背後や側面に関しては仲間のカバーに頼るとしますね。まずは敵の注意を……引く!」
 「ホーリーライト」で敵の注意を引き付け、クルースニクとパルサークレフテスの攻撃網がのしかかってくる。
 「セルフコンディショニング」を駆使したダメージコントロールで戦端を支え、「マジックリピーター」で狙い澄ます。
 射撃戦に入ったのを確認した京は「召喚」で「カッツバルゲル(王朝)」を呼び出し行動に移る。
「来て、カッツバルゲル! 京・ハワード、行きます!」
 「ウィンドマント」で上空より地上の状況を俯瞰する。
「多脚軍用ロボもそこいらに配置されていますね……。なかなか油断はできなさそうです」
「そうでしょうね。……敵も本気……か」
 迷路のような街並みを行くのは戒の乗る「シュヴァリエ・メイジ」で、「ノクトビジョンターゲット」の暗視と「サイレントダンパー」による消音と動きを活かし、敵からの発見を誘発するような真似は避けていた。
 「ウィンドマント」の機動力はバイク程度なのでたかが知れているからだ。
 掻い潜りつつ、建物の壁を蹴り、中枢へと向かう。
 京は「ノクトビジョンターゲット」の暗視効果で多脚軍用ロボへと奇襲を仕掛けていた。
 「ダイヤモンドソード」で硬化させた「プロッド・クロスボウ」の鉄球が砲弾のような勢いを伴わせて連続発射される。
 それだけでも砲撃網に等しい威力に、多脚軍用ロボは「胸部ガトリング」の弾幕を貼りつつ後退しようとするが、その直上より京は「投擲型デプス・チャージ×4」の爆雷で粉砕していた。
「直下に来たのが好機そのものですっ!」
 合流してきた多脚軍用ロボがロケットランチャーで狙い澄ますのを「スウェイ」の技量で回避していく。
 AHI RUは連隊員が全員、戦闘機動に入ったのを認識して「大鐡神・安底羅」で駆け出し、空の側面に入る形で行動を開始する。
 「ノクトビジョンターゲット」を使用し、敵機を発見するなり「鬼砕破砕拳」による「電光石火撃ち」が放たれる。
「マスターたちの攻防を無駄にはしないわ!」
 クルースニクの装甲が爆ぜ、代わる代わる機体が連撃を仕掛けてくる。
「来るわね……ここで退くもんですか!」
 AHI RUは「戦場の殺気」で備え、障害物に隠れつつ敵のビーム銃弾へと「引き」の動作でかわし、敵機へと「蒼炎斬」を見舞う。
「体格差は弱点でもあるけれど、強みにもなるわよ。防御は硬いから壁になって仲間を守ることもね」
「AHI RUさん、無理はしないでください。目的はあくまでユニウス夜襲。敵機を全て殲滅する必要はありません」
 空の言葉にAHI RUは頷く。
「そうね。ここで根絶やしにするって作戦でもないし。損傷が酷くなれば艦に戻って修理も依頼しましょう」
 クルースニクの銃撃を「スウェイ」で回避した戒は「ストームウェポン」で敵機の武装を排除する。
 ビーム刃を抜刀した敵機に「コンバットヤード」でぬかるみを生み出し、相手の足を取る。
「もらった――!」
 「蒼十輝【オリンディクス】」の魔力弾を散弾さながらにばら撒き、敵の攻勢を削ぐ。
 シアは一時帰還していたAHI RUの機体を保護すべく、「パニッシュメント」の光弾で牽制する。
「レストアの時間は稼ぐですよ!」
 「スタンスタッフ」を「ウィークポイントアタック」で用いてパルサークレフテスを一時的に硬直させようとするが、パルサークレフテスの動きは止まらず、シアを倒そうと容赦なく引き金を引く。
 AHI RUの機体が盾となってシアを守り、その剛腕がパルサークレフテスを吹き飛ばしていた。
「気を付けて! ガドラスガードの機動兵器に攻撃が必ず効くと思わない方が良いわ。どうせ修理するんですものね」
 AHI RUの機体は修理にしばらく時間がかかりそうだ。
 シアは街の各所で黒煙が上がっているのを目の当たりにしていた。
「……ユニウス夜襲……その行方は……」

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