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それぞれの国の歩む道

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それぞれの国の歩む道
【!】このシナリオは同世界以外の装備が制限されたシナリオです。
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■エピローグ■


 ――自由都市連盟、首長都市フリーダムシティ

「こちらが、ルミナス王朝バルタザール国王と、わたくし、鐵皇国現皇帝覇道鼎連盟の抗議文になりますわ」
「謹んでお受け取りいたします」

 特異者たちの護衛もあって無事に首長都市フリーダムシティに到着した覇道 鼎は、首長庁舎に入ると盟主アリス・エイヴァリーに国王バルタザールとの連名による抗議文を手渡した。
 (パフォーマンスとはいえ)盟主アリスは恭しく受け取った。

「自由都市連盟所属のユニウスの街デキムス市長から攻められたことに対する抗議文ですね。これを受け取った以上は、自由都市連盟もユニウスの街のデキムス市長に厳重注意を行わなければなりませんね」

 バルタザール国王の狙いはそこにあった。抗議文を送ることで盟主アリスに、デキムス市長への大義名分を与えると共に、“白き静謐”との戦いに巻き込みたいのだ。
 盟主アリスがどう考えているか、鼎は知る術はないが、少なくとも抗議文を受け取った以上、“白き静謐”と事を構える気でいるのは間違いないだろう。
 兄・覇道策狼が皇帝になった暁には文官として支えようとしており、軍略に明るい鼎ではあるが、バルタザール国王と比べると、盟主アリスはそんな鼎から見ても何を考えるか読めない点が多々あった。

「それともう一つ、これがわたくしがここに来た理由ですが、“白き静謐”との戦いの間は、鐵皇国と自由都市連盟は停戦協定を結びたいと考えておりますの」
「構いませんよ。“白き静謐”との戦いに集中するためには、後顧の憂いは無いに越したことはありませんからね」

 鼎の本命の提案はあっさり承諾されてしまい、書面による停戦協定が結ばれることとなった。
 しかし、あくまで国同士の協定であり、個人に関しては関与しないという条件が盟主アリスから付け加えられた。
 おそらくは“はぐれソルジャー”のことを見越してだろうと鼎は思い、それには承諾した。

「せっかくフリーダムシティまでお越し頂いたのですから、ぜひ覇道皇帝にお願いしたいことがあります」
「わたくしで出来ることであれば」
「覇道皇帝は鐵皇国の歌や踊りを嗜んでいると聞き及んでいます。丁度、自由都市連盟のアバターアイドルのオーディションがあります。ぜひとも、覇道皇帝にもその嗜みを活かされて審査員としてご参加いただき、デビューするアバターアイドルを決めて頂くお手伝いをお願いできますでしょうか」
「ええええええええええ!?」

 盟主アリスからの思わぬ依頼に、素っ頓狂な声を上げる鼎。
 こうしてなし崩し的にアバターアイドルの審査員を務めることになったのであった。


【それぞれの国の歩む道 完 (一部「白き反攻」へ続く)】


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担当マスターより

▼担当マスター:クリエイティブRPG運営チーム

マスターコメント

『クリエイティブRPG』運営チームです。
『ロボティクスウォー』のトリガーシナリオ「それぞれの国の歩む道」のリアクションをお届けいたします。

パブリックシナリオは、アクションを投稿しているか、
アクションを投稿していなくても「・アクション投稿しなくても登場を希望」の項目にチェックを入れた場合、基本的にリアクションに登場しています。
基本的にPCは1シーンに登場していますが、シーン分割の関係で数ページに渡って名前がある場合もございますので、リアクションを読み進めてご確認頂ければと思います。

今回の功績は下記の通りとなります。

▼以下の方に「鐵皇国茶器」「ルミナス王朝勲章」「自由都市連盟表彰状」を付与させていただきます。
※配布はリアクション公開後、2週間以内を目途に行わせていただきます。
【2022年12月23日10:00修正】戦功に誤りがございましたので修正いたしました。

●独立連隊
 ライトニング独立連隊
 リュミエール独立連隊
 ヤークトフント独立連隊
 四蓮独立連隊
 鋼玉血盟独立連隊
 ロッソジェルベーラ独立連隊
 バーゲスト独立連隊
 アサルトフォックス独立連隊
 カッキン独立連隊

●個人
 壬生 杏樹(SAM0058941)様
 有間 時雨(SAM0038313)様
 エリカ・クラウンハート(SAM0057001)様
 迅雷 火夜(SAL0062273)様
 幾嶋 衛司(SAM0036471)様
 松永 焔子(SAM0040459)様
 佐藤 花(SAL0071353)様
 シジマ アキナ(SAL0063945)様


▼以下のPCのシュヴァリエに“意思”が芽生えました。
※配布はリアクション公開後、2週間以内を目途に行わせていただきます。
※ユニーク化・強化は解除されます。予めご了承下さい。


 戒・クレイル(SAM0007396)様:シュヴァリエ・メイジ
 納屋 タヱ子(SAM0020188)様:シュヴァリエ・ナイト
 高橋 蕃茄(SAM0053853)様:シュヴァリエ・ルーク


▼以下のNPCが、特異者の招聘に応じて「鐵皇国」「ルミナス王朝」「自由都市連盟」へ協力します。

 深谷 サキ→自由都市連盟
 バット、ルゥ→ルミナス王朝
 紀乃 刀児→鐵皇国
 ジェーン・モースタン→自由都市連盟


最後に今回のリアクションを執筆したゲームマスターからのコメントをお送りします。

【1】【2】【6】担当:シチミ大使

本シナリオにご参加していただきありがとうございます。
「それぞれの国の歩む道」の選択肢【1】、【2】、【6】のシナリオを担当したシチミ大使と申します。

今回はガドラスガードとの激しい戦闘から、遺跡探索、そして他世界のキャラクターへの招聘と、幅広く、それでいて皆様のプレイングはこの世界を生き抜くたくましさと、そして絆を大切にする根幹があり、楽しく書かせていただきました。またご縁がございましたら、その際はよろしくお願いいたします。


【3】【4】担当:卜部イ蔵

 この度は『ジーランディア【それぞれの国の歩む道】』にご参加いただき誠にありがとうございました。パート【3】及び【4】を担当させていただきました卜部イ蔵です。

 三国の思惑が重なり合う本パート、この戦いはこの後の彼らの命運を左右するのに十分な意味を持っているでしょう。連盟が勢いに乗ったまま戦況をリードするのか、或いはこの停戦を機に押し返されるのか。未だに先の見えないこの戦乱、それを制する鍵である皆さんの記憶に残る一幕であれば幸いです。

 重ね重ね、シナリオにご参加いただき誠にありがとうございました。皆さんが楽しんでいただいていたならば私も嬉しく思います。


【5】担当:ディレクターS
 ジーランディアをお楽しみ頂きましてありがとうございます。
 ディレクターSです。
 今回はアーマードスレイヴの機体や兵装の提案ということで本パートを執筆させて頂きました。
 皆さんのアイディアは秀逸で、アクションを見て唸りながら執筆させて頂きました。

 これは今回に限らず、今回のような意見会で言えることですが、あくまで「その世界、その国の技術で出来るもの」の範囲で考えてみてください。
 装備できるからといって、必ずしも他国のものがそのまま使えるとは限りません。
 その辺りをどのように落とし込むかがアクションの見せどころ、プレゼンを行うNPCの説得しどころになります。

 そういった点を意識してみると、アクションの書き方が変わるかもしれません。
 これからもジーランディアをよろしくお願いいたします。