■プロローグ■
――棹銅(さおどう)の街の北東の遺跡前
「こんなところに遺跡があるなんてな」
「まったくね。“夕闇団”を倒せなければ分からなかったわ」
ルミナス王朝の現国王
バルタザール・ルミナスと、鐵皇国の現皇帝・
覇道 鼎に軍事顧問として雇われている
ル・フェイは、それぞれの愛機、シュヴァリエ・ナイトのユリアーヌスと、ル・フェイカスタムを並べながら、新たなに見つかった遺跡と、それを取り囲むガドラスガードを見ていた。
ル・フェイはソルジャー生活が長いようで、国王バルタザールであっても、鼎であっても態度を変えることはない。
国王バルタザールもそういったところは気にしないのか普通に接している。
「シュヴァリエを進化・覚醒させるためには遺跡に眠る力が必要だ。ルミナス王朝の勢力範囲を含め、もっとジーランディアを調べる必要がありそうだな」
「それは鐵皇国も同じね。大鐵神の修理に必要な“鐵”を造るための素材が、遺跡に眠っている場合もあるもの」
ルミナス王朝も鐵皇国も求めているものは同じである。
『遺跡の中で見つけたものはその国の取り分』が探索の不文律である以上、国王バルタザールとル・フェイは一見穏やかに話しているが、2人とも探索する気は満々であった。
■目次■
プロローグ・目次
【1】遺跡を守るガドラスガードを倒す(皇国・王朝)
・遺跡防衛網突破作戦
・顕在する敵意へと
・忠誠の誓いを立てて
・対パンツァークレフテスの攻勢
・機動要塞兵器が墜ちる時
【2】遺跡を調査する(皇国・王朝)
・遺跡内部へ
・罠の果てを見据えて
・見果てぬ浪漫
・遺跡最深部、攻略
【3】ガドラスティア周囲の荒野を調査する(王朝・連盟)
3-1.緊迫の境
3-2.コンビネーションアタック
3-3.勝利の道筋
3-4.果たすべき責務
【4】覇道鼎を護衛する(皇国)
4-1.理想へと繋がる路
【5】新型アーマードスレイヴを提案する(連盟)
アーマードスレイヴの兵装提案
新型アーマードスレイヴ提案1
新型アーマードスレイヴ提案2
新型アーマードスレイヴ提案3
【6】各世界の技術者などを招聘する(皇国・王朝・連盟)
・彼ら彼女らへと1
・彼ら彼女らへと2
エピローグ