■プロローグ■
――リュクセール王国、サンエイム、ガスパール要塞
ユーフォリア王女と
シルヴィヤンカは、フェゼルシア天馬騎士隊と竜神官隊、そして傭兵団「紅玉団」を率いてガスパール要塞へ到着した。
「久しぶりだな、クローディアおば様」
「……ユーフォリア王女殿下、どうぞ呼び捨てで構いません」
ユーフォリア王女の言葉に、出迎えた
クローディア・レノン将軍は微苦笑で答えた。
ユーフォリア王女の母・アイゼル夫人の従姉妹であるため、彼女からすればおばなのだが、まだ25歳のクローディアからすれば呼び捨ての方が良いようだ。
「……こういう形で共に戦うことになるとは思わなかった。あなたを倒してカシウス宰相に実力を見てめてもらう考えでいたのですが」
「私としてはレノン家の者と戦いたくはないのだがな」
続いてシルヴィヤンカとも握手を交わす。
その上にユーフォリア王女が手を置いた。
「ユーフォリア王女殿下?」
「今はリュクセール王国を守るために共に戦おう。この平和な地を神聖セレスティア皇国に踏みにじられてはならない」
一瞬きょとんとするクローディアに、ユーフォリア王女はそう告げると、彼女とシルヴィヤンカは頷いたのだった。
■目次■
プロローグ・目次
【1】捕虜収容所へ潜入する
捕虜収容所へ潜入せよ!
それぞれの捕虜収容作戦!
【2】ガスパール要塞で防衛戦に参加する
1.戦闘に備え
2.対歩兵・弓兵・騎馬隊
3.ガスパール要塞城壁周辺の攻防
4.対地竜隊
5.対ゴーレム(1)
6.対ゴーレム(2)
7.迫る刻
【3】サンブルカスの水軍戦に参加する
1.船上の共闘戦(1)
2.船上の共闘戦(2)
3.船上の共闘戦(3)
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