■プロローグ■
(“ギャラルホルン”が消滅した)
“固有の自我を得た自らの一部が、三千界から消え去った。
“滅亡の意思”は悪意の総体であり、それによってダメージを受けることはない。
……はずだった。
(世界を滅ぼさんとする滅亡の因子は万物に存在する。
……それを刺激されたものは我々に抗うことはできず、破滅へ向かっていくこととなる)
(その意味で、ヤナギ サヤは確実に自らの破滅へと歩んでいる。だが)
滅亡の意思は彼女に憑くことはできなかった。
ギャラルホルンを通じ、むしろサヤに侵食されるような感覚すら覚えてしまった。
(……足りぬ。この三千界に滅びをもたらすには、今の我々では)
変わる必要がある。
ただのシステムに過ぎなかった滅亡の意思は存在の危機を自覚し、変質しようとしていた――。
■目次■
プロローグ・目次
【1】九鬼 士堵を倒す
九鬼 士堵との戦い1
九鬼 士堵との戦い2
九鬼 士堵との戦い3
九鬼 士堵との戦い4
九鬼 士堵との戦い5
【2】有栖と全能神を守る
渋谷駅までへの道のり1
渋谷駅までへの道のり2
渋谷駅までへの道のり3
渋谷駅までへの道のり4
渋谷駅までへの道のり5
渋谷駅までへの道のり6
渋谷駅までへの道のり7
渋谷駅までへの道のり8
【3】ヴェーダの中枢を目指す
ヴェーダの中枢へ1
ヴェーダの中枢へ2
対 グレムリン1
対 グレムリン2
“鬼神”サヤ
激戦の後
エピローグ