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渡河作戦&共同戦線を阻止せよ!

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渡河作戦&共同戦線を阻止せよ!
【!】このシナリオは同世界以外の装備が制限されたシナリオです。
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・鋼鉄と血の向こうに

 高橋 凛音は「飛空艦・夕凪【ガレアス型飛空艦】」で戦場へと向かっていた。
 「宵闇符」を張り付けることで存在を希薄にした艦には成神月 鈴奈も同乗している。
 鈴奈は蔵恵へと通信を繋いでいた。
「今回の戦闘地帯付近で狙撃に適したポイントを教えてもらえるでしょうか? それと万が一、爆破されても水源に影響のない地帯を」
『別に構わないけど……理由を聞かせてくれるかい?』
「仲間に遠距離狙撃を行ってもらうのと後者は万が一に備えてです」
『分かったよ。じゃあ……』
 蔵恵からもたらされた情報を「図面作成」でメモしておき、鈴奈は「ジャミングウェーブ」を放出していた。
 これは敵のセンサー類を妨害する効力がある。
「由梨さん。蔵恵さんより聞いた狙撃ポイントに降下? いいですね?」
「任せて。私の役割は狙撃手よ」
 「カリバーンⅡ(皇国)」に搭乗していた西村 由梨は「スパイクユニット」で山岳地帯を踏み締め、「モノクルターゲット」で敵機へと照準を合わせる。
「……今回の作戦で最も大事なのは水源を守ること。だけど、もう一つ大事なことが私たちでも“白い機動兵器”を止める手段を探ること。“白い機動兵器”の大きな特徴が無人であること。無人のままで機体が動いている可能性として考えられるのは大きく分けて二つ。一つが外部信号によって遠隔操作されている可能性。もう一つが人工知能のようなもので自動運転している可能性。遠隔操作であれば、山岳地帯での受信状態を良好にするためのアンテナの類があるはず。人工知能であれば、周辺状況を認識するための超音波センサーなどの検知器がある可能性……。どちらにしろ、本来の機体にはないものがついている可能性があるということ。仮説、そして検証で対応策を導くわ」
「続いてアヤメさん、出てください」
「了解。自爆前提込みの浸透攻撃と言うわけでしょうか。何にせよヒルデガルド様、由梨様と比較して私の兵装が一番、足止め向きでしょうから。突破されぬように、されどその場で爆発されないように慎重に任務に取り掛かるとしましょう」
 アヤメ・アルモシュタラは「バルドイーグル(皇国)」に搭乗し、傾斜と起伏を利用しつつ「戦場の隠密行動」で気配を殺す。
 「モノクルターゲット」で敵影に狙いをつけ、「オブザベイション」で白い機動兵器の機体のエネルギーの流動や慣性などをリアルタイム分析にかかっている。
「続いてヒルデさん、お願いします」
「了解。水源は絶対死守なのよね……これは普通に一般人の生活に直結しているから。んー……無人なのに動いているって変よね? 何らかの外部的な影響はあると思うのよね……。とは言えやるべきことは一つ。うし、準備OK、行くとしますか」
 降下したヒルデガルド・ガードナーの「大鐡神・宮毘羅」は「スパイクユニット」で接地するなり、「薙刀」の牽制で当たっていた。
「遠隔操作であれば、その操作を受けるモノが取り付けられていてもおかしくないし、人工知能であれば必ず動きに齟齬が出る。生身の人間じゃ出せない動きってあるからね」
 「機動兵器知識【自由都市連盟】」で敵機を探りに入る。
「玄天夜叉参上……ここから先は進入禁止よ」
 「必殺の構え」で「薙刀」を突き出し、敵を挑発しながら引き付ける。
 「籠手打ち」からの攻撃で相手の駆動部を狙い澄ましていた。
 鈴奈は「クレヤヴォヤンス」で電波塔などが付近にないかを探る。
「……電波塔らしき場所はなし。となれば、人工知能説が有力でしょうか」
「こちら西村。敵の違和感としては無駄のない動きがある。統率されている……と言ってもいいのかしらね。人が乗っているんじゃ、ああはならない」
「ふむ……どんな国とて、補給なくして戦はできぬ……。皇国の喉元に刃を突きつけるようなモノじゃ……。無人機数機での対費用効果を考えると厄介この上ないが、此処を落とされるわけにはいかぬ……。連隊で協力、連携して一機でも水源から遠ざけ破壊せぬと成らぬ。そのためなら多少の無茶も覚悟の上かの……」
 凛音は「戦場の地形把握」で差異を確認し、艦の動きを制御する。
「謎の勢力からすれば無人機で混乱を買えれば安いモノかの……全く」
「こちらアヤメ。やはり敵機体群は動きの中に統率が見られます。予めプログラムされた何か……マシンめいたものを……」
 ヒルデガルドの機体が武装を振るい上げて敵影をさらに引き付けたところで、アヤメは「ヘビーマシンガン」の弾幕を張っていた。
「脚部を中心に無力化ですね……」
 由梨も「試製電磁加速砲」を発射し、敵影の分析にかかる。
「やはり……敵機は人工知能の類だと思われるわね。でもこうも規則的だって言うのも……」
 しかし迷っている時間はない。
 「秒の一打」による早撃ち戦法に移る。
 敵影を一定以上進ませないように努めながらの支援銃撃をもたらし、相手が僅かに退いたところを、ヒルデガルドが逃さずに反撃に転じていた。
「――見えた」
「籠手打ち」で駆動部分を破壊し、動きを止める。
「今!」
 凛音は「スパイダーネット」を放出し、敵の群れの動きを封殺する。
 直後には「アンカーロケット」で敵機を拘束。絡め取った敵影を認識した瞬間に、艦は上空へと向けて発進していた。
「鈴奈殿! 対衝撃準備。全速力で高速旋回するぞい!」
 鈴奈は艦橋の席に座り、シートベルトをしっかりと着ける。
 初速の加速度がついた段階で、艦は「デネボラドリフト」に入っていた。
 急旋回で捕まえた敵の軍勢を遠心力で吹き飛ばす。
 水源から遠ざかる方向に投げられた敵勢へと由梨は照準していた。
「悪いけれど、多勢に無勢、これでトドメなのだわ」
 引き金が絞られ、弾丸が固まった敵を射抜く。
 爆発の光輪が押し広がる中で、ヒルデガルドとアヤメは離脱していた。
「これで少しは、敵の勢力も削げたでしょうか……。いずれにせよ、敵は……まだ」
 健在の敵勢に鈴奈は肘掛けを握り締めていた。

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