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≪ロボティクスウォー≫撃墜された飛空艦を守れ!【連盟】

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≪ロボティクスウォー≫撃墜された飛空艦を守れ!【連盟】
【!】このシナリオは同世界以外の装備が制限されたシナリオです。
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盗人たちの意地




 上手くガドラスガードは撃退したものの、飛空艦にはもう一つの危機が迫っていた。
 それが、戦場のハイエナと言うべき“バンディッツ”の存在だ。彼らの火事場泥棒で、墜落した飛空艦の積荷を全て奪われてしまうことは絶対に防がねばならない。
 そんな戦場にいち早く辿り着いたのは、戦戯 シャーロットたちだった。
「はいはーい! 独立連隊アサルトフォックス裏隊長のシャロちゃんだよ♪ 早速だけど火事場泥棒をやめてもらっていいかな?」
 そしてシャーロットは到着するや否や大声でバンディッツたちにそう告げた。バンディッツたちは勧告とは裏腹の明るい声色に唖然としながらも、その勧告を無視する。
「おっけー! そのつもりならこっちにも考えがあるよ! というか、それしか考えてなかったけど、ね……!」
 無視されたシャーロットは声色をそのままに、『蒼い戦斧』を構えると、バンディッツに斬りかかった。バンディッツは無視しながらも警戒はしていたにも関わらず、その強烈な一撃を受けて昏倒する。
「じゃあ、予定通り大暴れするねっ!」
 空気が変わった。バンディッツは飛空艦の残骸漁りをため、シャーロットの迎撃を開始する。だが、シャーロットは向けられた攻撃を最低限の動きで回避、防御、または『マジックシールド』で防ぐなどしてバンディッツを猛追し、『ライトニングソード』を実行するなどして次々に攻撃を繰り出していく。
「アハハ、お姉ちゃんが珍しく降参しろって言ったのに、聞かないからですよぉー!」
 シャーロットに続いて現れたのは、『雷神鎚“ジュピターマレット”』を構えたルルティーナ・アウスレーゼだ。ルルティーナもまた、シャーロットと同様に目につくバンディッツにひたすら攻撃を繰り出し始める。
 二人のあまりの猛攻ぶりに、バンディッツたちは半ば恐慌を起こしかけるが、彼らもまたはぐれとは言えソルジャーだ。パニックになりそうな感情をコントロールしつつ、ショットガンなどでシャーロットとルルティーナを迎撃、牽制する。
「次はそっちですかあ!?」
 が、撃てばそれがトリガーになってルルティーナが襲い掛かってくる。
「俺が囮になるはずだったんだが……まぁ、まだ間に合うだろ」
 先行し、大暴れしているシャーロットとルルティーナを見て十文字 宵一が溜息を吐く。
「バンディッツども! 早めに投降しないとマジで痛い目にあうぞ!」
 出遅れながらも宵一はバンディッツたちを一喝し、自身に注意を引き付ける。もはやバンディッツもそのことは理解しているだろうが、既に後には退けない状況なのだろう。
 ならば、とりあえずは戦って打倒するしかない。そう判断した宵一は『アサルトライフル』を構え、バンディッツを牽制。攻撃を引き付けた後は『戦場の隠密行動』で遮蔽物を利用して身を隠し、他の場所から現れては『察気』で見極めた戦意の高いバンディッツを撃ち抜いていく。
 バンディッツは目に見える脅威と目に見えない脅威にさらされ、更に混乱を深めていくが、それでも抵抗はやめない。
「意外と根性あるなぁ……」
「感心してる場合じゃないでふよ!」
 宵一のパートナー、リイム・クローバーは宵一の死角を埋めるように立ち回り、サポートに動く。『パッシブソナー』による索敵と結果の伝達や、『ソイルウォール』の発動による防御など、その役割は多岐に渡る。また、自身の身を守るために『ストーン・ショットガン』や『烈風符』のかまいたちで迎撃するなど、混沌とした戦場の中で丁寧に動いている。
「そうだな。敵も大した数じゃない、最後まで集中して行くとするか!」
 シャーロットとルルティーナの大暴れによる陽動と、宵一とリイムの丁寧な囮によって、他の仲間たちはかなり動きやすくなっていた。そんな中で動き出したのは、渡会 千尋だ。
「シャロちゃん、援護するよ!」
「よろしくお願いしまーす!」
 千尋は他の仲間たちの影として動くように、連携する相手の死角や隙を埋めるように『アサルトライフル』を撃ち込み、確実に撃破できるタイミングでは『ダブルショット』を見舞うことで戦況を少しずつ動かす。
「宵一さん、援護頼むよ!」
「おう! 任せてくれ!」
 更に、影として動いたかと思えば、仲間に一息つかせるために前に出て矢面に立つこともしていく。その際は『スネークウォーク』や『ラビットムーブ』で素早く、且つ複雑に動くことで敵を翻弄しながら戦うことで、相手に優位を取らせない。
 千尋の援護によってシャーロットや宵一の行動の効果は引き上げられ、その攻撃力も割増しとなる。
「そろそろ諦めたらどうですか!」
 そう言ってバンディッツに再度勧告したのは藤原 経衡だ。開幕ではこちらの戦力を理解できていなかったバンディッツたちも、これだけ戦ったのなら理解できたはずだと思い、経衡は言葉を続ける。
「積荷は連盟にとって必要な物です。諦めて去りなさい、さすれば追いかけて捕まえることはしません」
 経衡はこちらからも条件を提示することで、バンディッツをより諦めやすくさせる。この任務の肝は、あくまでも飛空艦に詰まれていた新型機の確保だ。それさえ確保できれば、バンディッツなど放置でもいい。
「私たちは治安の維持に現れたのではありません。目的のものを確保できれば、それでいいのです」
 経衡に続き、朔日 弥生も説得の言葉を重ねる。
「もっとも、治安の維持……私たちに『自由都市連盟の平和に積極的に貢献』してほしいのであれば別ですが?」
 それはもはや脅迫だった。平和を成すための積極的貢献。それはつまり、平和を脅かす者たちの徹底的な殲滅に他ならない。
 経衡は弥生の言葉に多少慌てるが、彼もこの説得でバンディッツが諦めるとは思っていなかったため、言葉を投げかけるついでに『戦場の地形把握』を終え、戦闘の準備を整えていた。
 そして、弥生の言葉にいささかの反応も示さないバンディッツは、再び武器を構えた。
「そうですか、それは残念です。では……」
 弥生はパートナーである朔日 睦月に目配せする。
「一人も逃さぬ、ということで良いですかな?」
 視線を受けた睦月は即座に『ソイルウォール』をバンディッツの側に出現させる。これはバンディッツからの攻撃を防ぐためではなく、退路を塞ぐためのものだ。
 機先を制されたバンディッツは退路の確保を使用とソイルウォールとは逆方向に移動しようとするが、その行動を読んでいた睦月はバンディッツが向こう方向に『スパイダーネット』を実行。退路を更に塞いだ。
 活路はもはや、前にしかない。しかしその前には、完全に戦闘態勢を整えた弥生と経衡の姿がある。
「逃げ道など気にする段階ではないでしょう? 戦うことを選択したのだから」
 そう言いながら弥生は『ビームサブマシンガン“FBサブマシンガン”』による『ランディングショット』で撃ちながらバンディッツに接近し、遮蔽物やソイルウォールなどを活かし、必殺の間合いに入ると『ダブルバースト』で確実にバンディッツを仕留める。
 対して経衡は敵集団に飛び込むことはせず、戦場に潜む敵の存在を『魔力感知』などで知覚し、優先的に攻撃する。隠れているバンディッツにとってはこの上ない奇襲であり、経衡が放った『プロッド・クロスボウ』の鉄球をまともに受けその場に昏倒する。
 経衡が裏の敵を倒し、弥生と睦月が表の敵を倒していく。説得によって多少落ち着いたバンディッツたちは、一瞬で恐慌状態に逆戻りだ。
(なんだか向かって来る相手は逃がすつもりだったけど、上手く行かなかったみたい)
「好都合ですね。予定していた通り、誰一人逃がさない方向で行きましょう!」
 剣堂 愛菜とそのパートナー、サヤカ・ムーンアイルは弥生と経衡の立ち回りに合わせ、バンディッツの後方を脅かす行動を取り始めた。
 愛菜は睦月の壁を掻い潜り逃げそうなバンディッツを見極め、一気に接近すると『雷神鎚“トールはん”』でバンディッツの脳天をぶっ叩き気絶させる。そして一人仕留めては遮蔽物に身を隠し、再び逃げ出しそうなバンディッツを探す。
 一人も逃がさない方針は、この時点で既にバンディッツに盗まれてしまった物があると考えてのことだ。あくまでもこの任務は新型機の確保ではあるが、相手のやっていることは泥棒に他ならない。裁かれるべきであるとも思うし、盗んだものは返してもらえねば納得がいかない。そんな考えから、愛菜とサヤカの二人は全員を打倒するつもりだった。
「火事場泥棒なんかにはびた一文あげませんよ! 逃げたいなら素っ裸になってから逃げるんですね!」
 そんなことを言うサヤカだが、先述の考え方から逃がすつもりは一切ない。『戦場の隠密行動』で適時遮蔽物を活かして移動することで身を守りながら、後退するバンディッツに『ビームマシンガン』の弾丸を撒いていき、それ以上退けない状況を作る。
 間に合わないと感じた場合は『颯の脚甲“スプリントグリーヴ”』の力を使い一気に距離を詰め、強引に足を止めさせるなどの行動も取るため、彼女から逃げるのは極めて難しいだろう。
 徐々に抗戦するバンディッツは減っており、戦意を失い逃げようとする者までいる状況だが、まだまだ諦めきれないバンディッツの数もまた少なくない。この戦いはもう少し続きそうだ。



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