クリエイティブRPG

観測者の葛藤

リアクション公開中!

 149

観測者の葛藤
リアクション
First Prev  14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24  Next Last

コンペティション 3


 天地造彩の効果で周囲の景色を野外フェスの会場に替えられた風景。
 その中でグロビデンサに乗って騎馬している貫と模範生の鏡であるETSの生徒、空が戦っている。
 旅人の智慧と空の真剣模擬葦原刀がぶつかり合う。
 速さも重さも騎乗分が乗っている貫に分がありすぎる。
 そんな不運な出会いにも関わらず空は私なりの正道を曲げずに真っ直ぐに戦い続けた。
 真剣模擬葦原刀が黄金のヘデラの防護ネットで防がれ、貫の旅人の智慧もデフレクターシールドが何度も防いでくる。
 互いに勝利を譲らない争い。
 豊葦原陸軍式抜刀術を軸に戦っているが、それでも旅人の智慧の影を2人に増やしてのパトリア三重奏の多方位攻撃からグロビデンサの速さを活かした突進には敵わない。
 貫あるところに黄金のヘデラから呼び出したサポメンの演奏と覇王のラーガの歌声が響き渡る。
 次にアニマクリエイトで作った蝶に誘われ野外フェスの会場にやってくるの者は一体誰だろうか。



◇          ◇          ◇




 今度のメインモニターに映る勝負は熱い勝負になりそうな予感からか観客席の盛り上がりも大きい。
 垂はクシフォス、スレイはストリークMk-Ⅱというキャヴァルリィ同士の戦いが繰り広げられているからだ。
 お互いにディメンションカーヴァーしている状態であったが、互いに吐き気に耐えつつの無情な戦いになるのならと互いに解除しあう。
 スターライトソードの自己修復機能で体力の多いスレイに対し垂の方は体力を削られればそれを補う手段を持っていない。
 徐々に不利に持ち込まれていく垂には最早攻めの姿勢しか残されていない。
 先手は垂はホーミングミサイルランチャーを放ち、シュナイダー×3で牽制射撃を行う通常通りのパターンで接近し、オリハルコニウムダガーで攻撃を繰り出す。
 スレイはディレイアヴォイドで回避しつつビームガトリングガンをリフレクトショット。
 どこの角度から反射してくるか分からないビームに苦戦を強いられるが、それに負けじとレッドライダーをフル稼働し、シュナイダー×3の射撃とオルハルコニウムダガーを用いたブレイドダンスでクシフォスの滑るような360度のスラスター移動と合わせて果敢に攻め立てる。
 スレイのストリークMk-Ⅱに傷がついて行くが、スターライトソードの自己修復機能で簡易的な修復を受けつつオルハルコニウムダガーをスターライトソードで剣戟を繰り返していけば先に体力を失ったのは当然ながら垂の方であった。



◇          ◇          ◇




 セツナと最後の2人になるまで共闘しないかと約束した遥のチームだったが、今はアイとアルヤとアルヤァーガ、そして伊織のチームによって足止めされた状況である。

「セツナとも戦いたいですが、それには周囲にいるあなた方が邪魔なのですわ。わたくしは正々堂々とセツナと戦いたいのですの。共闘を受け入れているのは同じですが、ここで削らせて頂きますわ」
「わたしはセツナにチームで戦う時の大事なことはさっき見せてきたわ。だから、これからは最後の2人になるまで生き残り続けてセツナと戦うのよ。だから絶対に負けられない。セツナと戦うのは私よ。その時は仲間の力を借りずに自分の力で戦うって決めているんだから」
「それはわたくしも同じですわ。アルヤさんもアルヤァーガさんも分かってくれまして?」
「親友同士の戦いに割り込む気ぃはあらへんよ」
「ですね。そのためにもここで俺達がやられるわけにはいきません。チームのひとりが欠ければそれだけでチームは敗退するのですから。共闘するにはそれなりのリスクがあることは承知の上でした」
「はわわ……アイお姉さま、頑張るのです」

 アルヤとアルヤァーガ、伊織からの了承を得られたアイは嬉しそうに笑う。
 そしてセツナと戦う権利を賭けた真剣勝負が幕を上げた。
 フィーアがレベッカとアルフレッドの情報収集のための時間稼ぎのためにプギオTHと2機の無線シュナイダーと試製プギオTH(無人)を操り攪乱と足止めにかかる。
 陣形はシャドウストライク。
 スペクトルで分身を生み出し陣形に組み込むことで翻弄するつもりだ。
 武装もアクティベーションⅡでそっくりのライフルを持ち見分けにくくさせてあるのは今までと同じである。
 アルヤァーガの4つの映写機のギアからのロックオンされた直線的に超加速したギア攻撃は、当たった敵へスロウ効果を与える。
 しかもそれが自動で行われるのだ。
 自分が狙われる分には悪くない。
 足止めが遅くなるのも困るが、スピード重視の遥を狙わずにこちらを狙ってくれたのは行幸。
 そう思っていたが無数に当たり続けるスロウ効果は非常に厄介な代物だと気づいたときにはすでに遅かった。
 脚部、腰部に追加ブースターで瞬発力を活かした急加速や跳躍をしようにも機体が重い。
 ニヤリと笑ったアルヤがアドインパクトを乗せた模擬葦原刀が叩きつける。
 サイコフォーキャストで自分への攻撃の軌道が事前に可視化して見えても逃げられるだけの速度が失われたプギオTHはアルヤに滅多打ちにされ沈黙した。
 それだけでなく情報を集めていたレベッカとアルフレッドの方も遥のライドオンしたブルーナイトでもアイの機械槍の槍先からのビームから守り切れずに次々に各個撃破され全滅してしまう。

「ごめん、セツナ。最後にあなたと勝負したかったのに、約束守れなかったわ……」
「ごめんあそばせ。わたくしにも譲れないものがありますの」

 頭脳担当のアルフレッドの防衛戦術が構築される前に各個撃破された遥のチーム。
 その中でも人一倍悔しさをにじませた遥。
 それでも勝負には勝つ者と負ける敗者が存在する。
 遥は勝者という切符手に取ることはできなかった。

First Prev  14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24  Next Last