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観測者の葛藤

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観測者の葛藤
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コンペティション セツナの試練 2-1


「まずは一回戦突破ですわね!」
「だね。でも油断は禁物だ。2人以上のチーム戦で仕掛けてくるチームもいるかもしれないよ」
「確かに。弱ったな……勝てるかな?」
「弱気はいけませんわ! ここはガツッと勝つ気でいませんと。私と千尋様がついていますもの。こちらもチーム戦で戦えばよろしいのですわ」
「頼もしいね」

 焔子の勢いと千尋の警戒心に頼もしさを覚えるセツナ。
 そこへ桐ヶ谷 遥が仲間を連れてゆっくりと接近してくる。
 焔子が侠客の威勢で睨みをきかせようとするが、セツナが待ったをかけた。

「先日ぶりだね。今度は負けないよ」
「それはちょっと待って欲しいわ」
「なぜかな」
「セツナにも仲間が出来ていることにびっくりだけど、即席チームでは見せられないチームプレイという物を見せてあげたくてね。セツナの探す夢のためにも悪くないと思うのだけど、どうかしら?」
「お互い生き延びたら?」
「もちろんその時は戦いましょう。わたしからの提案は最後の2人になるまで共闘しないかってこと」
「悪くないね。でも、どうしてそこまでしてくれるんだい」
「言ったでしょ。セツナの探す夢のためよ。誰かと共に戦う経験が新しい刺激にならないかなってね。ああ、なんでそこまでするのかだったかしら? 友人を応援するのに理由なんていらないわよ。もちろんあくまでこれは提案。断られたら競い合うライバルとしてわたし達のチームプレイを見せてあげるわ」
「分かった。それで構わないよ」

 遥の提案を飲むセツナ。
 千尋としてはまたアピールの機会がぁ……と嘆いているが、焔子はセツナの成長のために力を貸してくれると言い切った遥を満足げに見つめていた。
 そして時良くして漁夫の利を得ようとした参加者が牙を向く。

「アル。頼んだわよ」
「チームの頭脳面はお任せあれってな」

 アルフレッド・エイガーはまずはレベッカ・ベーレンドルフのファントムホークtype-T【ファントムホーク】にアクティベータアップデートを行い戦闘能力を向上。
 次に遥のブルーナイトにもアクティベータアップデートを行った。
 情報は自分の目で見たりオートタロスやレベッカからの共有で収集し、これらの情報から防衛戦術を組み立て戦況分析を開始する。
 正面から殴り合うが全てじゃない。縁の下の力持ちも必要だろうということだ。
 フィーア・シュナイデとレベッカに構築した戦術を伝えるためのスロートワイヤレスの準備良し。
 遥には直接声で共有するつもりである。
 頭脳班が狙われるのは定石。
 曲ジャケット【歪曲ジャケット】とオートタロスにアームディフェンスしてもらい時間を稼ぎつつ分析を続行し、そこからジャケットの臨界点を利用し反撃の切欠を作るつもりだ。
 そして情報を集めるのはなにもアルフレッドだけではない。
 レベッカもファントムホークtype-Tで情報を集めるのだ。

「敵を知ることこそが勝利への近道。我々らしいチームプレイで挑むとしよう」

 個人としての優先は自身と同じ機動兵器の相手。
 防御と牽制を重視し自身の被害を抑えつつ敵の情報を収集していく。
 目の前の交戦相手だけでなく可能な限り参加者全員の情報を集めるよう気を配り、そのために機体機能である隠密性とリアルタイムでの情報送信・分析に偵察機で敵性戦力の情報を正確に把握を行う。
 そしてパーティクル・アナライザーを活用し、これらで様々な情報を掴みリアルタイムでアルフレッドのスマートクオンタムPCに送信して解析は彼自身に任せレベッカは戦闘と情報収集に注力する。
 無論集めた情報は個人戦でも活用する。
 空間知覚で回避行動やPKG:ディフェンダーで防御を行い直撃を防ぐために。
 不足している機体スペックはアルフレッドのアクティベータアップデートとプランクキーホルダーの操作性向上で補っておく。

「時間稼ぎは任せてね!」

 フィーアの役目は抑え役。
 優先するのは自分が乗るプギオTH【C】と同じ機動兵器だ。
 撃破よりもレベッカの情報収集とアルフレッドの分析の時間を稼ぐため牽制や攪乱を優先させるためにプギオTHに乗ってプランクキーホルダーで操作性を向上させた【僚機】無線シュナイダー【【僚機】無線シュナイダー】と【僚機】試製プギオTH(無人)【C】を操り攪乱しにかかる。
 そのために活用するのはスペクトルの分身と【小隊陣形】シャドウストライクだ。
 武装もアクティベーションⅡでそっくりのライフルを持ち見分けにくくさせてある。

「そんな攻撃当たらないんだからっ」

 相手からの攻撃をサイコフォーキャストで見切って回避してみせたフィーア。
 近接戦の間合いは得意じゃないため極力避けるようにして僚機と分身の数を活かし得意な間合いを維持することで抑え役と時間稼ぎ役の二面性で活躍していく。
 シャドウストライクの陣形は僚機の陰に隠れ攻撃を仕掛けたり、反対に僚機を自機の後ろの隠して攻撃を仕掛けたりと狙いを悟られないように入れ代わり立ち代わり攻撃をしていくのに丁度いい陣形なのだ。
 そしてセツナにチームとは何かを教えると宣言した遥自身はと言えば、エーレンフェストリングとアクセルウェアで向上させた身体能力そのもので自分自身が想像した様々な武装と戦い方、仲間達との協力によって組み立てられた戦術、これらを扱いこなし最大限活用できる身体能力こそが遥の強みなのだとセツナに伝えてみせる。
 戦闘スタイルはスピアレーザーガンをアクティベーションⅡで刀と鞘にした抜刀術による近接戦。
 エーレンフェストリングとアクセルウェアで向上させた身体能力をもってして高めた身体能力を凪風とエレクトロアクセルで更に加速させ、目にも止まらぬ速さと通常の速さを使い分けた緩急で相手を翻弄する遊撃兵だ。
 遥は攻撃を避け超神速の一刀を叩き込みつつアルフレッドの防衛戦術が組み上がるまで遊撃兵に徹すればよい。
 必要な戦術や指示はアルフレッドが教えてくれるため、彼に従って動けば間違いない。
 序盤は回避と牽制を優先して仲間の被害を抑えることを重視し、機を待つ。

 そしてアルフレッドの防衛戦術が組み上がる。
 あとは詰将棋のようにそれぞれが動くだけだ。
 レベッカはPKG:ディフェンダーのチャージショットとアクティベーションⅡによる近接武装を使い分け対応し、切り札は集めた情報で見切った敵機の死角を突くシャドウランナウェイ。
 フィーアは敵の隙や死角を突くように多数の僚機を操って手数でジワジワと相手を追い込んでいく。
 そして遥はセツナのためにできることをする。
 もしセツナと組む場合は2人で遊撃を行い、そこで互いに支え合うことができたなら……そのときはきっと、自分が彼女に見せたかったものが伝わっていることだろうと信じて。

「まずは切り札の1つ目」

 アクティベート元にしたスピアレーザーガンの攻撃。
 アクティベート後の刀にも射撃能力を持たせたままの機能を利用した抜刀後の突き後に放つことが出来る追撃のレーザーガンは時に不意を突くこともできる代物である。
 武装の見た目や性能に縛られず、身体能力を活かした自由な発想と戦い方で何でも使うつもりだ。

「切り札2つ目。ライドオン」

 ブルーナイトをライドオンさせ搭乗型パワードスーツにすることで相手の機動兵器や飛行する相手などに対抗できるようにする。
 ゼストにおける機動兵器とはすなわち自身の体の更なる延長。
 生身と同じ速度重視の近接戦スタイルで高めた身体能力を活かして立ち回る。

「チェックメイトだ」

 王手を指したアルフレッドの手腕に周囲にいた漁夫の利を狙っていた者共は地に倒れ伏せていた。

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