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カルディネア

忍び寄る崩壊の序曲

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忍び寄る崩壊の序曲
【!】このシナリオは同世界以外の装備が制限されたシナリオです。
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1.カッサの光と影(1)

娯楽都市カッサの呼び物である闘技場と賭博場、その周辺は屋台が並び大勢の人々で煌びやかな賑わいを見せている。
 その広場の片隅に新たな商隊が到着し、屋台を設置する。
 程なく繁華街を見回る警備員がやって来て商隊の責任者を呼び出すと言葉を交わし、許可を得ていることを確認する。
「厳重な警備じゃのう、何か事件でもありましたかな?」
 商隊の一人の老人が尋ねる。
「カッサではこれが通常でね」
 警備員は素っ気なく答えて移動していった。商隊の老人、ゲルハルト・ライガー
 闘技場に腕に覚えのあるならずものが集まり、賭博場で大きな金が動く。闘技場前広場は揉め事や犯罪も多い場所でもあった。
 一際大きな歓声が沸き起こった。闘技場でのイベントが盛り上がっているようだった。
 だがその地下には暗い牢獄があり、そこに今、大公カシウスによって何名かの無実の貴族達が投獄されているのだった。
 セロナブルを統治する当主エルンスト・クリューデルによるとその貴族達はユーフォリア王女の支持者であり、“譜”の持ち主でもあった。

「王女派の貴族を投獄するとはカシウス大公め、なんたる非道か!」
 エルンストの話を聞いてゲルハルトは怒りを表した。
 【守護星印】を持つ者としてゲルハルトは【伏龍の巣】を結成し、王女派の貴族を救出して王女派支援組織の基盤を作り、“譜”を集めるためにフィルツェーンに協力してカッサの街に捕らえられている貴族達の救出に向かうことにした。
 ゲルハルトはまずはエルンスト卿や前回助けた商人を弁論術で説得し、協力を求めた。
「カッサに隊商を送りこみ、怪しまれずに屋台を出店し、貴族を匿って脱出するには事前の根回しと裏工作が必要じゃろう。フィルツェーン殿を助けると思って、手伝ってはもらえんじゃろうか?」
 そうしてゲルハルト自身は隊商随伴の魔法使いとしてカッサに入ったのだった。

 ゲルハルトはカッサの街に関する情報を集め、救出に必要な根回しをする。
 同行者の町民のクラスメイトに頼んで情報網構築でカッサの街の地下下水道の入口と人の出入りの有無を調べて貰った。
 ただ、牢獄に関する情報はある意味一般には公開されていないものであり、優秀な騎士訓練校ナイトアカデミーの生徒とはいえ魑魅魍魎的なカッサの地下下水道を調査することは難しかった。
 もう一人の町民のクラスメイトにも情報網構築でカッサの闘技場付近の屋台の配置と隊商の待機場所を調べてもらう。屋台の配置図は作ることができた。
 さらに別の町民のクラスメイトに情報網構築でカッサの闘技場周辺の市街地図と衛兵の巡回情報を調査してもらう。
 そうして作成した市街図や入手した情報は味方とフィルツェーンに共有する。
 以降は地上支援班として屋台で待機。地下救出班の仲間と貴族の偽装&脱出を支援する。

 千波 エルミリアは隊商随伴の癒し手としてゲルハルト達と一緒にカッサに入った。
 植知で匂い消しの草を集めて薬草袋に詰める。
(幼い王女様を守ろうとした貴族の方を助けたい!
 神竜様、私達をお守りください……。)
 地上支援班としてエルミリアは仲間の無事を祈りながら待つ。


 永見 玲央は町民として見張りの衛兵たちがストレスを発散していそうな場所に出向き牢獄に関する情報を集めていた。
 魔法のワインを手土産に弁論術を使って口も緩ませる。地下牢獄に関してはいわゆる都市伝説的な話もあったが得た情報を救出班全PCに提供する。
 以降は【伏龍の巣】の傭兵として動く。

 伏見 光葉は闘技場の外に偽装した屋台商隊を作る。救出した貴族の隠れ場所と街の外への輸送手段とするためだった。
 怪しまれないように闘技場の周りの食物屋台村に李栄貴の薬膳粥を提供する屋台を出す。
 町民による情報網構築で、迅速且つ安全なルートを導き出してカッサからの脱出に備える。

「“譜”を持っているとか敵対派閥の貴族だとか、そんなのは関係無い!
 無実の者を投獄するなど、大公が許しても俺達が許さんぞ!」
 ゲルハルト以上の迫力で吠えたのは弥久 ウォークスだった。
「無実の人を陥れるなんてそんなの認められません!
 大公がどのくらい偉いのか知りませんが法理と道理を捻じ曲げる程とはとても思えませんし、命が失われたりと取り返しが付かなくなる前に力付くで何とかしましょう!」
「やっぱり陥れられる人が居るって言うのは気分が良くないよね。
 さくっとカッコよく助けてあげよう!」
 ウォークスの仲間の弥久 佳宵菱刈 瑞穂もウォークスに同意して貴族の救出に加わった。
「無実なのに地下牢に入れられるなんてそんなのは酷いです。
 そりゃあ下水に入るなんて乙女としてどうよって思いますけれど、騎士道に則り救出に向かいます!」
 ウォークス達に同調してキクカ・ヒライズミも名乗りをあげる。
「そうか、よし、名和もキクカも共に頑張ろう」
 ウォークスに肩を叩かれて名和 長喜はため息をつく。
「王国とか貴族とか特に愛着はないんだがなぁ」
 それでもキクカが張り切っているならとやむなく参加するのだった。
 ウォークスが運び出すための道具を準備をする。
「ロープは十分ある! 死体でも運ぶぞ!」
「縁起の悪いこと言わないでください」
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