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【9周年】新世界創造計画2 ~Civilization~

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【9周年】新世界創造計画2 ~Civilization~
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【種子からの試練2】


 テルスで生命の種子を集めているのは納屋 タヱ子だ。試製スカイライダーⅡに乗って空から生命の種子を探索していた。
「あれは――」
 空に違和感のある光が見える。そして、それに近付くと生命の種子だという事がすぐに分かった。しかし、その生命の種子はタヱ子へと敵意を向ける。
(分かっています。”生き続けるのに相応しいくらい強いか”を示します!)
 タヱ子はキャバルリィの様な姿へと変えた生命の種子を通り過ぎるようにすると、旋回する。そして、先読みからアダマンチウムガトリングガンを撃つ。
 しかし、その攻撃は外れてしまい敵を近づかせる隙となってしまう。そして、相手からの遠距離攻撃――。
「狙わせませんよ」
 すでにマインレイヤーを散布していたタヱ子は簡単に攻撃をすれば巻き込まれることを知らしめる。彼女はそれを避けつつ再度旋回すると、神経を研ぎ澄ませる。
「……ここです!」
 エイムショットからアダマンチウムガトリングガンで生命の種子を撃ち抜くと、そのまま種子の姿へと戻る。
「ありがとうございます。認めてくれたんですね」
 タヱ子は生命の種子へここで初めて声をかける。認めてくれた事を裏切らないように育てていくという強い想いを込めて。

 テルスのワラセアへとやってきていたスレイ・スプレイグも、探し始めてそれほど時間が経っていないところで生命の種子を見付ける。
 前回を考えれば戦闘になる可能性は非常に高い。しかし、それでも出来れば戦わずについて来て欲しいと彼は考えていた。
「すでにこの世界でついてきてくれている種子がいます。実績があるという事は信用に足るのではないでしょうか」
 スレイはそのように声を掛ける。しかし、生命の種子はついてきてくれる様子はない。
「……言葉だけでどう信じろというのだ」
 この生命の種子は話すことが出来るらしい。それに言っている事はもっともであり、実際にそれを見てもらうとなると新しい世界を見てもらう以外に信じてもらえる方法がない。
 仕方がないとストリークMk-Ⅲの操縦桿を強く握るスレイ。姿を変えた生命の種子の攻撃を受けながら攻撃の隙を窺っていた。
 そして、ディレイアヴォイドで瞬時に回避をした瞬間距離を空けてミサイルランチャーで攻撃。生命の種子を消耗させていく。
「終わりにしましょう。私の目的は貴方を倒すことではありません」
「――分かった。ついていこう」
 ここまで戦った事でスレイの強さを分かってくれたのだろう。種の姿へと戻るとスレイの手に収まるのであった。

「んー、この辺にいねぇかなぁ」
 グランドドラゴンに乗って生命の種子を捜索しているミューレリア・ラングウェイは周囲を見渡している。
「お、あれは!」
 光を見付けて近付いてみるとそれは目的である生命の種子だ。
「私達は今新しい世界を創ってるんだ。けれどその世界にはまだ生命が少なくて、できればアンタの力を貸して欲しい。頼む!」
 ミューレリアは生命の種子に頭を下げて頼む。これで一緒に来てくれる――。
「――わけねぇよな。力の証明が必要だって言うならならみせてやるぜ!」
 距離を少し取りグランドドラゴンから放たれる岩の弾丸を放って攻撃する。障害物に反射させるリフレクトショットやプリエンティブストライクを使い分けて追い立てる。
 生命の種子も弱くはなく、岩の弾丸に徐々に慣れ始めていた。
「攻撃はこれだけじゃないんだぜ!」
 先読みして岩の弾丸を放ってすぐにグランドドラゴンを操って生命の種子に突撃をしていく。虚を突かれた敵は勢いよく踏み込んだツインビームソードの一撃を食らう。
「どうだ!」
 手ごたえを感じたミューレリアは振り返ると生命の種子が種の姿へと戻っているのを確認する。そして、絶対に無駄にはしないと握りしめて、次の種子を探し始めた。

 四柱 狭間はゴダムで温泉や溶岩にも適応する生命の種子がいないかを探していた。もちろん、別の生物でも構わない。ゴダムの力を持った生命が必要だと考えている。
 自身の装備や地形などを素材にし、念のために人型を形成しておいた狭間。もしかしたら、相手は邪神群ではない可能性もあったからだ。
「これが生命の種子だな」
 見付けた生命の種子に近付いていき、様子を窺う。もちろん、強制的に連れていく気はない。
「新しい世界へ行くのは不安かもしれない。だが、こっちの世界に賭けないか?」
 ここにいたままでは何も変わらない。こうして、生命の種子としているならば、賭けてみてはどうだろうかと誘ってみる。
 しかし、その姿はどんどん変わっていき目の前にいるのは熱を帯びた邪神群だった。
 戦闘になると分かったからには負けるわけにはいないと、体に埋め込んであるフーンを用いて空中を飛ぶ。
 狭間は攻撃によるものではなく、消耗戦や精神力勝負を仕掛けることで認めてもらおうと考えていた。そのため光の穂で敵を狙い動きを鈍らせようとしている。
「1発では無理だという事は分かっているさ」
 敵の攻撃を受け、避けつつも確実に光の穂を狙っていくと、分かりやすく動きが鈍ってくるのを感じた。
「この辺でどうだ。一緒に来てくれないか」
 敵意を感じなくなった生命の種子は種の姿へと戻る。
「ありがとう、絶対に損はさせないよ」
 狭間は生命の種子にそう言うと次の生命の種子の捜索を始めた。
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