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【9周年】新世界創造計画2 ~Civilization~

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【9周年】新世界創造計画2 ~Civilization~
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【創り育て進む2】


 雷雲かかる霊峰。その頂上で敵を待ち構えているのは天峰 真希那
 頂上には雲がかかっておらず、それでいて他の生物はいない。その為、界霊を待ち構えるには良い場所だった。そして、その時はやってくる。
「待ってたぜ!」
 真希那は霊力によって作られた雷迅丸を界霊へと向けて放つ。大きなダメージは見込めなくとも、牽制や攻撃をさせないようにする為にも重要だ。
「よし!」
 自身の強化がされていることを確認する。
「天鳴流壱ノ型……、【緋雷】ッ!」
 一瞬で間合いを詰め、雷を纏うその刃で斬りかかる。着地を狙っての攻撃だったが、上手く避けられてしまう。しかし、まだ彼の攻撃は終わらない。
 久那土の浄衣にて感じ取られる危険を察知して攻撃を回避しつつ、超低空姿勢の抜刀術を狙って良く。
 真希那はこの霊峰に神社を建てようと考えていた。こういった神聖な場所であるならば、そういったものがあった方がよいと考えたからだ。
「ふぅ……終わったな」
 三井流奥義・時裂斬によって倒された界霊を見ながらそう言う。そして、神社の建設へと取り掛かり始めた。

 静かで穏やかな湖であるクラルス湖には叉沙羅儀 ユウイリヤ・クワトミリスが、この場所に作りたいものを話していた。
「みんなの憩いとなる――拠点であり動物たちと共に安らぎが得れる場所。旅館とかが良いのではないでしょうか」
「クラルス湖の発展。そのための拠点に安らげる場所……。素敵じゃない」
 ユウの話を聞いてイリヤが笑顔でそう答えた。
 目指すものが決まったが――その旅館を作るだけというわけにはいかない。それを行うためにも、ここへとやってくる界霊を倒す必要がある。
「邪魔はさせません!」
 ユウは流転なすメルジーネで極海のロッドを触媒とし形成、戦闘態勢へと入る。
「早く終わらせて、作業を進めないといけないのよ」
 緑風石の片刃剣を触媒とし形成された武器を構えてイリヤは前衛として立つ。
 敵の数は1体。数だけ見ればこちらが有利だろう。しかし、油断してはいけない。
「くっ……!」
 虹鋼の盾で攻撃を防いだが、その一撃は非常に強力なものだった。
「イリヤ!」
 アクア・マグヌス・減にて自身を漂う水を、刃として界霊へと撃ちこむ。それを見て界霊はサイドステップで回避してこちらの攻撃を警戒しているようだ。
 しかし、近づくことは難しくないことが分かった。もう1度のチャンスを作るために、イリヤは界霊の攻撃を回避や防御をしつつ接近。
 そして、正面からイリヤを攻撃しようとした時にユウは水を界霊を覆うようにして飛ばす。動きを鈍らせるために拘束を狙ったのだ。
「今までよくもやってくれたわね」
 ソードルーラーの剣捌きで次々に攻撃していくイリヤ。そして、バックステップで少し距離を取ると、勢いよく間合いに踏み込む一撃を加える。
「ユウ!」
「はい!」
 クアッドリープの連撃を加えた後に横に飛ぶと、そこにはイリヤがフリギドゥス・イグニスの準備が終わった所だった。
 動きが鈍っていることに加えて、ダメージを受けていた界霊は避けることが出来ずにそのまま止めを刺される形となる。
「終わりましたね」
「まだ終わってないわよ。みんなが安らげる場所――作らないとね」
「はい、ここの発展を祈って作りましょう」
 ここで生まれる生命と共存を出来る場所。クラルス湖がそういった場所になってくれることを願いながら、2人は旅館を作っていく――。

「この辺りに寝泊まり出来る場所があると良いな」
「それなら、あの辺りにあれば便利そうですね!」
 タカマガハラ高原でこれから作ろうとしているものをどのようなものをするかを草薙 大和草薙 コロナの2人は周囲を見ながら考えていた。
 彼らが作ろうと考えているのは大和の影響を受けた土地と調和するような木造建築の山荘。それでいて、ここで鍛錬が出来る場所を考えている。
 寝泊り出来る場所があり、鍛錬も出来る。簡単に言えば地球で言う合宿所のようなものだろうか。
 持ち合わせている材料でどうにか可能な範囲なため、どこに何があれば便利なのかを相談して決めていた。
 しかし、そう簡単に事が済めばよいのだが――。
「そうはいかないな」
「はい……!」
 後方から現れたのは複数の界霊。数で言えばこちらが不利なのは明らかだが、相手を見てみなければ分からないため、警戒は続ける必要がある。
「数が多いが、いけるな?」
「任せてくださいですっ」
 大和の言葉を聞いてコロナは御中主の柄を力強く握ると、絶空の広範囲の衝撃波を界霊に向けて放つ。これであれば、数が多い相手にも対応が可能だ。
 彼女の攻撃から横へと飛んで回避した界霊だったが、そこは大和が飛び込んでいたためすでに間合いに入っていた。
 剣術の心得やソードルーラーの剣捌きによる、その太刀筋から繰り出される九頭斬の連撃。回避後から更にその攻撃を避けるのは難しい。
 敵は強力ではあるが、上手く立ち回れば大和とコロナの2人で対応ができそうだ。
 大和の攻撃後を狙って別の界霊が彼を襲い掛かろうとするが、強力な衝撃波が飛んでくる。どうにかジャンプをすることで回避をしたが、そこはコロナの間合いだった。
 抜き身から放たれる連撃での攻撃での追撃が決まり、界霊は地面へと大きな音を立てて落ちる。
 前後左右とお互いの間合いをカバーして戦う連携に翻弄され、界霊はそのまま数を減らしていく。そして、現れた界霊を撃破するのだった。
「終わったですね」
「そうだな。続きをやろう」
 作ろうとしているのはそれほど複雑な建物ではない。
 皆が切磋琢磨できる環境を大和とコロナは願う。

 川幅の広い場所で戦闘が行われている。それはアルヤァーガ・アベリアが界霊と戦っているからであった。
 界霊の攻撃をサイクロンで軽減させ、マナのエネルギーで硬化させた自身の体で受ける。そして、ここまで近づかれれば攻撃を当てるのはたやすい。
 マナコーティングがされている星導騎士剣【旋嵐】の刃での斬撃。相手も一筋縄ではいかないが――。
「発動出来るな」
 ここまで溜まったダメージのエネルギーを解放し、全能力を強化。そして、フォースドリリースで一気に止めを刺しにかかる。
 上手くカウンターとした事で界霊を切り裂き、界霊を退けることに成功した。
「さて――この辺りにあれば良いと思ったんだが……」
 アルヤァーガが作ろうと思ったのは橋だった。
 道と道を繋げる橋は重要な交通機関となる。川を渡る事が出来るだけで人の行き来は可能になり、それはまた発展を産む。
「どうなっていくのか楽しみだ」
 橋の情景を想像しつつ、アルヤァーガは笑った。

 アルテラの力を主に受けた沃草平野の中心地には、これから開拓するためにも必要であろうと谷村 春香達が考えた建物が経っていた。
 地球の日本の田舎町にあるような町役場のような見た目をしており、ここを拠点としてまだ開発のされていないこの平野を発展させていきたいと考えていた。
「――結構色々考えたね」
 谷村 ハルキが建物の中をどういうものにしたいのかを確認しながら言う。
 建物の中には寝泊りが出来る場所を確保しておくことはもちろんだが、ここで料理をして食べられるような食堂や、それ伴う厨房などもある。
「後は治療が出来るような場所も必要ね」
 秋光 紫がそう言うと、春香とハルキも頷く。
「よし! 後やることは――」
 これを作り上げる為にもやらなくてはいけない事がある。それは界霊との戦いだ。
 それを退けることが出来なければ、3人が考えた町役場のような庁舎を作る事は出来ない。そのため、3人はいつでも戦える準備や警戒を行っていた。
 界霊からの衝撃波が放たれ、それをハルキが召現の楯を使って防ぎ、後方にいる春香と紫を守る。しかし、その一撃が非常に強力であり、このままでは何度も何度も受けてはいられないだろう。
「わたしも手伝うわ」
「ありがとう、紫さん……!」
 紫はサルベーションを使い小規模な聖域を展開。この中にいることが出来れば、回復が可能なのでハルキの消耗を抑えることが出来る。
「これでっ!」
 PDBブラスターで離れた界霊を狙うが、こちらへと距離を詰めてくる。しかし、やらせないとばかりにハルキが前に出て盾で防御をしていく。
「2人には絶対に触れさせない!」
 城塞嶄刃を展開させて界霊達からの攻撃を受け、そこに春香が力を集束させたアバターズレイを撃ち込み、1体の界霊の体を貫いた。
 更に1体はハルキが盾で抑えており、紫はアバターエコーを春香へと使う。
「もう一発!」
 アバターズレイは消耗が激しいので連発は難しいが、紫の回復によって続けて撃てる力を回復する事が出来た。そして、ハルキが抑えている界霊を攻撃。
 界霊にダメージ特効を持つ光線は直撃させることが出来れば敵を撃破出来る可能性も高い。
 上手くハルキが界霊からの攻撃を防ぎ、接近された場合でも攻撃役を春香とし、紫がそのサポートをして回復を行っていった。
「まだいる!」
「大丈夫、いつでも大丈夫だよ!」
「あまり無茶はしないようにね」
 界霊は強いがしっかり3人で連携を取ることによって、徐々に数を減らしていく。
「はぁはぁ……終わり、かな」
 気付けば界霊は全ていなくなった。しかし、ハルキは肩で息をしており、どれだけ激しい攻撃を受け続けたのかが分かる。
 紫はアポカリプス・レイを使って彼を癒していく。
「ハルキ、大丈夫?」
「うん……大丈夫」
 春香が心配そうな顔をしているが、ハルキは笑顔を見せて答える。
 界霊を退けることが出来たということは、これからこの沃草平野に中央施設を建てることが出来るという事だ。
 日本列島の一部に近い気候を持つ沃草平野であれば、その土壌から農地やそれを行う人達が集まり発展をしていってくれる事だろう。
「もうひと頑張りだね!」
「そうね。今後ここに住んでくれる人達の為にも頑張りましょう」
「どんな人達が来るのかな。そういうのも楽しみだよね」
 3人は沃草平野の未来を考えると楽しくなってくる。だからこそ、頑張って作り上げたいと全員がそう思うのであった。

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