■プロローグ
――空京・上空。
フライトユニットを取り付け、トゲ付きこん棒で武装した
一人用イコン“喪悲漢”(もひかん)の部隊が旧き獣の周りを飛行している。
回避に専念しているためか、意外に損耗は少なかった。
そう。
彼らパラ実生は、ほとんど攻撃していないのである。
そして、当たっても大きなダメージにはなっていない。
……では、何をしているのか。
「絆の力の前に倒れやがれ!ヒャッハー!」
「そうだそうだ、1人でイコン動かしてる非コミュがイキがってんじゃねえ!」
彼らは、ノヴァ総帥を煽っていた。
(貴様らの喪悲漢も1人乗りだろうがあああああ!!!)
そしてノヴァ総帥もそれに乗せられていた。
この戦いの行く末には、彼らパラ実生の煽りも影響していたのである。
――たぶん。きっと。