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シルエット・ウォー

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シルエット・ウォー
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■エピローグ
――KODC、クランズオアシス。

『すげーな、大和塾相手に連勝だって』
『でも新興のチームなんだよね』

大和塾の四天王トガシを破り、“シルエット戦”を勝ち抜いた『全力で生き残り隊』。
その戦いぶりは、さらに注目を集めることとなっていた。

リザルトと共に、優勝チームが大きく掲示される。


MATCH CHAMPION
ハーヴェスト


「GG(いいゲームだった)。やるじゃねーか、お前ら!」

「みんなすごかったからね。
 おじさんも、ちょっと頑張ったヨ(^_-)-☆」

トガシは試合に敗北したものの、チャットは実に爽やかなものである。

「そういえばあんた、タグをレートにせずため込んでるんだって?
 なんでまたそんなこと」

「新参を育てるヤツがいねーとゲームが盛り上がらねえだろ。
 それに……いや、何でもねえ」

トガシが言葉を濁し、何のエモートもしない棒立ちの状態になる。
その様子から、何か事情があるのだろうとニコルは察したのだった。

そして。

『GG!!!』
『復活きたわね』

別のマッチを終え、その結果にオープンチャットが一気に盛り上がりを見せる。
と思った瞬間、少年――というより、子供の姿をしたサバイバーがオアシスに現れた。

おじさんはその名前に、ニコルはその容姿にハッとした。

GGG(さんじー)……引退説が流れてた、マスタークラスのカゲ=カタ使い……」

(お顔が良すぎる……!!)

「おぬしらか。最近ウワサになっとるサバイバーは。
 気になって隠居を返上してきたのじゃが……ちょうどよかったの」

(しかものじゃ口調!!!)

そのサバイバーは、おじさんたちを見つけるとニヤッと笑みを浮かべる。
ニコルは卒倒しそうになっていた。

「近いうちにまた手合わせしておくれ。
 なに、ブランクがよいハンデになるじゃろうから身構えずともよい!
 カカカッ……」

そう言って、GGGはログアウトした。

――ブランクがあるとはいえ、伝説的なサバイバーからの挑戦状。
おじさんはいつものエモートも忘れて棒立ちしてしまうのだった。

■□■


――シャドーステートのカフェ。

仲間と共に渾沌王の城から抜け出したアクアマリンは、サーバから抜き取ったデータを確認していた。

「シャドーステート政府は、影の呪いの力を軍事利用している
 そして他ステートからの“呪い”による侵略を警戒し、それを強化しようとしている……。

 さしづめ、呪力戦争といったところか」

機械影士たちの動き、そしてKODCのデータがアーカイブされたサーバ群……
アクアマリンの胸中に嫌な予感が広がる。

だが、考えに沈みそうになった瞬間、アクアマリンのもとに一通のメッセージが届いた。
送り主は――オニキス

『件名:モモ情報
 本文:
  大和塾のひとが言ってた! モモが危ないらしいの!
  『相棒を助ける』って……なんのことかわからないけど、
  行く先がすっごい危険なフィールドで……キングスバレーってところみたい!』

キングスバレー。
元々は練習用のフィールドでしたが、今はモンスターの巣窟になっている場所だ。

まともなサバイバーなら立ち入る意味のない場所だが、
渾沌王の城で手に入れた情報によれば、以前、モモにはKODCをともに戦った相棒がいる。
モモはその相棒を助けるため、危険な場所に踏み込もうとしているのだ。

「……モモ!」

アクアマリンはいてもたってもいられず、席を立ったのだった。

■□■


――KODC、キングスバレー。

命を脅かすモンスターが跋扈するその霧深い谷に、
ひとりのサバイバーが迷い込んでいた。

「ソロで鍛えるなら、とりあえず狩りからですよね^^
 えーっと、順路は……」

【つづく】

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担当マスターより

▼担当マスター:クリエイティブRPG運営チーム

マスターコメント

『クリエイティブRPG』運営チームです。
「シルエット・ウォー」のリアクションをお届けいたします。

トリガーシナリオは、アクションを投稿しているか、
アクションを投稿していなくても「・アクション投稿しなくても登場を希望」の項目にチェックを入れた場合、基本的にリアクションに登場しています。
基本的にPCは1シーンに登場していますが、シーン分割の関係で数ページに渡って名前がある場合もございますので、
リアクションを読み進めてご確認頂ければと思います。

今回のシナリオ結果についてはエピローグをご覧ください。

■インカネーションタグについて
本シナリオの結果、基本レートが1300に上昇いたしました!
詳細はコチラからご確認いただけます。

また、以下の方々は本シナリオ内の活躍により、
「インカネーションタグ」が1個追加配布されます。

★インカネーションタグ追加対象者
GA【キャンバス】
 戒・クレイル(SAM0007396)様
 シア・クロイツ(SAM0013843)様
 四柱 狭間(SAM0050876)様


GA【ハーヴェスト】
 リズ・ロビィ(SAM0005537)様
 今井 亜莉沙(SAM0034635)様
 西村 由梨(SAM0039597)様
 壬生 杏樹(SAM0058941)様
 ミシェル・キサラギ(SAM0065835)様
 天津 恭司(SAM0066135)様


有間 時雨(SAM0038313)様


※配布はリアクション公開日の翌週中に行われます。
※プレゼントはアカウント毎となっております。


今後とも『クリエイティブRPG』をよろしくお願い致します!

最後に今回のリアクションを執筆したマスターからのコメントをお送りします。

担当:天ノ土竜
お世話になっております、天ノ土竜です。
『シルエット・ウォー』【1】、【2】、【3】パートを担当致しました。
全パート通じて、個人、チームの方々がそれぞれ独自の目的があり、それを達成するための手段が具体的によく考えられていたと感じました。
シャドーステートの謎に迫るためには、一つはモモの周辺の調査と、もう一つはKODCで勝ち抜くことの両方が必要ですが、どちらかに絞って結果を出すことで次の段階へ進むことができました。
何より、KODCというゲームを楽しもうという姿勢を感じました。
KODCは現時点で多種な装備やアイテムがあるわけではありません。
使えるようになったRWO装備やアイテムの性質を利用して今後も対戦で活かしていけると良いでしょう。
ただ、「RWOの武器が必ず有利になる」というものではありません。性質をKODCでの戦い方に活かしてアクションしてみてください。
KODCでのマッチは続きますが、ただ相手を倒すだけではなくニコルやおじさんのようにゲーム内で姿を変えて普段とは違う個性での戦い方(もしくは本能のままに楽しむ)やロールを試していっていただければと思います。