4.VSトガシ(1)
「負けてられませんね。サモンさん、始めましょう」
リョウこと
燈音 了は【クランズモーター】に乗って移動しサモンこと
佐門 伽傳と協力して『ロードビルダー』で道を敷設していた。
(何をするにしてもまずは勝たないとですね。
新しいチームでの活動、足を引っ張らないように頑張りましょう。)
「トガシたちを倒すためチームが砦へ攻め込みやすいよう道を開きましょう」
ガードでクラフターのサモンは味方の道を敷設しながら、ホバー移動で罠に感知されにくい【グライディフェンダー】で先行し、【バトルタイプ】トラップサーチャーで罠の位置を探る。
Jから確認した罠の位置情報を皆に伝達することを指示される。
発見した罠を【ボムスタンパー】で破壊破壊し、影に飲み込まれないよう中央の砦を目指す。
【スタータレット】の半自動の探知と威嚇射撃で攻撃に対応する。
「準備完了、行くぜ!」
ガードでトルーパーのリョウはさっきまでの紳士的な様子とは変わり別人格となる。
マギアと共に親衛隊を中心に狙う。
サモンにスキャンした敵の位置情報を送ってもらい、それを皆に通達する役割をする。
敵へ【蒼星】を使った『エイムショット』の的確な射撃を食らわせてマギアを援護する。
敵からの攻撃は整地した舞台とモーターの機動力を活かしての回避に努め、厳しそうなときは『ファストウォール』で防ぐ。
交戦しながら索敵と道の作成で消費した精神力を【FUUZIN】で回復する。
「親衛隊に邪魔されない舞台を作る必要があるわね」
マギアは【紅炎の紋様】で攻撃力とHPを強化し【ブレイブブラッド】で各ステータスを上昇させて挑む。
リョウの【クランズモーター】に乗せてもらい移動してある程度近くまで敵に接近出来たら飛び降り【クイックシャドー】で滑りつつ道を辿り素早く進む。
影を滑る事による加速に加え【チャンプムーブ】も交え回避しつつ自分の間合いまで接近出来たら【Mグローブ】で拳のエフェクトを飛ばし牽制がてらに攻撃する。
(敵を複数一斉に巻き込めたらベストだけど……)
相手は親衛隊だけに、なかなかそうはいかなかった。
確実に一人ずつ倒すことにして相手の攻撃は【チャンプムーブ】で回避を図り、【ブレイブ】の力で拳武器の扱いを補強し、素早い連撃で畳みかける。
(後は更に深く踏み込み殴る!)
(このテクなら攻撃を避けつつ一撃を入れる事も狙えるし、攻めの手を途切れさせずに戦う事も不可能じゃないはず。
「やられる前にやれ」の精神で攻め抜かなきゃね。)
マギアの気迫に、最初は余裕があった親衛隊の者達に動揺が走る。
(これでとどめまで行けたらベストだけど、そうは上手く行かない事だって十分あり得る。)
(今だ!)
決定的な相手の隙に【ダークジャケット】で仕留めに行く。下手な防御は諸共粉砕するつもりで殴り飛ばす。
「こっちは片付いたよ!」
後は味方の指示へ素早く対応し上手く連携する事を心掛ける。
「えくすふぁいたー、ふたたびしゅつどーっ!」
エクス・Fこと
本道寺 健は【タンクアリゲーター】に乗り味方の支援兼遊撃手的な役回りとして動く。
少々レベルが低い為、前に出過ぎず、近寄ってきた敵を迎撃する形で行動するよう指示される。
(しかし……ワニに乗ったSDサイズのヒーロー……俺は何処へ行き着こうとしてるんだ……)
少し遠い目になりかけるが親衛隊を相手に考えている余裕はなかった。
(一筋縄じゃいかなそうだし尚更気合い入れて行くぞ!)
ガードでトルーパーのエクス・FはJの支援を受け、低LVだからと健を狙ってきたら、Jの狙撃銃で迎撃支援して低レベルを補う。
敵が現れたらすぐにネストグレネードを撃ち込んで足止めを行って、射撃を当てやすく、近接組が近づけるようにする。
皆の仕掛ける攻撃に合わせられるよう、なるべく味方の支援に行きやすい位置にいるようにする。
敵が現れたらすぐにネストグレネードを撃ち込んで足止めを行い、射撃を当てやすく、近接組が近づけるようにする。
特に今回の相手はバイクに乗ってるから機動力は削いでおきたい。
エクス・Fは味方が撃たれそうな状況にはファストウォールで遮蔽物を作って弾丸を防ぐ。完全に防げないまでもそうして勢いを弱める。
「前回のチャンピオンだったんだから今回も勝って二連覇と行きたいな!」
サモンが砦までつながる最後の橋をかける。
(砦への入り口がいくつあるかわからんが守りを固めていそうなところへ正面から行くこともあるまい)
自分が狙われてもチームの勝利に繋がれば構わないという意思だった。
砦近くの高速道路で周回しながら互いに譲らず攻防戦となっていたが、やがて親衛隊を突破して砦内部へと次々と突入していった。