■プロローグ■
――アーク、王都レンスター郊外
浮遊群島(アステロイドベルト)
“ミルキーウェイ”を臨みながら、多くのドラグーンアーマーやスタンドガレオンが立ち並び、騎士団長からの号を待っていた。
そこには見慣れないドラグーンアーマーの姿があった。
『虎の子である
“カリブルヌス”でご出陣ですか?』
『あのような人非人共からアークを守ることこそ、騎士の務めぞ』
カリバーンを纏う
クローヴィス・キルデアが声を掛けると、
ゼピュロス・マンスターが応えた。
彼が持つ、オリジナルのエクスカリバーに最も近いと言われているドラグーンアーマーである。
『今回ばかりは気が合いますね。あまり殺生をしたくない僕ですが、今回ばかりはそのつもりがありませんよ』
『抜かせ小童が、足元を掬われるでないぞ』
『そちらこそ、年寄りの冷や水にならないよう張り切り過ぎないでください』
クローヴィスとゼピュロスは、自他共に認める犬猿の仲である。
クローヴィスが言うように、ゼピュロスと気が合うことは本当にそうそう無いことだろう。
ただ、
“バンデッドからアークを守る”ことで意見が一致している今、お互いの実力を認めているからこそ、叩ける軽口もあった。
カリバーンとカリブルヌスが拳を突き合わせると、キルデア騎士団とマンスター騎士団から鬨の声が上がり、それは出撃の挨拶となったのだった。
■目次■
プロローグ・目次
【1】人々を避難させる/接合部の破壊を防ぐ
1.地下迷宮の異変
2.避難開始(1)
3.避難開始(2)
4.避難開始(3)
5.接合部での攻防(1)
6.接合部での攻防(2)
7.接合部での攻防(3)
8.接合部での攻防(4)
9.接合部での攻防(5)
【2】小浮遊大陸弾を阻止する
・アークを守ろうとする者たち1
・アークを守ろうとする者たち2
・シュメッターリング騎士団1
・シュメッターリング騎士団2
・シュメッターリング騎士団3
・ライトニング騎士団1
・ライトニング騎士団2
・ライトニング騎士団3
【3】バンデッドドラグナーを倒す
・似ていながら、非なる者たち1
・似ていながら、非なる者たち2
・キルデア外法集会
・鶏肉騎士団1
・鶏肉騎士団2
・ベイグラント騎士団1
・ベイグラント騎士団2
エピローグ