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Eight emotions 第3章「紅く空を焦く者、滅びの声で啼くもの」

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Eight emotions 第3章「紅く空を焦く者、滅びの声で啼くもの」
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■プロローグ■


 飲まれる。
 その恐怖と絶望の感情の中、プラジアの思考に何かが入り込んできた。

 このようなものを生み出してはならない――それは強い警告だった。

(我々はこのような悲劇のために「パトリア」を創ったのではない)
(奴隷民とはいえ、人だ。非人道的な行いには制裁を辞さない)
(これが最後だ。今すぐに計画を中止せよ)

 誰の声なのか。
 誰から誰への警告なのか。

 プラジアは頭の中で響くいくつもの声から、「怒り」と「嫌悪」の感情を強く感じた。
 そして、「不安」と「悲しみ」と、そして「恥」を――

(アゴンへの扉が閉ざされる)

 声はそれが最後だった。
 泣きたくなるような感情の中、プラジアは心の中で叫んでいた。

(違う! 違う! 違う! だからこそ、ボク達は、そしてこの世界は――)

 全てが閉ざされ、真っ暗になった。
 待って、どうかボク達のライブを――
 プラジアは最後に、声なき声でそう叫んだ。


■目次■

1ページ プロローグ・目次

2ページ 1.砂嵐と鬨の声
3ページ 2.守りの壁
4ページ 3.鎮めのライブ
5ページ 4.変革をもたらす響き
6ページ 5.赤き闇の炎
7ページ 6.囚われし心
8ページ 7.護りたいと思うこと
9ページ 8.鎖を断ち切るもの

10ページ エピローグ

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