プロローグ
――飛空艇エリシュ・エヌマ。
ドン・マルドゥークと
シャムス・ニヌアの配下の兵士、そして契約者を乗せたその船は
神聖都の砦へと急降下し、突撃をかけようとしていた。
「戦いのときはきた」
伝説のイコン
ギルガメッシュの掌に乗ったシャムスの声が、兵士たちの間に響き渡る。
その光景は彼らカナンの民にとって、寝物語で聞き知ったものであった。
「あの日、あの時、我らはネルガルの支配に敗北した。
しかし、今一度立ちあがるときがきたのだ」
高揚と緊張が、シャムスとマルドゥークを含む全員を包んでいる。
まさに今――戦いの火ぶたが切って落とされようとしていた。
「あの美しきカナンの姿を、我らの手で取り戻すのだ!!」