■プロローグ■
――カディヤックヒル、アンダープレート、イマジンレガリア本拠地
ミレル・ウルフベル、
八重崎 サクラ、
古城 偲、
ルルティーナ・アウスレーゼ、そして
騎沙良 詩穂から寄せられた、ヴィランに関する調査依頼。
それぞれを解決すべく、セイヴァーが各箇所へ向かっている。
「双葉風華君とプティデーモン・マーニ君の保護に、フェスライブの乱入、アンダープレートの植物型兵器の排除に、闘技場の地下の調査か。いずれも重要な案件ばかりだね」
「風華を保護すればリベリカが喜ぶでしょうし、プティデーモン・マーニを保護すれば、今イマジンレガリアで保護している反ギルティアス教国派のデーモンたちも戦力に加えられるわね。アンダープレートの植物型兵器の排除は、市民を味方に付ける上で大きいわ」
「うぅむ……あまり打算的なことは考えたくないのだね」
「あら、悪知恵を働かせているのは私であって、あなたは泰然自若としていればいいのよ? フェスライブに乱入することで、マッドサイエンティスト・エジソンのデータ収集が邪魔できるし、闘技場の地下にあるという異界のお宝とやらにも少しは興味があるわ」
「マッドサイエンティスト・エジソンは究極のサイボーグを完成させつつあるからね。闘技場の地下は……深入りは避けたいと考えているよ」
長官の
光牙 影路郎は調査の内容を確認していた。
それぞれの調査には意味がある。特にギルティアス教国との決戦が近付いている今、打てる手はいくらでも打っておきたいと考えるのが自然である。
影路郎もそれは分かっているが、正義をこよなく愛する彼は見返りを求めない。
だからこそ、サクラエビかき揚げ先生といった同業者のみならず、カディヤックヒルの財政界にも多くのファンを得ており、発言力を持っている、と
プロフェッサー・ソルフォードは思っている。
カディヤックヒル、いや、このロディニアへの無償の愛は、彼の人徳なのだろうと思うし、それは自分には無いものだとも思っている。
この人と出会うことができ、イマジンレガリアの長官になってもらったのは、信仰していない運命の女神の悪戯かもしれない、と思うプロフェッサー・ソルフォードであった。
■目次■
プロローグ・目次
【1】グラビアアイドルを奪還する
・対アコライト1
・対アコライト2
・対テンプル騎士
【2】ライブフェスに飛び入り参加する
ライブライブ! 1
ライブライブ! 2
ライブライブ! 3
ライブライブ! 4
【3】植物型兵器を排除する
・各個戦闘模様1
・各個戦闘模様2
・事態収束へ向けて1
・事態収束へ向けて2
【4】デーモンを保護する
プティデーモン・マーニを守れ! 1
プティデーモン・マーニを守れ! 2
プティデーモン・マーニを守れ! 3
プティデーモン・マーニを守れ! 4
プティデーモン・マーニを守れ! 5
【5】闘技場の地下を調査する
神殺し
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