クリエイティブRPG

ヒロイックソングス!

流れ行く世界の中心で

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流れ行く世界の中心で
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■エピローグ■


 ――芸能界、グロリア・チャンネル。
 遥か天空から見下す地球から雨雲がすうっと引いていく様子を見て、木校長は瞳を潤ませ何度も頷いた。
 地球を覆い尽くしていた水が引いていく――これはつまり、ノアが自らの意思で洪水を止めたということだ。

「フフフフ、皆さんならやってくれると信じていました。これで、あとは……」
「後始末、やな。……はあぁ、こない疲れた後に秋太郎とランデブーだなんて気が重いわぁ」

 その表情は見えないが、聖歌庁へと繋がるゲートを生成しているオニャンコポンの声色は言葉通り何処か重い。
 聖歌庁経由でノアが芸能界へ引き渡された後、彼にどんな運命が待ち受けているのか――
 木校長も一瞬表情を曇らせたが、真っすぐな眼差しでゲートの先へ消えて行くオニャンコポンの背中を見送った。

「私の大切な生徒であるにあ君の片割れです。ノア君を、どうぞよろしくお願いします」

★☆★


 空も白み、朝日が昇り始めた東京。
 最終的に決戦の場となった河川沿いでは、繰り広げられた激戦の後とは思えぬほどの穏やかな空気が流れていた。
 アイドルたちが微笑ましく見つめる先には――

「ノア、……おかえり」
「お……怒らないの?」

 黙ってノアを抱擁するバス=テトは伝えたいことの多くを未だ堪えているようにも見えた。
 芸能神としての立場からまだ迂闊なことは言えないのだろうと、芸能界の悪習を知る一部のアイドル達はまた歯痒く思う。

「今のワガハイにはお主に謝る権利も無い。
 大切な子供一人の献身と犠牲の上で救われた世界で、のうのうと生きてきてしまったニャ。
 ……のう、ノア。今のお主の目に世界はどう映っている?」
「わ、わからなくなった……。
 ぼくのやることはダメだって言うのに、ぼくのことは要らないってみんな言わないんだ。
 何が必要で何が不要かわからなくて、色んな物や気持ちがごちゃごちゃしてて……でも、それがすごくあたたかい」

 互いに掛けるべき言葉に迷っている様子の二人の元へ、たまらず駆け出したのはにあだった。

「ノアの時代には、こうして寄り添ってくれる仲間なんていなかっただけ。
 だからにあは、ノアにも今の世界をもっと生きて欲しいにゃ!
 可愛い服、面白いもの、素敵な人……にあが憧れた色んなことを、ノアにも知って欲しいっ」
「……にあ」

 ノアの瞳が幼く輝いた瞬間。
 その場の空間が歪み、突如として天空神オニャンコポンが現れた。
 ……しかしこの登場は彼女にとっても想定外だったようだ。

「ん? あらら? 聖歌庁に繋げたはずなんやけどな……!?」
「あっは! オニャンコ様、誠に申し訳ございませぇん。
 ちょっとノイズを出しすぎたみたいで、ちょうどあなたのゲートを歪ませちゃったのかかも?」

 アイドルからノアの処遇について頼まれていたアンラが、白々しくぺろりと舌を出した。

「でも、可哀想な小さい子の処分について秋太郎たちとジメジメ話し込むよりも、
 こういう『現場の空気』ってやつを見てみるのもいいんじゃないかしら?」
「あー……アンちゃん、ウチがこういうの嫌やの知っとるくせに。秋太郎はどういう躾をしとるん?」

 オニャンコポンは周囲を見回して苦笑する。
 バス=テトが、にあが、そして多くのアイドルたちがオニャンコポンを見据え、視線でそれぞれの想いを訴えていた。
 オニャンコポンは溜息を吐き、バス=テトの後ろに隠れようとしているノアへと向き直る。

「自分、どんな悪い事をしようとしたか分かっとる?」
「みんなが、悪いことだって教えてくれたから……世界を綺麗にするのは、本当は間違いで。だから……」
「皆が言うてた、から?」

 ノアは沈黙する。彼はアイドルによって歌の楽しさや本当の自分の気持ちに気付くことが出来た。
 しかし、自分がしたことの重大さは理解しきれていないようだった。

「こ、これから知っていけばいいんですっ。分からないことは、少しずつ学んでいくんです。
 フェイトスターアカデミーは、そうやって皆で成長してきました……!」
「……きみは確か、“花ちゃん先輩”」

 ノアとの間に割り込み、オニャンコポンと対峙したのは花子だった。
 オニャンコポンは花子の足がぶるぶる震えているのを見て、脱力したように笑った。

「自分らの言い分はよぉく分かった。……ま、芸能界にも非があることはウチも誰より理解してるつもりや。
 それに、その子の眼が清いままなのも分かったのも思わぬ収穫」

 聖歌庁へのゲートを繋ぎ直しながら、オニャンコポンはアイドル達をゆっくり見回して微笑んだ。

「ひとまずその子はフェスタに預けとく。また近いうちに会おなぁ」
「待って! その時までにさっきの質問に答えられるようになってればいいってこと……!?」

 ノアの言葉には答えず、オニャンコポンはゲートの中へと消えて行ってしまった。
 やがてバス=テトは立ち竦むノアの肩にそっと手を置き、アイドルたちへと深々と頭を下げた。

「皆の者、遅ればせながら深く礼を言うニャ。
 そして厚かましい申し出だが……ワガハイとノアを暫しフェスタに置いてくれぬだろうか」

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担当マスターより

▼担当マスター:クリエイティブRPG運営チーム

マスターコメント

クリエイティブRPG運営チームです。
「流れ行く世界の中心で」のリアクションをお届けいたします。

パブリックシナリオは、アクションを投稿しているか、
アクションを投稿していなくても「・アクション投稿しなくても登場を希望」の項目にチェックを入れた場合、基本的にリアクションに登場しています。
基本的にPCは1シーンに登場していますが、シーン分割の関係で数ページに渡って名前がある場合もございますので、リアクションを読み進めてご確認頂ければと思います。

当シナリオでは、通常のシナリオではルール上適用されない特別な描写がライブ演出上行われている場合があります。
他のシナリオでも同様の描写を保証するものではございませんので、ご了承ください。


また、称号やマスターからのコメントがある場合、最終ページ下にお知らせが表示されますので、併せてご確認下さい。

今回、新たに『芸能人』として芸能界に認められ、
ステータス付きの特別な称号が与えられるのは下記の方々です!

虹村 歌音(SAL3000488)様
睡蓮寺 小夜(SAL3003252)様
西村 亜鳥(SAL0071004)様
ジュヌヴィエーヴ・イリア・スフォルツァ(SAL3002497)様
結笹 紗菜(SAM0072245)様


特別な称号は2月上旬までに付与が行われます。

また、各パートでにあにトレンドを見出され
イメージスキル・イメージアイテムが作られるのは下記の方です!

【SiSi★MAi】
水谷 大和(SAM0044402)様
リア・アトランティカ(SAL0049252)様
リク・ライニング(SAL0061497)様

暁 紫音(SAM0071570)様
示翠 風(SAL3001408)様


上記の方へは、アイテムまたはスキルが2月上旬までにそれぞれ配布されます。
その後、配布されたアイテムはアイテム交換やクエストドロップ等で実装されます。

さらに上記の方々のほか、各パートで十分な働きをした方には
芸能力ボーナス1月下旬までに加算されます!


最後に今回のリアクションを執筆したマスターからのコメントをお送りします。

【1】【2】担当:やまぐちたけし
今回【1】のノースエリア、【2】を担当しました、やまぐちたけしと申します。
ご参加いただきありがとうございました。また、お疲れ様でした。

【1】では、アクションからそれぞれのライブの情景が思い浮かび、
脳内で勝手にオールスターライブが行われる状態でしたので、
脳内ライブとアクションが乖離しないように執筆するのが大変でした。
ただ、とても楽しくアクションを拝見し、楽しく執筆させていただきました。

【2】では、ただ単純に方舟を墜とすのではなく、付近へ被害が及ばぬよう誘導するアクションなどもあり、
様々な可能性に考えを巡らせてある、CRPGらしいアクションだなぁと感じました。
避難誘導では、ヒロウタの世界観ならではといったアクションで、かなり優秀な結果になったと思います。
どちらも参加者さんのアクションをもってして成し得た結果でした。

それでは、皆様ご参加ありがとうございました。
かけていただいたアクションが少しでもリアクションとして返せていたならば幸いです。


【1】【3】担当:蒼井卯月
アイドルのみなさまお疲れさまでした。蒼井です。
このたびはご参加頂きましてありがとうございました。

【1】
2会場同時開催というのは初めての展開でして、とても新鮮でした。
リアクションを書きながら「今頃ノースも大騒ぎかしら」なんて想像して、
ひとりワクワクしてました。
とことん大好きなものを追求するライブ、
文化や歴史の概念を考察しながらのライブ、
自分らしらを追求するライブ、
色々なテイストのライブがありましたが、
どれもノアの洪水から世界を守る大きな役割を果たしたことと思います。

【3】
どなた様もノアの説得にまわってくださってました。
ノアのノイズによる暴走もしっかりご考慮頂き、
攻撃への対処、ノアくんの口説きかたなど、
非常に工夫とそのキャラクターらしさが見られたアクションとなりました。
大変お疲れ様でした。

蒼井はヒロイックソングス!の「暴力で解決しない姿勢」が大好きです。
「歌や踊りで戦い、世界を救う」ところも好きです。
これからもアイドルの皆さんには、
ハッピーに歌いながら、この世界を救って頂きたいと願っております。

では、また機会がありましたらどこかで♪