■プロローグ■
――カディヤックヒル、アンダープレート、イマジンレガリア本部。
「……創作者の弾圧が以前にも増して強くなってるわね」
「ギルティアス教国もかなり焦っているようだ。
セイヴァーを悪者にできないなら、その力の源を断ってやろうという考えなのだろう」
ロディニアの創作物は市民の心の支えとなり、セイヴァーに力を与える。
信者獲得のためにギルティアス以外の拠り所をなくそうとしていたことが、結果的にセイヴァーにも打撃を与えることになると、ギルティアス教国は気付いたようだった。
「だが、人々の心を照らす希望を完全に奪い去ることなどできん」
「でも影路郎、“穴埋め”の依頼はほどほどにね。今はイマジンレガリアにとっても正念場なのだから」
光牙 影路郎は漫画の執筆を心から楽しんでおり、寝ずに描き続けることも苦ではない。
むしろ、
プロフェッサー・ソルフォードが止めなければ倒れるまで続けてしまうだろう。
「安心したまえ。読み切りの依頼は他の先生方にも声を掛けて請け負ってもらってる。
アイデアはたくさんあるんだが、今はセイヴァーを支えるのが大事だからね」
影路郎とソルフォードはモニターへと視線を戻した。
「ユートピアの混乱を治め、フェアリークイーン・カリーミアの心を取り戻す。
……頼んだぞ、みんな」
■目次■
プロローグ・目次
【1】悪意を鎮めよ1
【1】悪意を鎮めよ2
【1】悪意を鎮めよ3
【1】悪意を鎮めよ4
【2】ブレインまでの道1
【2】ブレインまでの道2
【2】ブレインまでの道3
【2】ブレインまでの道4
【2】ブレインまでの道5
【2】ブレインまでの道6
【2】ブレインまでの道7
【3】速攻撃破の誓いを胸に1
【3】速攻撃破の誓いを胸に2
【3】ハッピーエンドをもたらす者1
【3】妖精女王の心1
【3】妖精女王の心2
【3】思いのもとに集う力1
【3】いざ、敗北を突きつけるために1
【3】いざ、敗北を突きつけるために2
【3】いざ、敗北を突きつけるために3
【3】いざ、敗北を突きつけるために4
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