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猛者の集う場所

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 1.群衆(ガナ)の主

「お待ちしていましたよ、お若い方々」
 ガネーシャサージェントはセイヴァー達をにこやかに迎え入れた。
 ビルの解体現場の奥には絨毯が敷かれ、どこからか大きな皮張りのソファーが運び込まれていた。
 銀の大きなアロマポットからは蒸気が立ち上り、甘くオリエンタルな香りが周囲に充満している。
 恐らくここは、部下たちがガネーシャサージェントのために廃屋の中にあつらえた「玉座の間」といったところなのだろう。
「お茶を入れさせましょうか。話をしに来たのでしょう?」
 ガネーシャサージェントはそう口にしながら、手元の巨大なハルバードの斧頭を布で拭いていた。
 そこには血液と思しき真っ赤な液体と肉片のようなものがこびり付いていた。

「誰の血だ」
 フリーデンは睨むようにガネーシャサージェントの顔を見返した。
「お前はそれで、誰を切ったんだ」
「部下の血ですよ」
 ガネーシャサージェントは喉の奥で低く笑いながら、事も無げにそう答えた。
 奥にチラリと見える壁の破れ目から、汚れた布の塊のようなものが見えた。
 そこに誰かの遺体が包まれているであろうことを、フリーデンと周囲のセイヴァー達はガネーシャサージェントの態度から悟った。
「私の考えを理解できない無能は必要ありませんからね」
 咎めるようなセイヴァー達の視線に気づいたのだろう。
 視線を上げ、ガネーシャサージェントは口の端を釣り上げた。
「私にとっても、そしてオルグキング様にとっても、ね」

「……話し合う余地はなさそうだな」
 フリーデンは武器を手にし、前へ出た。
「弁解は聞かない。お前はここで倒す!」
 二丁の銃を構え、フリーデンは銃口をガネーシャサージェントに向けた。
 そして周囲のセイヴァー達が止める間もなく、引き金を引いたのである。
 威力のあるエネルギー弾の至近距離からの放出だった。
 並みのミュータントであればひとたまりもなかったはずだ。
 だがガネーシャサージェントは手にしたハルバードの峰でそれをいとも簡単に受け止めて見せた。
「ホッホッホ……これはこれは。なかなか正義感がお強いようだ」
 ガネーシャサージェントはソファーから立ち上がり、ハルバードを構えた。
「悪即斬、といったところでしょうかね? 考えるよりも先に手が出るのは私も同じです。もしかしたら私達、気が合うかもしれませんねぇ」
「何……!」

 それは明らかに「挑発」の言葉だったが、激高していたフリーデンは判断を誤った。
 ガネーシャサージェントを睨みつけ、その目を見てしまったのである。
「欠員が出ましたのでね。いかがでしょう? 貴方となら、うまくやれそうだ」
「あ……」
 2つの銃口がガクンと落ちる。
 フリーデンにガネーシャサージェントの目に宿る魅了の力が作用したのだ。
「フリーデン君、ダメだ!!」
 ルークソラーレ――紫月 幸人は咄嗟にフリーデンの異変に気づき、ボイルドブレードを手にフリーデンとガネーシャサージェントの間に割って入った。
「君がガネーシャサージェントの超能力に囚われてしまったら、俺一人じゃこいつ倒せないよ! 一緒に戦ってくれるって言ったじゃないか!」
 ガネーシャサージェントの目に相手を魅了する超能力が宿るという噂は聞いていた。
 幸人は必死にガネーシャサージェントの首から上から目を背けながら、フリーデンに呼びかけた。

「目を覚ませ、フリーデン君! 敵は……!」
 その時だった。
 ハルバードの刃が翻り、幸人に切りかかった。
 幸人は咄嗟にそれをかわしたが、ガネーシャサージェントは「甘いですよ」とニヤリと笑った。
「どうやら私の能力をご存じのようですねぇ。ですが、巷の噂ほどぬるいものではないかもしれませんよ?」
「……!」
 再び攻撃が来る気配を察し、幸人はハルバードの刃をボイルドブレードで受けた。
 刀身が熱を帯び、相手の攻撃を押し返す。
「ボイルドブレードヒートアップ!」
 身を翻し、幸人はガネーシャサージェントの鎧を狙う。
 鎧は幸人のブレードをはじき返したが、何度も叩けばどうにかなるかもしれない。

(たとえこのブレードが折れて使えなくなっても、ソレノイドソードで電撃に切り替えて更に攻撃を重ねれば……!)
 このままガネーシャサージェントの攻撃をかわしながら、何度も攻撃を繰り返せば勝機はある。
 だが、幸人がそう思った時だった。
 突然脳内に靄がかかったかのように思考が揺らいだのである。
(嘘だ……見ないようにしてたのに)
 それは明らかに、敵の能力の作用だった。
 ガネーシャサージェントのニヤリと笑う顔を最後に、幸人は通常の思考を奪われたのである。

目を見ないようにする、という『努力』だけでは対抗できないという事ね。ルシエラ、気をつけて!」
 かれいど☆スカーレット――ルージュ・コーデュロイはフリーデンをガネーシャサージェントから庇うように立つと、カノン砲を構え、ガネーシャサージェントに向けて撃ち放った。
 ガネーシャサージェントはそれをハルバードで防ぐと、後ろに下がり距離を取った。
(フリーデンさんに続いて、一緒にここまで案内された幸人さんまでこんなことになるなんて……!)
 ルシエラ――優・コーデュロイは魔剣ダインスレイヴで幸人の剣を押し返していた。
 幸人は明らかに正気を失い、周囲の仲間を攻撃しようとしていた。
 このまま仲間同士で戦わねばならないのだろうか――。
 だがその時、誰かが一瞬にして幸人の背後に回り込み、その首元に加えた強烈な一撃と共にその意識を奪った。

「フリーデンさん!」
「ルシエラ、幸人は俺が安全な所へ連れていく。お前はかれいど☆スカーレットと共にガネーシャサージェントと戦え!」
 フリーデンはそう、優を促す。
 ガネーシャサージェントの能力に囚われかけたものの、その精神力を以ってギリギリのところで耐えたようだ。
(やはり、私達も備えをしてきて正解だったようですね。ガネーシャサージェントが素直に情報を吐くようなミュータントではないのは、最初から予想がついていましたが……)
 ミュータント達は試製かれいど☆カノンでミュータントを退けたルージュと優を見初め、2人をガネーシャサージェントのもとへ案内した。
 だがそのまま相手と戦闘にならずに問題が解決するわけがない。
 そう考えた2人はレイヤーオブアバターズで精神を高め、ガネーシャサージェントのもとへやって来たのである。
 ガネーシャサージェントもまた、2人の身に纏うそのオーラを目にし、相手が自分の超能力を退ける精神力を持つ人物だと察したようだった。
「やれやれ……この目だけでどうにかできる相手なら、私も楽なのですがねぇ」
 武器を構えなおし、ガネーシャサージェントは低く笑った。

「貴女がたをここへ案内させたのは、『使える』可能性があるとみなしたからです。うっかり傷物にするのは本意ではありませんから」
 本気で戦うのもやぶさかではない構えだ。
 ガネーシャサージェントの体は硬い鎧に守られており、これを壊さなければ勝つことはできない。
 優とルージュはそう考えていた。
 2人の手首には、その絆を強めるリングバングルが光る。
(持久戦を覚悟しなければならないのは確実ですね……ですが、私とルージュの誰にも負けない負けん気と、何より愛があれば)
 絶対に負けはしない。
 そう気合を入れなおし、優は剣を構えた。

(まずはこちらの攻撃の隙を作らなければ。そのためには、私が!)
 身に着けたクリムゾンメイルの色彩の鮮やかさを誇示するように、優はガネーシャサージェントの前へと躍り出る。
 するとガネーシャサージェントがニヤリと笑い、輝く1本の矢が優に向けて放たれた。
(これくらい、回避して見せる!)
 デーモンウイングを広げ、優は上空へと回避した。
 だがその時だった。
 矢はその動きを追うように方向転換すると、再び優の方に向き、その肩を貫いたのである。
「きゃああ!!」
「ルシエラ!」
 ルージュはガネーシャサージェントがハルバードを振りたて、さらに優に切りかからんとしているのを見た。
 巨大な刃には、優の華奢な体など一撃で両断できる力があるだろう。
 愛する伴侶を守らなければ。
 即座にルージュは試製かれいど☆カノンの砲口をガネーシャサージェントに向け、放った。

 狙ったのはその顔面だった。
 優から注意を逸らさせるとともに、弱いはずの目の部分を狙う意図もあった。
(いくら全身鎧といっても、見る為に目の所は空間が必要なはずよ。上手く打ち込めたら目を物理的に潰して見えなくさせられるはず!)
 威力の高い魔法弾が放たれ、砲撃音が響き渡る。
 ガネーシャサージェントは不意を突かれ、ややよろめいたように見えた。
(今なら、当てられる!)
 優は大きく息を吸って気を取り直すと、再びガネーシャサージェントの方へと踏み出す。
 そして激しい火柱をその足元へと燃え上がらせた。
(ナイスよ、優! 2人で攻撃を蓄積していけば、あの顔面の鎧と鼻の根本へのダメージや脳震盪を期待できる!)
 ルージュは再び試製かれいど☆カノンをガネーシャサージェントに向けて放った。

 砲撃に弾かれ、ガネーシャサージェントの鎧の装飾の一部が飛んだ。
 そこへ優が走り込み、胴体部の鎧を狙って破摧の威力を叩き込んだ。
「今です、かれいど☆スカーレット!」
「ええ、決めるわよ、ルシエラ!」
 ルージュはガネーシャサージェントとの距離を取り、構える。
 そして強烈な威力を持った水の矢、かれいど☆ウォーターアローでガネーシャサージェントの顔面を狙い撃った。
(これであの目を、潰してやるわ!)
 だが、ルージュの攻撃がガネーシャサージェントに大ダメージを与えるかに思えたその時だった。
 放たれた星芒形の魔力の塊――アステロイドカッターが凄まじい威力で空間を貫き、優とルージュを纏めて薙ぎ払ったのである。
 高速回転するその刃は、一撃にして2人を戦線から退ける力を持っていた。

「ルシエラ! かれいど☆スカーレット!」
 フリーデンは2人を庇うようにガネーシャサージェントの前に飛び出した。
 だが下手に前に出れば再びフリーデンがガネーシャサージェントの目に囚われる可能性もある。
 クレッシェンド――世良 潤也は別方向からバックショットを構え、ガネーシャサージェントを狙い撃った。
「フリーデン隊長、さっきのはもう大丈夫なのか? 無理しなくていいぜ! 俺も一緒に戦う!」
 FBI(フリーデン小隊)の一員としては、彼の力にならねばならない。
 ガネーシャサージェントの側頭部に向けて射撃を繰り返し、ダメージを与えるのが潤也の目的だった。
(さっきのルシエラとかれいど☆スカーレットの攻撃も効いてるはずだ。鎧の側頭部を吹っ飛ばせば、大ダメージを与えられるはず……隊長も多分それを狙ってるはずだ)
 仲間の奮闘を無駄にはしない。
 フリーデンはその意思を露にしていた。
 彼はよりガネーシャサージェントに近づき、至近距離から威力のある攻撃を当てようとしていた。
 だが彼が間合いに入ったその瞬間、魔力の矢がフリーデンに向けて放たれ、そのわき腹をかすめた。

「くっ……」
「ホッホッホ、どうやら貴方もさっきのお2人のようになりたいようですねぇ」
 ガネーシャサージェントはハルバードを翻し、再びフリーデンに切りかからんとした。
 高い防御力に加え、明晰の頭脳を持つガネーシャサージェントに決め手となる攻撃を当てるのは至難の業だ。
「まったく……いつもながら無茶するわね! まあ、もう慣れたけど!」
 フォルテッシモ――アリーチェ・ビブリオテカリオはガネーシャサージェントの脇から走り込む。
 そしてバタフライスケールズの鱗粉を浴びせかけてその視界を眩ませた。
(さっきの攻撃をまたやられたらどうするのよ!)
 同じゴダム出身の無鉄砲なフリーデンを助けなければ。
 アリーチェはさらに、先程潤也が攻撃した場所を狙い、攻撃を繰り出す。

「しょうがないわね……。どうせ潤也の攻撃だけじゃ通用しないんだから、あたしも手伝ってあげるわよ!」
 横っ飛びで距離を取ると、アリーチェはマジカルボウを構え、破摧の威力を込めたブレイブアタックを叩き込む。
 さらにそこへ、潤也がセンサースコープで狙いをつけた。
「ガネーシャサージェントの狙いは強者……。でも、これ以上フリーデン隊長には手出しさせないぜ!」
 バックショットから放たれた威力が、アリーチェが攻撃したのと同じ個所を叩く。
 頭部を強かに打たれ、ガネーシャサージェントはダメージを負ったように見えた。
 だがその目が潤也とアリーチェに向いた時だった。

「なかなかやってくれますねぇ。ですが『見えなければ何もできない』というのは思い込みですよ?」
「あ……」
 潤也とアリーチェは一瞬にして思考を奪われ、ガネーシャサージェントの笑い声が響いた。
 アリーチェは鱗粉でガネーシャサージェントの目の超能力を封じられることを期待した。
 だがガネーシャサージェントは音や魔力の気配で標的を認識する事に長けているようだ。
「フニャーッ! やっぱりこういう事になるのだよー!! こんな事もあろうかと、用意してきてよかったのだよ!!」
 猫帝 招来はどこから持ってきたのか分からないバケツを手にすると、中身を潤也の頭に浴びせかけた。
 一応、これでも味方への応援の力が込められているらしい。
 不意打ちで水を浴びせかけられ、味方に向かわんとしていた潤也の攻撃は防がれたようである。

「しっかりしろ! 傷は浅いのだよ!!」
 招来はさらにアリーチェの顔をバシバシと叩き、正気に戻るよう声をかける。
 ガネーシャサージェントを相手にする限り、同士討ちの危険は避けられない。
 【魔法少女きぐるみん】はそう考え、ここに来ていた。
魔法少女きぐるみん垂パンダ、笑顔の為にただいま参上!」
 朝霧 垂はガネーシャサージェントに向け、アステロイドカッターを繰り出す。
 さらに招来にメンテナンスを施された試製大熊猫砲の砲口をガネーシャサージェントに向けた。

「オルグキングに言ってやりな! お前を倒すセイヴァー達は着実に成長している、とな!」
 頭部を狙い、垂は砲撃を繰り出す。
 ガネーシャサージェントには特殊能力を持つ者ゆえの慢心があるはず。
 垂はそう考えていた。
(フォルテッシモの鱗粉の効果が薄れてる。だったら……!)
 バタフライスケールズを浴びせかけ、ガネーシャサージェントの視界をさらに奪う。
 そしてセンサースコープで狙いをつけ、ブレイブアタックを撃ち込もうとするが――。

「よーし、これでよ~く狙って……ん? 良く狙うって事は、ガネーシャをよく見るって事だよな? って事は……目と目が合う~? マ、マネキ、ヤバい! 頼む!!」
 ガネーシャサージェントの力の影響を受け、垂は叫んだ。
 それに応じ、招来は「了解!」と垂の頭に思い切り水をぶっかけた。
 垂もまた、招来が「目を付けた」魔法少女の1人なのは変わらないようだ。
(ハカセ枠の招きネコは劇中では魔法少女たちを勝手に改造した諸悪の根源だったけど、我もまぁ、それと違いはないのだよ。フニャッニャッニャッ、我が技術を以てして、ここのボスとやらにやられた者たちを新たな着ぐるみ魔法少女として改造してくれるのだよ!)
 ここは恩を売っておくべきだ。
 招来はガネーシャサージェントそっちのけでそうほくそ笑んでいた。

「我がセイヴァーすらも救済する、真のセイヴァーだ! さぁ、感謝と敬意を以て、我が賽銭箱に貢ぐのだよ!!」
 招来はそう、高らかに笑う。
 果たして助けられたセイヴァー達がその気になるかどうかは分からないが……。
 そしてとても残念な事に、招来の行為にはガネーシャサージェントの能力を解く力はなかった。
「許せ、垂パンダ。そこの招き猫、お前も下がっていたほうがいい」
 垂は仲間に攻撃する前にフリーデンに気絶させられ、共に能力に侵される危険のあった招来と共に戦線から遠ざけられることとなった。

 だが、垂がガネーシャサージェントの視界を塞いだことは決して無駄にはならなかった。
 その間に、キョウ・イアハートがシングルチャリオットに乗り込み、ガネーシャサージェントへと突進を仕掛けたのである。
(力が物をいう、っつーミュータントんなかでもこれだけ頭が回るってのは、予想以上に面倒だな! それにあの鎧……なんて耐久性だ。ほんとにミュータント由来のもんかよ? あのクオリティ……それこそ、エジソンとかからの回しもんつったって否定できんぜ? あるいは、山本某とか、な!)
 接近戦を仕掛ければハルバードで切り付けられ、遠距離で仕掛ければ魔力の矢やアステロイドカッターのような回転する魔力の刃が飛んでくる。
 加えて、あの装甲の耐久力に目の超能力だ。
 此方の手札を切らねばならないが、ガネーシャサージェントは容易に手を出せない難敵だった。

(だけど、あの強度を突き抜けるにゃ、ちょいと腹ァ括るしかなさそうだ!)
 シングルチャリオットのタイヤを突き出した土柱に乗り上げて跳ね上げさせ、加速をつけ、キョウはそのまま突っ込んでいく。
 そしてパワースマイトの威力を込め、ガネーシャサージェントに向けてケルヌンノスの角を突き立てた。
(蠱毒の壺じゃあないが、手前の欲のために他所もん巻き込む輩は癪に障るんでな!)
 ガネーシャサージェントが前かがみになるのが見えた。
 キョウはさらに、敵の背後から「地脈縫ウ穿角」で突き穿つ――。

(貴様の鎧、押し貫くぜ!!)
 しかし、その時だった。
 思い切り振りかざされたハルバードが、シングルチャリオットごと強引にキョウを叩き斬ったのだ。
「が……はっ……!」
「今のは少し危なかったですねぇ……柄にもなく、つい熱くなってしまいましたよ」
 轟音を立てて大破するチャリオットを見ながら、ガネーシャサージェントは笑い声を立てていた。
 まだまだ、自分は本気を出していない。
 キョウの攻撃を体で受け切ったガネーシャサージェントは、そんな態度でセイヴァー達の前に立っていた。
「さぁ、お次はどなたのお相手をいたしましょう?」
 
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