■プロローグ■
――アンダープレート、イマジンレガリア本部
「おおよそ“ブレイブコンバーター”の仕組みについては理解したわ」
「えっ!? もうっ!?」
テルスから来た
エーデル・アバルトの言葉に、
神州扶桑国から来た
“三代目”久重 元内(ひさしげ げんない)は素っ頓狂な声を上げた。
二人は、
プロフェッサー・ソルフォードが造った“ブレイブコンバーター”に興味津々で、暇を見付けてはこうしてイマジンレガリアの本部を訪れて、プロフェッサー・ソルフォードから“ブレイブコンバーター”について教わっていた。
「まったく同じ、という訳ではないけれど、
アーモリーという世界の霊兵装がこれに近いから、理解が早かっただけよ。
悔しいけれど、これを造ったあなたは天才以外の何者でもないわ。
“勇気”を力に変換する……ああんっ、どうしてこんなことに気付かなかったのかしら」
エーデルは元内にフォローを入れつつ、改めて“ブレイブコンバーター”をうっとりと眺める。
口では悔しいと言っているが、新しい玩具が手に入り、ワクワクキラキラしている子供の瞳そのものだ。
「テルスや神州扶桑国の兵装に搭載しただけでは動かないのが残念ね……
ロディニアで造ったものでないと意味がない。
であれば、テルスや神州扶桑国の兵装をカディヤックヒルで造ればいいのよ」
「確かにそうだね!」
エーデルの言葉に、元内は合点がいったように手を叩く。
「どう再現するかは……帰ってきてから相談しましょう」
彼女はそう言うと、パッション☆エーデルへと変身し、セイヴァーたちに合流するために出撃していった。
■目次■
プロローグ・目次
【1】インフラのギミックを調べる
●どこから調査するのか&●さらに調査は続く
●果たして、どこに&●ギミックの行方
●失踪者を探せ&●ハイパーループにて&●探し求めて
●もう一つの可能性
【2】運搬サイボーグを倒す
・追いかける者たち1
・追いかける者たち2
・追いかける者たち3
・呼応する者たち
・ヒーローのいない世界で1
・ヒーローのいない世界で2
・ヒーローのいない世界で3
・ヒーローのいない世界で4
・ヒーローのいない世界で5
【3】マッドサイエンティスト・エジソンを倒す
【研究室にて】
【交渉決裂】
【聊爾の先にあるもの】
【信じる力、勇気の力】
【絶望の淵から】
【トラップを解除せよ】
【破壊と分析】
【反撃の狼煙】
【苛烈】
【戦いの果てに】
エピローグ