クリエイティブRPG

Xover 第四章「儚き幻想」

リアクション公開中!

Xover 第四章「儚き幻想」
リアクション
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11  Next Last

■プロローグ■



 物心ついた頃から、“声”が聞こえていた。
 声だけではなく、姿が見える時もあった。
 声――妖精は時にわたしを導くこともあれば、苛むこともあった。
 妖精はマナに親しい、ということは、これは一種の星の導きだと思うことにしよう、そうしよう。

 わたしには普通の人間にはない力がある。
 先祖は高名な医者であり、様々な伝説を持つ人物らしい。
 調べてみたら、悪魔使役だとか、人造人間だとか、水銀のように柔らかい赤い石とか、よく分からないものが出てきた。
 どうやら今は失われた技術にまつわるものらしい。
 これを調べていけば妖精のことや、この世界の言い知れぬ違和感に気付けるかもしれない。
 
 わたしにあるのは、父が遺した小さな診療所と、先祖代々受け継がれてきた形見の杖のみ。
 昔から色んな種族が出入りしていたから、異人差別と言われても実感はない。
 彼らを診ながら、文献を調べる日々。
 ささやかながらも、不自由のない暮らし。
 でも……何か、奇妙な“渇き”にも似た不快感がわたしの中にあった。
 
 異間戦争?
 黒獅子帝による汽化の推進?
 
 違う。
 もっと大きな何か。

「フェオドラ・ホーエンハイムさん、ですね?」

 胡散臭い人が来た。
 顔はいいけど、マナの濃さが二十年、三十年生きた程度の人のものじゃない。

「通報していい?」
「困ります。
 あなたのご先祖の古い友人でして」
 
 何百歳かな、この人。

「あなたの抱えている違和感と渇きの正体。
 それは“あるべき世界”への渇望です」
 
 杖を見せてくれ、と言ってきた。

「この杖は『アゾット』と言います。いえ、実際は」
 
 杖を回し、男が引っ張ると、剣が現れた。
 それと一緒に、わたしの後ろに妖精が浮かび上がる。

「剣です。あなたには星の深層に触れ、世界を正すだけの力があります。
 あなたの夢、理想とする世界はどんな世界ですか?」
「わたしの理想は――」



■目次■


プロローグ・目次

【1】組織のボスを捕らえる
高層ビルを駆け上がれ
最上階での死闘

【2】フェオドラを止める
フェオドラの夢 前
フェオドラの夢 後

【3】シラクーザ・ファミリーの本拠地に乗り込む
ドン・ナポリターノ その1
証拠探し
ドン・ナポリターノ その2

【4】城外のソニー・ビーンを討伐する
ソニー・ビーン殲滅戦
防御陣形

【5】ソニー・ビーン本体を叩く/城内の救護活動
星の導き
怯える人々
ビーンと薔薇十字団の関係
炙り出しの下準備 前
炙り出しの下準備 後
戦闘開始
ビーンとの攻防1
ビーンとの攻防2
ビーンとの攻防3
自分さえ生き残れば

エピローグ


1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11  Next Last