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魂喰らいと魔王の秘宝

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魂喰らいと魔王の秘宝
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■プロローグ■



 ――デルク王国。

「聞いたか、視察のこと」
「ああ、よりにもよって第三王子が来るんだろ?」

 ヒューマン至上主義を掲げるデルクでは権力者に気に入られた一部を除き、ヒューマン以外の種族は「亜人」と呼ばれ、過酷な労働を強いられている。
 獣人やドワーフは基本的に、ヒューマンより高い身体能力を持つ。
 それでもこの待遇を甘んじて受け入れているのには理由がある。

「いいかお前ら、何をされても楯突こうなんて思うなよ。
 心の自由まで奪われたくなければな」
「隷属の首輪……」

 魔王祭よりも前、デルク帝国は魔物を支配し操る魔導具を生み出した。
 人族には決して懐くことのない生物を使役し、飛竜――ワイバーンによる竜騎士団の誕生によって全盛期を迎えた。
 元は獣を従えるためのものであったが、大戦後に再興したデルク王国はこの首輪を人に使えないか試みた。

「……“首輪付き”だけは嫌だ。自分が自分でいられなくなるのは」

 精神を縛られデルクに忠誠を尽くすより、たとえ不自由であろうと己の意思で生きる方がマシだ。
 それに、奴隷たちもただ耐えているわけではない。
 この状況を打破するべく、力になってくれている者もいる。

『諸君』

 暗がりの中から声が響いた。

「……ああ、あんたか。エドウィンが来るって時に現れたってこたぁ」

 様々な武器を背負い、外套を纏ってフードで顔を隠した人物が現れる。
 この謎めいた者が奴隷たちに“力”を与えた。

『時は来た。“真のデルク”復活の狼煙を上げよう』




■目次■


プロローグ・目次

【3】設計フェーズ
【3】設計フェーズ・プロムナード
【3】着工・防御手段の綻びを埋める
【3】診療所にて
【3】現場仕事

【1】再び暗き洞穴へ1
【1】再び暗き洞穴へ2
【1】再び暗き洞穴へ3
【1】再び暗き洞穴へ4
【1】再び暗き洞穴へ5
【1】再び暗き洞穴へ6
【1】棘のある花1
【1】棘のある花2
【1】棘のある花3
【1】棘のある花4
【1】棘のある花5
【1】棘のある花6
【1】棘のある花7
【1】棘のある花8
【1】棘のある花9
【1】棘のある花10
【1】棘のある花11
【1】棘のある花12
【1】忌まわしき眠りの終わり1
【1】忌まわしき眠りの終わり2
【1】忌まわしき眠りの終わり3
【1】忌まわしき眠りの終わり4
【1】忌まわしき眠りの終わり5
【1】忌まわしき眠りの終わり6
【1】忌まわしき眠りの終わり7
【1】忌まわしき眠りの終わり8
【1】忌まわしき眠りの終わり9
【1】忌まわしき眠りの終わり10
【1】忌まわしき眠りの終わり11
【1】精霊はそこに1
【1】精霊はそこに2

【2】問い。そして探索
【2】少数精鋭で
【2】魔王イスレロを問う
【2】深淵の謎達を求めて
【2】赤兎団と共に1
【2】赤兎団と共に2
【2】赤兎団と共に3
【2】幻想四つ葉
【2】アンデッド
【2】深淵に触れること
【2】虹の旅人・ソル
【2】蛇への潜入
【2】赤兎団と共に・少し離れた場所で
【2】リトルフルール
【2】夜明けの稲妻
【2】ロード・ザ・デイブレイク

エピローグ

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