クリエイティブRPG

巌からの挑戦状!

リアクション公開中!

 0

巌からの挑戦状!
リアクション
First Prev  12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22  Next Last


〈食ラヒ付ク者(6)〉


 妖刀から発せられる影の刃で巌の視力を奪う事が可能である事は弥景の攻撃で分かったが、それが入ったところで巌の動きが変わるわけではないという事実もまた八玖斗は痛感した。
 それでも、やはり毒が巌にとって厄介な代物である事に変わりはないと言えよう。
「持久戦になるな……」
 貫に八玖斗に呟くと、再び巌との距離を一気に詰めて今度は煙管から毒煙を吐いた。
「どいつもこいつも毒を吐き出しやがる……面倒な連中だぜ。そんなちんけな毒でこの俺がどうにかなると思ったら大間違いだぜ!」
 巌は貫を嘲笑い回し蹴りを繰り出すが、貫は高めた動体視力と反射神経で辛うじて回避し、今度は分身を一体生み出す。
 分身との挟撃に出たのだ。
「俺の腕が何本あると思ってやがる? 笑わせてくれるぜ!」
 巌は貫本体と分身にそれぞれ衝撃波を浴びせる。
 分身は消し飛んだが、貫は下駄で空中を駆け、高速移動術で衝撃波から逃れた。
 その間隙に八玖斗が踏み込み妖刀を振るうと、貫はすぐに次の攻撃に入る。
 煙管の刃を向き、巌に斬り付け毒を流し込もうとしたのだ。
 巌は腕で器用に八玖斗の剣閃を捌き、貫の煙管を手刀で叩き落とす。
 万事休す……といったところで八玖斗が貫と同じ技を仕掛けた。
 八玖斗の妖刀の切っ先が四つ腕の一本を掠ると、その腕の動きが確かに鈍る。
 猛毒を流し込んでもこの程度……だが、巌の動きは僅かばかりでも万全の状態ではなくなった。
 しかし……。
「……そんだけ毒に拘るって事は、てめぇも血を毒にしてるタチなんだろうなぁ? もうその手には乗らねぇぜ」
 掌底が八玖斗を突く。
 猛烈な勢いで吹き飛ばされた八玖斗は、胸当の防御で辛うじて致命傷には至っていないもののとても継戦可能な傷とは言えない。
 更なる追撃が入りそうになったところで、八玖斗は辛うじて残った霊力を目眩ましとして妖刀から放ち、薬草を手に貫と共に撤退した。

First Prev  12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22  Next Last