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冀望と破滅の鼓動

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冀望と破滅の鼓動
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■プロローグ■


 ――ワラセア、アイアンボトムサウンド、“バナント・ベル”基地

「キリュウ」

 G(グラディウス)ハイドで完熟飛行を兼ねて偵察に出ようとしていたキリュウ・ヤスハラは、同じく旗艦用ヘビークルーザー級改へ搭乗しようとしていたエーデル・アバルトに声を掛けられた。
 元々、軍人ということもあるが、宰相ナティスが用意したという制服は様になっている。

「エーデル様、チョコレートを食べ過ぎて、胸元がかなーりキツくなってるぜい。あの、パンパンに張り詰めた感が溜まらないんだぜい。そのうち弾けると俺は思っているぜい。ぐへへ」

 と“女好きの掃除屋”ロメオは言っていたが、パリッとしっかり着こなしているところを見ると、そんな様子は見受けられない……とキリュウ視点では思ってしまう。

「なんでしょう?」
「……私がこんなことを言うのは筋違いかもしれないけど、何があっても躊躇わないで欲しいの」

 エーデルは刹那視線を宙に浮かせた後、真剣な表情でそう告げた。
 キリュウの両親であるケヴィン・ヤスハラカスミ・ヤスハラ、そして妹のような存在であるウアウ・エーデルは、いずれもワラセアのためにネオ・グランディレクタ共和国に与している。
 しかし、今は戦争中である。残酷かもしれないが、キリュウが躊躇うと、その分、彼の身に危険が及ぶのだ。

「ありがとうございます。俺はラディア連合王国のため、セリアのために戦うと決めた以上、躊躇いません。ウアウは取り戻したいですけど、それが叶わない時は……」

 キリュウは寂しそうに微笑むと、メタルキャヴァルリィの格納庫の方へ向かうのだった。

「……何をやっているのよ、エーデル・アバルト! あのような年端も行かない子を戦いに駆り出して! こんな戦いは早く終わらせなければならないのよ!! 分かっているの、キャサリン!!」

 エーデルは通路に響くくらい自分の頬を張ると、宇宙要塞ラグランジュの方を向きながら吼え、唇を強く噛み締めてエアロシップ用デッキへと足早に向かうのだった。


■目次■

プロローグ・目次

【1】アクシス・ムンディを防衛する
アクシス・ムンディ
メタルチャリオット・ジプソフィラ
ナターシャ
エクセレント・ガンデッサ

【2】宇宙要塞ラグランジュの戦力を減らす
宇宙要塞ラグランジュ
ヴェンジェンス
ベンセルム艦隊
シュタイフェ・ブリーゼ
グレイゴースト
要塞攻撃

【3】アディス・ピラーを破壊する
【澱む不安】
【ドラグーン猛襲】
【翼竜蹂躙】
【暗い予感】
【着実なる一歩】
【ブレスと暴風】
【アディス・ピラーへの軌跡】
【苦境】
【薄氷の天秤】

【4】インゼラオ列島の民の移動を手伝う
【大会議室にて 1】
【大会議室にて 2】
【バルティシオの緑】
【心の壁を溶かす技】
【大地という揺り籠】

エピローグ
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