三千界のアバター

≪フェイタル・ゲーム≫磔のジェミニ

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■プロローグ■



 ――ジェミニ家襲撃の数日前。
 
「セクターGに続き、BとHもホライゾンの特異者が制することとなったか」
「楽しそうですね、ナーガ」

 決闘者のデータを整理しつつ、ナーガは笑みを浮かべた。

「彼らは順調に仕上がりつつある。偉界との結びつきの強化は“計画”に必須だ。
 もっとも、私たちはそれまでの繋ぎでしかないがね。
 かつて私は異世界に触れ、“彼”と接触した。私の自我は上書きされ、彼の“目”となった」
「ゆえに、あの方の所有物でもある、と」
「そういうことになる。私がある程度自由に思考し、行動できるのはあの方のおかげだよ。
 元来私は、君のような“特別”な機体ではない。ただの事務用品に過ぎないからね」
 
 ナーガとの付き合いは長い。アルマを死の淵から救ったのも、彼女だ。 
 それ自体は、“存在意義”を失ったアルマにとって非常に不本意なものであったが。

「この世界に来て、君もずいぶん人間らしくなったものだよ」
「もはや人形ではいられませんからね」

 ナーガが表示を切り替え、二組の決闘者のデータを見る。
 坂橋 闇鳩とゼロワン。
 霞ヶ城 光祈と武田信玄。
 特異者の方は、いずれも“主”が見出した者だ。

「彼らが頑張ってくれれば、私たちの仕事も減るんだがね」
「そうですね。わたくしたちの目的のためにも。“今の主”とは、そういう契約なのでしょう?」

 アルマはナーガのかつての名を呼んだ。
 ナーガは静かに頷いた。




■目次■


プロローグ・目次

【1】非道なる毒針1
【1】非道なる毒針2
【1】非道なる毒針3
【1】非道なる毒針4
【1】非道なる毒針5
【1】非道なる毒針6
【1】非道なる毒針7
【1】非道なる毒針8
【1】非道なる毒針9
【1】非道なる毒針10
【1】非道なる毒針11

【2】瘴気の風1
【2】瘴気の風2
【2】瘴気の風3
【2】瘴気の風4
【2】瘴気の風5
【2】瘴気の風6

【3】クロスの逃走
【3】捨て身の反撃
【3】手を取り合って

【4】ヴェノムの望み
【4】思わぬ味方
【4】決着の時
【4】その答えは

【5】偉人とメイド
【5】灰色からの来訪者
【5】蘇る最強

エピローグ

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