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【覚醒のアーキタイプ】文明衝突トーナメント―決勝戦―

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【覚醒のアーキタイプ】文明衝突トーナメント―決勝戦―
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■雁字搦めになっているスフィンクスにトドメを■



 もうすぐ一斉攻撃のタイミングがでる。
「次のチャンスで一気に決めに行く。そっちも最大火力の準備を頼むよ」
 幾嶋はラティーシャとミスティに声をかける。
「一斉攻撃だ。合わせろ、ラティーシャ・ドプナー」
 ラティーシャが心配なのか、そっと声をかけるミスティだが。
「りょ~かいですぅ~。タイミングは、ミスティちゃんにお任せしますよ~」
「……なんというか、お前はもう少し緊張感を持てないのか?」
 楽しげなラティーシャに、ミスティは自分の心配が杞憂なのを知って肩の力を抜いた。
「私に出来る事は多くはないけども、それでも最善を尽くして皆とこの戦いを勝ちたいです」
 ニーナがブレイブハートで皆に檄を飛ばして勇気を与えていく。

*  *  *


「さあクシャド、出番だよ。アマック・キチェーの妖術使いの見せ場だね」
 ネルの声でクシャドは満開の笑みを見せる。目の前には、前衛攻撃の皆が走っていくのが見える。
 祖霊の守りによる幸運を信じ、皆がスフィンクスへ到着する直前を狙いクシャドは、ネイティブの気骨による強靭な精神を持って最終の一斉攻撃に加わる。
「偉大なるシャーマンの力……見せてやるよ。
 遍く世の精霊よ 我が骨肉へ至る祖霊達よ わが身を通し 我らが未来に仇なす者へ 制裁の光 怒りの鉄槌を 今共に振り下ろそう!!」
 長の貫禄をもって大精霊の憤怒をスフィンクスに向けて放った。
 皆のスフィンクスへの攻撃前に、自分が魔法を使えなくなったのを感じ取る。
「くらえ!! これが俺たちの最強の一撃だああああああああああああ!!!」

 フィルムカメラで撮った写真を現像しようとしたレイン・ウルフベルだが、思っていたとおりというか現像場所はあることはあるが遠くて現像所ではなかった。
 守護者に乗らず来ていたレインは、ホライゾンホバーボードに乗りガーディアンバスターを手に突っ込んでいく。
 オイディプス作戦のメンバーの作戦は聞いていて、隙も今なら付ける。
(現実問題として、俺のように守護者を使用しないで滅亡者相手に戦闘を挑むのは無謀だが……)
 ウエストアンカーで鎖に絡まれたスフィンクスの上へと駆け上ろうとするレイン。
 それを払いのけようとするスフィンクスの手の動きは鈍かったが、それでもレインにダメージを与えるには充分な動きで、コクピットがあるだろうあたりを目掛けていたレインは、攻撃場所を目の前の手に絞りスマイトによる防御を捨てての捨て身の攻撃を仕掛ける。
 ガーディアンバスターによるディスラプトラッシュで急所を狙った連続攻撃。
 振り払うスフィンクスの手に飛ばされながらも、レインはドレッシングソードで全身から複数の剣を飛ばしていった。

 悠人がリアリティクローゼット、ドレッシングサンダーで電撃を纏い、両手剣に姿を変えたトライアルソードを持ち、ニュクス・スラスター【セカンドスラスター】で倍のスピードをもって、アウトオブブレイクによる破壊攻撃をスフィンクスへ。
ドレッシングアンリテッドの反射を思い、エテルナはドレッシングマーキュリーで、訪れるはずの衝撃に備える。
「アーキタイプを滅ぼす力のあるスフィンクスは、ここで壊さないと……!」
 チャージで威力を上げるマチルダ。
 砂原はセカンドスラスターで倍のスピード。ドレッシングフレイムを炎を集約して噴出して勢いをつけ、プロミネンスで砂原達と共に灼熱と化している漂流砂刃【流砂の太刀】でスフィンクスを狙う。
「そこ、だねぇぇぇぇぇ!!」
 柴田もドレッシングティーガーで強靭な肉体の虎人間に変貌し、餓狼の守護者ミケの爪でスフィンクスに襲い掛かる。
「一気に決める!」
 クランはセカンドスラスターで倍のスピードを出し、ディスラプトラッシュで勇応舞振≪蒼穹≫を連続で振るい、急所をピンポイントで攻撃していく。
「全力で止めを刺しにいく」
 桐原もS・フライハイト【セカンドスラスター】で追い掛け、ソードオブキープのビームソードを持ち、ディスラプトラッシュだ。
 幾嶋、星が飛ばすのはフレアーボム。極小の太陽弾丸。
 無数の光の矢、ハイパーナチュラルミサイルをラティーシャ、ミスティ、デューン、イレイン、ステファニアが飛ばす。
 飛鳥とニーナは白夜の守護者レゾンデートルに装着した大口径ビーム砲ユニットからビーム砲を放つ。

 そして攻撃には勝利・マイア・リーゼロッテの乗る文明の守護者ザフィーアも参加した。
 ザフィーアも空間にプリントアウトされたサイバーキャノンを最大出力でスフィンクスに叩き込んだのだった。

 ――そして。

*  *  *


 スフィンクスに行われた集中攻撃。
 それに対する反射によってオブシディアンパレスは半壊した。スフィンクスは倒れ込み、動きを止めた。
 ――かに見えたのだが。

(チッ、まだ殺りきれてなかったか)

 ケチュアは他の特異者達と共に自分の全力攻撃以上の攻撃が返って来て、ダメージと共にその場に崩れ落ちながらも、意識は失ってなかった。

 それはスフィンクスも同じだ。
 機体はまだ完全に破壊されてはいない。

 その時であった。
 スフィンクスのハッチが開き中からシヌヘが姿を現した。

「これ以上は戦えん。――余の負けだ」

 片手をあげシヌヘは自らの負けを宣言したのだ。

 そういわれても、この現状、今までの経緯。誰がその言葉を信じるというのか。
 スフィンクスが動かないとしても、シヌヘは――アンリミテッドはまだ生きている。
 ケチュアは守護者クリスタルスカルの身体を無理矢理起こし、とどめを刺そうとした。しかし、

――パチャカマク文明圏の勝利。三千界の後継者はパチャカマク文明圏とする

 アーキタイプのシステムの声が響き、ケチュアはその動きを止めたのであった。

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