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【覚醒のアーキタイプ】文明衝突トーナメント―決勝戦―

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【覚醒のアーキタイプ】文明衝突トーナメント―決勝戦―
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■ザ・リベンジ!!■


「再び滅亡者と戦う時が来るとはな。以前は力及ばず倒すまでは至らなかったが……今の俺達はあの時とは違う」
「奴は俺達とは違い、1機で勝ち抜いてきた。つまり、こちらとは隔絶した性能差があると言う事! 性能を発揮できる状況では勝機は見出せないだろうな……」
 熱い思いを抱くイルファン・ドラグナ、冷静に事態をみやる弥久 ウォークス島津 正紀はケチュア会長に作戦の内容を伝え作戦のキーとなる場所を相談する。
「優勝するのは我々だ!」
 叫ぶ藤原 経衡の想いは、強く皆の心をひとつにしていく。
 安藤の攻撃に続くのはグループ:オイディプス作戦のメンバーだ。
 イルファンの文明の守護者ザフィーア、島津の文明の守護者ドゥーベ、ウォークスの守護者アジュール【文明の守護者ザフィーア】、藤原の文明の守護者ザフィーアの2人のアクリャと共に二刀流をこなす守護者4体で囲む。
 先のAcademiaTeamのメンバーも前衛4体で囲み、尚中衛が攻撃をしかけて絶え間なく襲いかかってくる攻撃を受ける回避する……そう、さすがに回避しきれず何度かその身に剣を受けていたのをみている。
「短期決戦が求められるとはいえ、冷静さを欠き、一瞬でも油断すれば敗北は確実……だが、奴らの“刹那の隙”を見逃せば勝機はない、か……」
 イルファンは魔法耐性のあるサイバーブレイドをメインにもち、一点に留まらずに常に攻撃を続くように動く。
 リコ・ハユハアリシア・ヴァレンベリはツインマニューバーでイルファンと思考を共有し連携を密にする。
 オール・フォア・ワンで自分の戦闘能力もアップしたリコは氷華の護身銃をソフィア・ヴァーリィの攻撃に合わせて撃ち込み――返って来た氷の弾丸がリコの攻撃を相殺し、2撃の氷の弾丸をその身に受ける。
「前に戦った滅亡者より強いスフィンクス……けれど、三人で力を合わせれば、きっと……勝てるはず……」
「テラコッタさんより、強い、スフィンクスさん……やっぱり……怖い……けど……マスターと、リコちゃんが、一緒にいてくれる……だから、戦えるよ!」
 リコと同じようにオール・フォア・ワンで戦闘力をあげ、仲間のアクリャ達の心に直接呼びかけて情報を共有していく。
 イルファンが悟心天眼で一瞬後の敵の攻撃の軌道を読み、パーフェクトリードによる観察と、アリシアのアナリティクスで攻撃パターン、プレディクショントレースで見える数秒後の未来をアリシアは皆に伝える。その手には島津から借り受けた無線の子機もある。
 アンリテッドで返って来た攻撃は避けるのがまず不可能ということ、それと同時にその攻撃はスフィンクスに命中している。遠距離や魔法の攻撃は命中すると決まる瞬間が早く、その分早めに発動し相殺となる。
 かつ、こちらのオリジナルの攻撃よりも強力なのを発してくるから、迂闊な攻撃は逆に自分達だけが被ることになるのだ。
 アンリテッドがある限り、同士討ち覚悟で、命中判定が遅く魔法の発動が遅い接近戦。または、バットステータスをかけまくった上での戦闘。普通にスフィンクス1体を狙えば避けられるのが目に見えていて命中させるのに一苦労(もしくは周り巻き込み覚悟)ではあるが、大精霊の憤怒の効果も大きい。
 魔法を抜きにして、シヌヘ1人の接近戦も非常に苦労――避ける攻撃は必要最低限で避けて、熱くならず機体の姿勢も正しく、冷静にクールに。
 AcademiaTeamで中衛を狙い、攻撃して来る後衛にも光の矢を飛ばして来た事から、前衛が何人囲んでも負けない、もしくは回避する自信があるからか――どちみち、前回の戦いを見る限り、この包囲網は逃げ出そうとするだろう。
 後は、その抜出しとその後のスフィンクスの対応で誘導を。
(ルドルフがバレたら、そっちに向かうんだろうな)
 いや、それでも攻撃をしてこない限り後衛に手を出さなかったというのだから、ルドルフの目的を知らないかぎりそれはないと島津の中でその考えを却下する。
 守護者用高周波ブレードとガーディアンバスターの2本を手にインファイトで距離を詰める。
 リアリティクローゼット、ドレッシングウィンドで風を纏い、素早さを上げ移動の際に発生するかまいたちはなるべく発生させないように移動は少なめに、動く時は瞬間移動するかのごとく素早く。
 デッドオアアライブで、スフィンクスの攻撃には気を配り、パーフェクトリードで観察しながら相手の出方を見る。
(シヌへの攻撃はムラがあり、敵の能力はこちらの攻撃を受ける事で、その能力を上回った力を発揮する、所謂受け身型――――)
 反射なのか受けてからなのかは解り辛かったドレッシングアンリテッドの発動条件を、前回も戦いに挑んだパティア・ノイラートはその癖を身をもって知っていた。
(能力を発揮した直後、別の攻撃をされた際はわざわざ回避している所から、一度発揮すると次の攻撃に対応するには若干のラグがあるのかと思ってましたが……)
 あれは、シヌヘ自身の戦闘能力が高い事から逆に避けられない攻撃は受けていた。が正しく、今回のように多数の特異者が挑んでいなかったからこそ生じた現象。
 受身型で発動するなら、攻撃の際に攻撃が帰ってくるのは必然、ガーディアンリペアによる修理は主にフュリス・グローリアスに任せ、追いつかない時には自分も修理をする心積もりで戦場をみやる。
 時間を巻き戻せる時界の杖を握り締め、フュリスはフォースコーティングで機動性と防御性を高め、アナリティクスで攻撃パターンを読み、弱点を探す。
 プレディクショントレースで見据える数パターンの未来。この包囲網が突破されるのは確実だ――――。
「伝説では4足、2足、そして杖を着いた3足になると言う、最後の3足の状態では魔法使いの様に強力な大規模攻撃をしてきそうなのが怖いが、まだ起こっても無い事を恐れても始まらないな」
 戦闘に集中するウォークス。弥久 佳宵のツインマニューバーで日長 終日と佳宵と思考を共有しながら考える。
(多勢のこちらに対する相手の戦術は、正面突撃の力押しか? それは無いだろう……)
 と思っていたウォークスは、流れてくるスフィンクスの戦闘パターンに頷きつつ、突破するなら自分を含め誰かの左右とスフィンクスの動きをよく見ておく。
 不審に思うのは相手のアクリャが使う魔法が数少ない事だ。フォースコーティング等使っているにしろ、まだ使っていない手があるはずだから、気をつけねばならない。
(ドレッシングアンリミテッドの効果で攻撃力が向上している状態で、更にアクリャからの攻撃なんてやってこられたらこちらは真っ向勝負じゃ全然歯が立たないだろう……)
 佳宵のフォースコーティングで機動力・防御力が高まった守護者で、ウィップソードツヴァイの技術をもって剣状態のオリハルコンソード2本を扱い、可能な限り距離を縮める。そしてコンセントレーションによる集中力で判断力や行動を早め、デッドオアアライブでスフィンクスの攻撃を警戒する。
「負けたらルインの街もアーキタイプごと滅ぼされちゃうんだよね、そんな事絶対にさせない!!」
 オイディプス作戦のメンバー皆で持っている絆のエンブレムを日長は握り締め、予習してきたここの場所の詳細をも皆に伝え作戦を練ってきている。
 島津から借りた無線の子機やスロートワイヤレスを手に仲間との情報共有をしていく。
 仲間達がオール・フォア・ワンで、早くに流してくれる情報も聞きつつ、ライトオブノウレッジで辺りを照らし、死角を減らしていく。
 アクリャの精神攻撃を警戒しているグループメンバーは、日長と同様フルムーンチャーム、もしくは蒼銀翼のチャームでの精神攻撃の対策をとっている。
「敗北したらルインの街だけじゃなく、アーキタイプ全体がこの地下都市の様になっちゃうんですね……。そんな事は絶対に許しません!!」
 佳宵は日長の言葉に頷きを返しつつ、太陽の欠片で魔力を増加させ、操縦席内には療養のお香――精神を穏やかに保てる匂いで充満させておいた。
「基本は防御主体。されど攻撃しなければ時間稼ぎと見做され離脱される恐れあり」
 ホライゾンガンレットを身につけ攻撃力と魔力をもあげ、文明の守護者ザフィーアの中で藤原は頭の痛い現実を呟く。
 コンセントレーションによる時がゆっくり進む感覚の中で、パーフェクトリードでスフィンクスの出方を予測していく。
 AcademiaTeam対戦では途中から幼年形態に変わったのは、成年形態だとスピード負けして回避不可な状況に追い込まれたからだろう。
 見た所、シヌヘは幼年形態より成年形態の方が戦いやすそうだから、よほど何かに負けることが無い限り幼年形態へ戻る事はないだろう。
 一見、戦闘バランスが難しそうな相手だが、それはこちらと向こうの実力が拮抗している場合だ。
 全力で。作戦遂行の為に長く引き付けなければと、藤原は対神ブレードキャノンの銃で狙うはスフィンクスの足元。狙うは足首関節だが、相手の実力を考えれば避けられるのは当然で、それ故の行動妨害だ。
 リーゼロッテ・キルヒアイスは、情報に関しては他のメンバーからオール・フォア・ワンから流れてくる情報を聞きつつ、もしもの時には時界の杖で時間を巻き戻す準備と。
 ツインマニューバーで意識を藤原とソフィアと共にし、ガーディアンリペアでの修理の準備も忘れない。
 ソフィアはオイディプス作戦のメンバー全員と潤滑に情報を共有できているのを実感して、笑みを浮かべてショートレンジショットを使い、バスターパックの大口径ビーム砲をリコの攻撃と合わせてスフィンクスに向かって撃ちこむ。
 当てることよりも怯ませることが目的の攻撃だったが、威力の大きな攻撃だ。その攻撃をそのまま受けて、一瞬動きが止まるのはスフィンクス同様、ソフィアが乗る守護者も同じ。
 そして、その怯みから解放されるのは、先に攻撃を受けてかつ威力が小さかったスフィンクスの方が早い。
 思っていた以上に威力があった攻撃にリーゼロッテは時界の杖で時間を巻き戻しながら、ガーディアンリペアでも修理を施していく。
 走るスフィンクスに藤原は数撃てば当るとばかりに牽制攻撃を仕掛け、相手を損傷させて自分の身も傷つけさせていきつつ追いかける。
 藤原が走れないほどの傷を負えば、それはそれで見事にスフィンクスも動きを止めるか鈍るかはするだろう。自分の身を省みる必要はない。
 ウォークスはデッドオアアライブで光の線が見えない事に、どれだけ傷付いても戦闘不能になるほどではない未来を見据えた。それでもコンセントレーションで集中力を増して全力でスフィンクスの目の前へ最短距離を走って滑り込む。
 かまいたちを巻き起こしつつも迫る島津に、囲むように走りこむイルファン。
 目の前に回りかけたウォークスをちらりとみたスフィンクスは、急ブレーキをかけて藤原の足止め攻撃を気にかける様子もなく島津を避けてこの包囲から抜出そうとしたが、そこにイルファンが回り込む。
 振るわれる槍の動きはイルファンは既に見通しており、その両手の剣でその威力を受止める。
 威力負けして後方に下がりかけるが、そこを軸をずらしてスフィンクスの移動先を誘導させ、そのまま倒れ込みスフィンクスと交差する方向だが、体幹バランスを身体を回転させて方向を180度変えて勢いそのままにスフィンクスの前に回り込み、スフィンクスは体制立て直しと共に踏み止まった。
 その間に4体の守護者はスフィンクスを再び囲み込む。


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