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オアシス・ドゥニア防衛戦

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オアシス・ドゥニア防衛戦
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■プロローグ■


 ――オアシス・ドゥニア郊外

 ドゥニアは、西に鍛冶都市ヴィッカーズ、東に交易都市サクスン、南にエルベ砂漠を臨む、交通の要衝に造られた宿場町だ。
 元々砂漠に湧くオアシスに旅人たちが集まり、その旅人たちを相手にする商人が集まったのが成り立ちと言われている。

「砂嵐が少し出てきたか……奴ら、こんな主要都市まで浄化しようとするとは、見せしめのつもりか、それとも味を占めてきているのか……」

 “プリテンダー”の指導者にして、“城塞獅子”の異名を持つレーヴェ・アバルトは、ドゥニアを見ながら独り言ちた。
 “アディス・カウンター”は結成直後から強引に浄化を行い、サフル大陸の人々に鮮烈な印象を与えていた。
 それは「冥王軍からラディア王国を守るため」という大義名分があってこそで、実際、“アディス・カウンター”が活動を開始してから、冥王軍の姿はサフル大陸から全くと言っていいほど無くなっていた。
 特にサクスン伯がグレータードラゴンを蘇らせた事件は、サフル大陸の人々の記憶に新しいだけに、それだけを見れば、“アディス・カウンター”の活動は間違っていないといえる。
 ただ、それにより民間人に被害が及んでしまっているし、人々は「いつ浄化されるか分からない」という恐怖に怯えてしまうことにもなりかねない。
 事実、サフル大陸は“アディス・カウンター”の恐怖政治が定着しつつあった。
 これでは、せっかくラディア連合王国とグランディレクタ共和国との戦争が休戦したのに、社会情勢は実質戦時中と何ら変わっていない。
 “プリテンダー”のエース、ドライ・ブリッツェンから“アディス・カウンター”の内情を聞いているレーヴェからすれば、どうしても後手に回らざるを得ない現状が歯がゆかった。
 しかし今は、一つでも多くの浄化という名の恐怖から、人々を救っていくしか手が無いのである。

「レーヴェ様、索敵宝珠に感あり!」
「動き出したな……傭兵を含む全軍に進軍を通達! 傷つくのはオレたちだけでいい。けが人や民間人は何があっても守れよ! これは厳命する!!」

 レーヴェの通達が、“プリテンダー”の全メンバーと、ワールドホライゾンの特異者たちに届き、戦端が開かれるのだった。


■目次■

プロローグ・目次

【1】街の周囲の敵を攻撃する
【迫り来る無慈悲の圧力】
【墜とすべき巨艦】
【数の欺瞞】
【混乱の中に潜む意図】
【西の端での局地戦】
【南を襲う危難】
【旧アルベルト軍残党兵】
【発生直前】
【金色の密室】
【霹靂の強襲】
【血路を奔る】
【大勢の行方】
【艦隊戦、収束】

【2】市街から敵を追い出す
アディス・カウンター
ライトニング
市街戦1
市街戦2
市街戦3
市街戦4
ズルフィカール1
ズルフィカール2
ズルフィカール3
無名のカシム1
無名のカシム2
無名のカシム3
無名のカシム4

【3】市民を避難させる
避難開始
陽動と爆弾処理
差し伸べる手
最後まで

エピローグ

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