三千界のアバター

シャイニング・キャニオンの攻防

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シャイニング・キャニオンの攻防
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■プロローグ■


 ――シャイニング・キャニオン、ヴァルナ城塞

「さすがはしずくだ。増援を間に合わせてくれたようだな」

 ヴァルナ城塞を預かるセンチュリオン、“飛燕の緑薔薇”スティアは、ヴァルナ城塞へ入ってくる特異者たちの姿に、感慨深げに頷いた。
 特異者の実力は、蘭野しずくを通じて実際に手合わせしており、それなりに知っている。駆け出しの新兵もいれば、一人前の腕前を持つ兵がいた。
 これから相手にするのは、“城塞獅子”の異名を持つ中央軍司令レーヴェ・アバルトだ。
 最前線で戦う司令官であり、サフル大陸のグランディレクタ共和国勢力圏の半分以上は、彼の指揮する軍によって奪われてしまっている。
 サフル大陸におけるグランディレクタ共和国軍の総司令官はエーデル・アバルトだが、エーデルの戦略とレーヴェの戦術に、ラディア連合王国軍は敗退を続けている。

 スティアは元プリンセスガードであるが、トルーパーとしての腕前はお世辞にも高いとは言えない。
 昔から悪人面で悪知恵が働き、見目麗しいプリンセスガードに採用された理由も「顔と悪知恵が面白いから」という、異例のものだった。
 故に採用してくれたマイリア・ラディア第一王女に忠誠も誓っている。
 封印されてしまっている彼女が元に戻った時のために、ここは何としても死守し、グローリア・ラディアを守らなければならない。

 レーヴェが直に侵攻してくるのだから、兵力はいくらあっても不足はないし、あらゆる事態を想定して兵力を高めておきたい。
 レーヴェの事だ。正攻法としてくると見せかけて、搦め手で来るに違いない。
 私ならそうするからだ。
 故の特異者の登用であった。

「スティアお姉さま、ドレッドノート級エアロシップが確認されました」

 プリンセスガード時代からの部下であるジェミーが報告に来た。

「トクイシャたちの配置は?」
「完了しています」
「分かった。あなたはエアロシップを迎撃しなさい。私はレーヴェを迎え撃つ」

 そう言うと、二人は物見櫓から降りて行った。


■目次■

プロローグ・目次

【1】メタルキャヴァルリィ隊の降下阻止
■人が猫に変る夢。乗り込みは失敗に終る■
■まずは、突撃から!■
■釣りの奥義■
■T字作戦、先頭を叩け!■
■シールドクルーザー級エアロシップから■
■作戦成功、しかし敵多し■
■ヘビークルーザー級エアロシップを越えて向こうへ■
■メタルキャヴァルリィ隊をやっつけろ!■
■ライトキャリアー級には近付くのも困難■
■焦ったライトキャリア級は隙をみせる■
■ドレッドノート級が退けば話は早い?■
■攻めていこう!!■
■残りのヘビーキャリア級は何機か■
■隙を作ってみようか■
■終焉■

【2】降下したメタルキャヴァルリィを撃退する
〈trap&trap〉
〈小隊との攻防〉
〈ベータ戦・前半(1)〉
〈ベータ戦・前半(2)〉
〈ベータ戦・前半(3)〉
〈リチャード戦・序〉
〈リチャード戦・中〉
〈リチャード戦・終〉
〈山岳のナイチンゲール〉
〈ベータ戦・後半(1)〉
〈ベータ戦・後半(2)〉
〈ベータ戦・後半(3)〉
〈ベータ戦・後半(4)〉

【3】渓谷部を警備する
レーヴェ戦 1
坑道Aの戦い
坑道Bの戦い 1
坑道Bの戦い 2
レーヴェ戦 2-1
レーヴェ戦 2-2
坑道Cの戦い
レーヴェ戦 3-1
レーヴェ戦 3-2
新たな遺跡

エピローグ
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