■プロローグ■
――ブランク、ハイドホーム“ストロベリーフィールズ”近郊
歌唄いの女の子三人組
“ストロベリーズ”は、1000体を越える大量のテュポーンが迫る中、それぞれの準備を進めていた。
「……よし」
カマキリの力を宿すサバイバーの
ブルーベリーは、カマキリの力を開放しつつ、蟷螂拳の構えを取って、テュポーンを想定したシャドーボクシングをしている。
ブルーベリーは拳法に近い方を使って戦闘を行っている。
「……3人でライブをするんだから、ブルーベリー、早まっちゃダメよ」
「そうですよ~。3人でストロベリーズなんですからね~」
ジーニアスのツールを兼ねているハンドヘルドシンセの調子を確かめていた、リーダーの
クランベリーがそう言うと、一人ストロベリーフィールズに居残り、子供たちや特異者たちと共にストロベリーフィールズの拡張を行う鷹のファミリア使いのチャネラー、
ラズベリーもたしなめた。
普段なら、「このキーボード型のコンピューター、趣味がいいでしょう?」とクランベリーの口から自慢の一つも出るところだが、精神的な余裕が無いようにも思えた。
「……分かってるよ。でも、2回目だから、前より怖くはないよ」
その言葉を聞いた瞬間、クランベリーはブルーベリーを抱き締めていた。
「そうだとしても、そう言うことは言わないで! あなたは普段は無口だけど、一度火が付くと猪突猛進なんだから」
「そうですよ~、あなたに自爆されて、新しいあなたが現れると、夢見が悪いんですから~」
ラズベリーはブルーベリーの頭を愛おしげに撫でる。
テュポーンの大軍勢はすぐそこまで迫ってきていた。
【1】アンノウンリージョンの探索
2ページ 北西の雪原探索 1
3ページ 北西の雪原探索 2
4ページ 北西の雪原探索 3
5ページ 東側の川の探索 1
6ページ 東側の川の探索 2
7ページ 東側の川の探索 3
8ページ 工場跡の探索
9ページ 西の森の探索 1
10ページ 西の森の探索 2
11ページ 北の湖の怪異 1
12ページ 北の湖の怪異 2
13ページ 北の湖の怪異 3
【2】ハイドホームの拡張する
14ページ ストロベリーフィールズ
15ページ ハイドホームの拡張―1
16ページ ハイドホームの拡張―2
17ページ ハイドホームの拡張―3
18ページ ハイドホームの拡張―4
19ページ 子供達に娯楽を
20ページ 美味しい食事を
【4】スポットで過去へ飛ぶ
21ページ スポットと過去
22ページ 崩壊の布石
23ページ 崩壊の布石2
24ページ 深層なる調査
25ページ 罠と柱
26ページ トラブル
27ページ タイムアップ
【3】ハイドホームを守る
28ページ 【ハイドホーム防衛戦1】
29ページ 【ハイドホーム防衛戦2】
30ページ 【ハイドホーム防衛戦3】
31ページ 【ハイドホーム防衛戦4】
32ページ 【ハイドホーム防衛戦5】
33ページ 【ハイドホーム防衛戦6】
34ページ 【ハイドホーム防衛戦7】
35ページ 【ハイドホーム防衛戦8】
36ページ 【ハイドホーム防衛戦9】
37ページ 【ハイドホーム防衛戦10】
38ページ 【ハイドホーム防衛戦11】
39ページ 【ハイドホーム防衛戦12】
40ページ 【ハイドホーム防衛戦13】
41ページ 【ハイドホーム防衛戦14】
42ページ エピローグ