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サブロフの子供たち 前編

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サブロフの子供たち 前編
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■プロローグ■

 境屋の依頼を受けた特異者達が各地に散ってすぐ。
 四月 七日は境屋に詰め寄っていた。
「おい境屋、何を隠してる」
「あん?」
 七日は厳しい口調で問い詰める。
「今回の件が世界を救うことに繋がるとは思わん。ミカワヤと手を切って新しい取引先を探せば済む話だ。
 だってそうだろ? 今回の件、元はといえばミカワヤの裏切りが原因だ。自業自得じゃねえか。なのに、何で俺ら特異者を助っ人に雇ってまで助けようとする?」
「俺はサブの商才に期待してるもんでな、って言っても納得してくれないか」
「あたりめえだ。ミカワヤの救援だけならともかく、相手のボスの暗殺まで頼んだのはどこのどいつだよ。仮に暗殺が成功したとしても、今後ミカワヤ共々俺達まで残党に命を狙われることになるかもしれねえんだぞ?」
 それを聞いて、やれやれといった様子で頭をかく境屋。やがて溜息を一つつくと背を向けて話し始めた。
「……この世界の混乱を助長しているのが、ミカワヤの敵だとしたらどうする? 俺はサブちゃんを応援することで色々“見えて”来ると思って頼んでるんだけどねえ」
 棚の酒を整理しながら、境屋は話を続けた。
「サブの商才を見込んで、ってのも嘘じゃないがな。俺は商人だからよ。ま、無理に手伝えとは言わんさ。お前の言う通り、かなりの危険を孕んでるってのは間違いねえからな」
「あ、おい! 話はまだ終わっちゃいねえっ!」
 酒場の奥に姿を消そうとする境屋を七日は慌てて追いかけた。


■目次■


1ページ プロローグ・目次

2ページ 【1】「嵐の前の静けさ」
3ページ 【1】「戦いの始まり」
4ページ 【1】「恐怖の到来は突然に」
5ページ 【1】「負けず嫌い達の戦いは続く」
6ページ 【1】「これも戦い。多分、きっとそう」
7ページ 【1】「裏手、奇襲」
8ページ 【1】「癒やしの覚悟」
9ページ 【1】「反撃開始、一気に攻め立てよ」
10ページ 【1】「訪れる死の足音」
11ページ 【1】「戦いの終わりと新たな暗雲」

12ページ 【2】潜入――
13ページ 【2】襲撃! 血みどろの戦い
14ページ 【2】増援を阻止せよ――
15ページ 【2】扇動→殲滅
16ぺージ 【2】血戦! ラファエロとの対峙!!

17ページ 【3】調査と潜入――
18ページ 【3】上空からの侵入者
19ページ 【3】破壊と突撃!
20ページ 【3】ひたすらに続く戦い
21ページ 【3】破壊工作のお時間→大脱出

22ページ 【4】アギーレ・セルペンテを暗殺せよ! 1
23ページ 【4】アギーレ・セルペンテを暗殺せよ! 2
24ページ 【4】アギーレ・セルペンテを暗殺せよ! 3
25ページ 【4】アギーレ・セルペンテを暗殺せよ! 4

26ページ エピローグ
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