クリエイティブRPG

ワールドホライゾン

ハロウィン爆発しろ!?

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ハロウィン爆発しろ!?
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■プロローグ■


――ワールドホライゾン、郊外

 冷たく感じる秋風の吹く中で、上空に不気味な異様が浮かんでいる。
 ククルビタと名付けられたそれは、百メートルはあろうかという巨大なカボチャ頭の姿をした界霊で、繰り抜かれた目や鼻、口から紫色の妖しい炎を迸らせながら、ゆっくりとハロウィンパレードの会場となっている広場へと向かっていた。
 このままでは、進路上の広場に大きな被害が出かねない。そうなれば、せっかくのハロウィンも中止となってしまう事だろう。

「そんな事にはさせないよ♪」
「皆さんが楽しんでいるのですから、邪魔はさせませんよ」

 侵攻を続けるククルビタの前に現れた二つの人影。
 キョンシーのコスプレをしたミュラーと、ミイラ女のコスプレをしたロゼッタ・ラウの二人組だ。
 ホライゾンを巡りながら、ハロウィンを楽しんでいたところにククルビタが出現したため、すぐさま駆けつける事ができたのだ。
 二人の姿を認識したのか、ククルビタの口から吐き出される大量の分体。
 その一つ一つは一般的なカボチャと同じくらいの大きさだが、噴き出す炎の威力は本体と変わらない上に、ある程度の時間が経つと爆発してしまうという厄介な性質を持つ。

「援護しますので、ミュラーさんは本体をお願いします」
「はいよ☆」

 機雷のような分体はククルビタの攻撃手段であると同時に、接近を妨げる防壁ともなる。
 軽やかな身のこなしで、分体を足場にしてどんどんと駆けあがっていくミュラーに、周囲の分体が殺到し始めるが、それを地上のロゼッタがマシンガンで次々と撃ち抜き撃墜していく。
 ロゼッタからの支援を受ける事で、無事に上空まで駆け上がることのできたミュラーは、大きな袖のついた腕を振るうと、その奥に隠していた無数のナイフが一斉に飛び出し、ククルビタの額あたりに突き刺さっていく。
 そして、パチンとミュラーが指を弾けば、突き刺さったナイフが連鎖爆裂しククルビタの体が揺らぐ。

「お見事ですね」
「いやー、でもこけおどしにしかならないかな」

 猫のように音もなく着地したミュラーにロゼッタが声を掛けるも、その反応は芳しくない。
 言われてククルビタへと視線を戻してみるが、爆発の直撃を受けた額には傷がほとんど残されていなかった。
 幽体に近いらしく、物理攻撃はほとんど無効化されてしまうという分析の結果を聞いて、魔法の力が込められたナイフを投げたのだが、本職ではないミュラーが使用してもククルビタの硬く大きな体に傷をつけられるほどの威力が出せないのだ。

「まぁでも、時間稼ぎにはなったかな?」
「そのようですね。では、このまま一気に仕留めましょう!」

 ミュラーの攻撃はほとんど効いていない様子ではあったが、注意を引いてククルビタを郊外に留める事には成功したようだ。
 ちらりと視線を広場の方に向ければ、報せを聞いて駆けつけてくれた特異者たちの姿が見え始めていた。
 マガジンを交換したロゼッタは、改めて銃口をククルビタへと向けると合流した特異者たちと共に界霊を討伐すべく引き金を引くのであった。


■目次■


プロローグ・目次

【1】界霊ククルビタと戦う
【1-1】湧き出る分体を排除せよ!
【1-2】湧き出る分体を排除せよ!
【1-3】界霊ククルビタを討伐せよ!
【1-4】界霊ククルビタを討伐せよ!
【1-5】界霊ククルビタを討伐せよ!

【2】PC同士でハロウィンを過ごす
PC同士でハロウィンを過ごす

【3】NPCとハロウィンを過ごす
NPCとハロウィンを過ごす(1)
NPCとハロウィンを過ごす(2)
NPCとハロウィンを過ごす(3)
NPCとハロウィンを過ごす(4)
NPCとハロウィンを過ごす(5)
NPCとハロウィンを過ごす(6)

エピローグ
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