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Correct the Cosmos Archives 序章

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Correct the Cosmos Archives 序章
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●ガーディアンとの戦い、その四

 御霊 史華は、ウォッチドッグを介して、後方から他の仲間たちを援護することにした。
「私が援護します」
「助かります。御霊さん」
 ツォーナ・カーンがカタナソードを構えて、ガーディアンであるゴーレムに対して礼儀正しく言った。
「ボクはツォーナ・カーンです。よろしくお願いしますね、ガーディアンの皆さん!」
 ツォーナはゴーレムと向き合うと、ソニックスラッシュを駆使してすれ違うと同時に斬りつけていく。ダメージを与えると、離脱する技だ。
 だが、ゴーレムは破損した箇所から再生していき、元の姿に戻ると、ツォーナ目掛けて攻撃を繰り出してきた。
「!?」
 ツォーナはゴーレムの攻撃を食らってダメージを受けてしまったが、なんとか態勢を整えていく。
 そこへ、幾嶋 衛司ブリギット・ヨハンソン黒江 シュンが駆けつけてくれた。
 衛司がタクトレポートⅠで敵の位置を確認している時に、ツォーナの動向に気が付いたのだ。
 ピックアップトラックに乗っていたリンダ・マリシタットが、ルートガイダンスで衛司を誘導してくれたこともあり、ツォーナがいる所までたどり着くことができた。
「良かった。間に合ったね」
「俺たちも、援護するから」
 衛司が優しくツォーナに声をかけながら、サンフラワーユニットを介してクイックエイドを使うと、ツォーナの傷を癒していく。
「さて、まずはゴーレムの攻撃を防がないとね」
 ブリギットは、事前に衛司からマッスルバイタライズを付与してもらい、ウルトラヒュージの特性を利用したサローガードで、ゴーレムの攻撃を受け流していく。
「ん、あたしでも対処できるかな」
 ブリギットは、ウルトラヒュージによるサローガードで、ツォーナを守るように、ゴーレムの攻撃を受け払っていた。
「お次は、これよ」
 後衛にいたシュンが、MDDを装備したブラックスマートブックを触媒として、ホーリーレイを繰り出した。レーザー銃と化したホーリーレイが、ゴーレム一体に命中してダメージを与えていく。
「皆さん、ありがとうございます」
 傷が回復したツォーナは、カタナソードによるソニックスラッシュでゴーレムに攻撃をしかけると、ダメージを与えて、すぐにその場から離脱していく。
「ガーディアンであるゴーレムは一体でも脅威だが、再生するなら、こちらに向かっているゴーレムを叩くことにするか」
 衛司はサンフラワーユニットを操縦して、タクティレーションⅠを使い、リアルタイムでゴーレムの動向を分析していた。
「エージくんがそう言うなら、攻撃は任せて」
 ブリギットがオーバーモウィングで横薙ぎの一撃を繰り出すと、ゴーレムに命中してダメージを与えていく。
「了解、了解。あたしは、奥様の援護をするね」
 シュンはホーリーレイで援護攻撃していく。ゴーレムたちはダメージを受けても、やはり破損した箇所から見る見るうちに再生していく。
「やっぱり、ここでゴーレム一体の動きを食い止めよう。アイオーンの方にもゴーレムがいるし、なんといってもカオスルキアがいる。ここは深追いしない方が良さそうだ」
 衛司はサンフラワーユニットを使い、タクティレーションⅠで戦況を分析した結果、そう判断した。それも、得策であった。
「分かったわ。ゴーレムは再生するし、一体でも足止めしておくわ」
 ブリギットが、スモークグレネードを投げると、ゴーレム一体は煙幕に包まれていく。
 その隙に、シュンはディストスワンプを使い、ゴーレム一体が泥沼にハマり、身動きが取れなくなっていた。
「ようやく足止めできたわね。これで、他の人たちが先に進めると良いわね」
「そうですね。カオスルキアとは、一対一で戦ってみたいと思っていましたが、ここはグッと我慢です!」
 ツォーナは、久しぶりの戦場に立ち、自分がやるべきことを理解していた。
「ここは、一体でもガーディアンを減らしていきましょう!」
 ツォーナの狙いは、泥沼のぬかるみで、身動きが取れないゴーレム。……ソニックスラッシュが決まり、対象にダメージを与えていく。
「回復は任せてね」
 ピックアップトラックを拠点にして、リンダがサプライラインで補給線を確保して、ツォーナたちをバックアップしてくれていた。なんとも心強い。
 ブリギットはウルトラヒュージによるスラストスイープを繰り出すと、ゴーレム一体に突きからの二連撃を叩き込み、多大なダメージを与えていった。
 ゴーレムの破損した箇所から、少しずつ再生していくが、最初より再生してくのが遅くなっているようにも思えた。
「持久戦になりそうだけど、あたしもサポートするから、心置きなく戦ってね」
 リンダのサプライラインがあれば、戦いが長引いても持ち堪えることができそうだ。とは言え、それでも限りはあることは、皆も分かっていた。
「ありがとうございます! 皆さんの想いに応えるためにも、かんばります!」
 ツォーナは怯むことなく、ソニックスラッシュでゴーレム一体と闘うことにした。
「こちらこそ、ありがとう。ツォーナさん」
 ブリギットが、ウルトラヒュージを構えてスラストスイープを叩き込み、後衛にいるシュンが、MDDを備え付けたブラックスマートブックを使い、ホーリーレイを繰り出していくと、ゴーレム一体に多大なダメージを与えていくことができた。
「決まりましたが、これで終わりじゃないね」
 やはり、ゴーレムは破損した箇所から少しずつ再生していき、ついには元の姿に戻ると、泥沼から抜け出して、ツォーナに接近すると剣を振るい、攻撃をしかけてきた。ダメージを負うツォーナだが、リンダがクイックエンドで傷を治癒してくれるため、安心して戦うことができた。
「ここで、ゴーレム一体を引き付けておくか」
 衛司はサンフラワーユニットを操縦して、タクティレーションⅠで戦況を分析して、ブリギットたちと連絡を取り合いながら、ゴーレム一体を足止めすることができていた。
 
 
「さて……と」
 ヒルデガルド・ガードナーがたどり着いた頃には、すでにゴーレムとの戦闘が始まっていた。
 シェイプメモリージャケットを纏ったヒルデガルドは、ガーディアンであるゴーレムのみを目標とした。カオスルキアまでは届かないと判断したからだ。
「間合い、よし」
 ヒルデガルドが、愛用の『凍晴』と銘打たれたマシンブレードMK-Ⅰを構え、グースステップで反撃の機会を伺い、満を持して、ソニックスラッシュでゴーレム一体をすり違いざまに斬りつけると、スラストスイープを叩き込んだ。あまりの威力に、ゴーレム一体が粉々に砕け散るほどだ。
 だが、ゴーレムは破壊されても、再生して元の姿に戻ると、ヒルデガルドに狙いを定めて拳を突き出してきた。回避するヒルデガルド……『凍晴』の加速抜刀を活かした三刃は、ゴーレムの同一箇所を狙って一撃のような凄まじい威力だった。ゴーレムはまたもや全身が粉々に砕け散るが、やはり見る見るうちに再生していく。
「これは、強敵ね」
 ヒルデガルドは笑顔で鯉口を左指で引くと、スモークグレネードを地面に叩きつけた。すると煙幕が広がり、ゴーレム一体が煙に巻かれていく。
 スモークに紛れて、ヒルデガルドはソニックスラッシュからのスラストスィーブ、さらに三刃を繰り出していく。強烈な攻撃により、ゴーレム一体が爆発するように砕け散った。その時、何かも同時に砕け散り、ゴーレムは再生することはなく、消え去っていた。
「どういうこと?」
 ヒルデガルドの攻撃が、あまりにも凄まじく、ゴーレムの体内にあったモノまで破壊してしまったようだ。
「何が原因かまでは分からないけど、倒せる見込みがでてきたわね」
 ならば、ヒルデガルドにも勝機はあった。
 他のゴーレムとの戦いで持久戦になっている仲間たちに気付いて、ヒルデガルドが周囲を見渡すと、こちらに向かってくる者たちがいた。
「無理をする気はないけど、ゴーレムが倒せるなら、退避する理由はないし……戦闘継続ね」
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