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ガドラスガードの不穏な行動を防げ!

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ガドラスガードの不穏な行動を防げ!
【!】このシナリオは同世界以外の装備が制限されたシナリオです。
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【対ヘルグリューン】


 味方機が白いザフィーアと戦闘開始した同時刻。ここではヘルグリューンを抑えるために1つの部隊が動いていた。
「みんな、手筈通りに行くわよ」
 部隊指揮を執っている今井 亜莉沙がそう言う。
「戦闘開始!」
 空中からこちらへ向けて弓を使い攻撃してくるヘルグリューンへと向けて攻撃が開始された。
「他の敵機がこちらへやってくる様子は見えませんわ」
 スループ型飛空艦から部隊へと状況を伝える佐藤 花。この辺りの地形の把握は彼女が行っており、それが部隊に行きわたっている。
 微笑みを前線にもたらす神官はも飛空艦に搭乗している。地形把握の時には特に大きな問題が起きなかったため、飛空艦への被害などがあった場合に備えて待機をしていた。
「了解。空中班も攻撃を開始する!」
 佐藤 一が乗る雲雀がアサルトライフルを構えるとブースターを使って空中を移動しながら、敵機へと攻撃をし始める。
 まずは敵に空中からの戦力がこちらにもある事を分からせなくてはいけない。そのためにも、敵が飛行しているときに攻撃をする一達、対空班が上手く攻撃をしなくてはいけない。
「こちらも援護を始めますわ。砲台を敵へ……撃て!」
 花が乗る飛空艦からも援護射撃が開始される。
 敵のヘルグリューンはこちらへと向けて攻撃を始めた。まずは成功と言えるだろう。
「敵機は複数――正面には4機いますわ。こちらにはもちろんですが、別の場所へ行かれるのも危険ですわね」
「分かってる。可能な限りここで落としておけないと、全体を考えて危ないからな」
 花は逐一、前で戦っている一や仲間達に向けて状況を報告しており、指揮官をしている亜莉沙には詳細を短く話して役立ててもらっていた。
 一は敵の矢を掻い潜りながらどうにか敵の飛行能力を削るか、地上に下ろすことが出来ないかを考えている。
 羽に当てることが出来れば一番だが――現在の彼にそういった技術はない。それならばやる事は1つ。敵が空中にいる事を危険だということを分からせれば良い。
「煙幕を使う。味方機は注意してくれ」
 敵を狙うのではなく、敵と自分達の間を狙って煙幕弾を放つ。見えなくなるのは自分達も同じではあるが、正面にいる敵が分からなくなる効果があるので、これを上手く突く。
 一は煙の中へと向けてアサルトライフルを撃ち、花もそれに倣い同じ方向へ援護。すると、正面へと向けて敵の攻撃が通り過ぎていくが――。
「悪いがもうこちらへ動いているんでな」
 煙を回り込んだ動きで敵へと攻撃。
「地上の被害は問題ありませんか?」
「ええ、大丈夫よ。こっちもすぐに動けるわ。壱星、いけるわね?」
「…………」
 クナール型飛空艦を操るエミーリア・ハイセルターに花が尋ねる。対空班の火屋守 壱星は機体には乗っておらず生身なので、地形に身を隠して敵から狙われないようにしないと危険なのだ。
 しかし、壱星から何故か連絡が来ない。
「壱星! 聞いてるの!?」
「え? ああ、問題ない!」
「だったらさっさと返事しなさいよね」
 少し遅れて返事が壱星から来たが、少し心配したエミーリアだったら、その様子から少しだけイラッとする。
「余計なことしてると、また蹴るからね」
「岩に少し足を取られただけだって! 今はもう敵を捕捉してるから大丈夫だ!」
 戦闘が始まる前に船で寝ていた壱星は、起こされる時に蹴られた場所をさすりながら彼女にそう答えた。
「現状はそっちを向いていないけど、壱星も攻撃すれば狙われる可能性があるのには気を付けるのよ」
「すぐに動けるようにはしてるぜ」
 壱星の手には神風筒が構えられており、いつでも撃てる準備はしてある。
「……よし、問題ないみたいね。こっちも当てられるのが一番だけど――」
 エミーリアは飛空艦からサンダーカノンを撃ちながら、対空班の援護射撃をしている。当てることが出来れば相手の動きを一時的に鈍らせる事も出来るが、機動性の高い機体だという事を考えると難しい。しかし、それでもそれだけ空中に攻撃が向けられているという事を分からせれば良いのだ。
「――これもどこまで通用するか分からねえが、やらねえ理由にはならねえからな」
 壱星は目視出来ている1機へとミラージュネングラフィーを行う。その情報は味方機の攻撃方向だ。
 彼の武器は直撃させる事が出来れば飛行能力を削ぐことが可能だ。だからこそ、確実に当てて次に繋げていきたい。
「リアが今攻撃している相手の情報を狂わせたぜ。みんなにも伝えておいてくれ。上手く行けばそいつは俺が落とす!」
「分かったわ。こっちは任せて」
 エミーリアはすぐに壱星が言った事を味方へと伝える。すると、キャラック型飛空艦からの砲撃が飛んできた。
「おし、今だ!」
 回避する位置をずらされたヘルグリューンは体勢を崩す。そこへと壱星は砲撃をすると、そのかまいたちに切り刻まれ、ヘルグリューンは地上へと落とされる。
「上手くいってくれて良かったわ。一応こっちも攻撃は飛んできてる、エイミーも気を付けるのよ」
「うん、大丈夫だよ。私も仕事をしないとだね!」
 先程の砲撃は鼠家 蒲桃による援護のための砲撃であった。壱星とエミーリアがいる場所にすぐ動けるのが彼女だったため、すぐに攻撃する事が出来たのだ。
 飛空艦からはエイミー・マームが暴風神筒でヘルグリューンを狙っている。
「――対空班は上手く仕事は出来ているわね」
「そうだね、地上班に向けて攻撃はされていないから、確実に倒して行けるはずだよ」
 対空班で機動兵器に搭乗している一を前に、飛空艦が後方から援護射撃を行う形を取っている。そのため、一の動く場所ももちろんだが、蒲桃達飛空艦の援護射撃も重要な攻撃である。
 牽制による援護ではなく、敵をこちらへと引きつける為の援護をしなくてはいけない。前方にいる味方ではなく、地上と空中に別れているため、少し難しい。
「よし、ここだ」
 ヘルグリューンの翼を狙ってエイミーが圧縮した空気の砲弾を放つ。飛行能力を無くすのであれば、羽が弱点となる。しかし、これを確実に当てるのはなかなか難しい。
 飛空艦は蒲桃に任せてあり、エイミー自身は砲撃による援護集中している。そのため、蒲桃も飛空艦の舵を動かし過ぎると、彼女が攻撃を狙いにくくなる。
「少し右方向に頭を動かせる?」
「分かったわ。動いている間は気を付けるのよ」
 船から攻撃をしているが、狙いを調整するためにも2人が息を合わせなくてはいけない。そこに味方からの攻撃で後方へと下がった機体がいた。
「あそこだね――いけ」
 エイミーが攻撃をすると、ヘルグリューンへと直撃。その羽を切り刻んだ。すると、地上へと落ちていくのを確認する事が出来た。
「上手くいった」
「じゃあ、次に行きましょう」
「うん、任せて」
 まだ空中にいるヘルグリューンは残っている。確実に撃破するためにも繋げる攻撃をしなくてはいけない。
 そして、地上からヘルグリューンの撃破を狙っている地上班。
「来たな。前に出るぞ」
「ああ、任せろ!」
 アーミーゴレムとアーマードスレイヴの突撃型にそれぞれ乗っている高橋 蕃茄モルダ・エレスチャルがこれを気に一気に前に出る。
 地上に落ちてしまえば飛行能力がなくても戦う事に問題はない。後は確実に蕃茄とモルダが落ちてきたヘルグリューンを撃破するだけだ。
 しかし、敵も簡単にはやらせてはくれない。ヘルグリューンボウを使って、こちらへと近づけさせないようにしてくる。
「左右に別れる」
「分かった!」
 盾と槍を持った蕃茄は左方面へ。銃を持ったモルダは右方面へと移動をして、攻撃対象を惑わせる。どちらかを狙っても、どちらかがフリーになる。
 2対1だからこそ取れる戦法を使って、ヘルグリューンを追い詰めていく。
「攻撃してくるのはそっちだけじゃないぞ?」
 モルダはグレネード・ランチャーに持ち帰ると、敵機へと向けて砲撃をする。ヘルグリューンの周りには爆発が起こり、土煙が上がる。
 煙幕ほどではないが、隙を作るためには十分な攻撃だ。地上に降りればこちらと条件は同じ、空中程の機動力はなくなる。
「やはり自己修復するのは厄介だな」
 モルダのグレネード・ランチャーの攻撃は少なからずダメージを与えられている。しかし、向こうは自己修復能力を持っている為、多少の傷ならば修復してしまう。
 修復が出来ないくらいの一撃を与えれば敵は倒すことが出来る。
 蕃茄はマジックジャベリンに魔力を纏わせると、ヘルグリューンへと向けて一気に間合いを詰めていく。モルダが攻撃したこの隙であれば近づくことが出来るはずだ。
 彼の動きに気付いて武器をこちらに向けたが、すでに遅い。蕃茄の攻撃の間合いに入っていた。
「終わりだ」
 蕃茄の槍はヘルグリューンの動体を貫き、敵はそのまま後ろへと倒れ込む。これならば修復する事は難しいだろう。まだ空中には敵がいるため、地上に落ちてきた時の為に次の準備に入る。
「――分かったわ。エオリア、高橋さんのほうは上手く動けてるみたいよ」
「分かったですです。こちらも敵を捕捉したので、撃破に向かうですです!」
 亜莉沙の指示を受けてエオリア・ドライアウゲンも敵機が落ちてきた方向へと足を向ける。亜莉沙は別方面の敵を確認しに、そちらへと向かった。
「あ、あそこに落ちてるじゃん。空にいる人狙ってるみたいだし」
「一気に行くですです。迅速に行くですです」
 エオリアと一緒に動いていたのはシレーネ・アーカムハイトだ。亜莉沙は指揮を取るためにあちこち動き回るために1人なので、2人で敵機を撃墜するために動く。
 その時だった。敵機が空中から地上にいる何かへとヘルグリューンボウを向けるのが見えた。
「こっち――じゃない?」
「あそこに連隊ではない機体があるですです」
 1機のシュバリエ・ポーンがヘルグリューンの攻撃を受けて上手く近づけなくなっているのが見えた。
「矢が邪魔だな……!」
 マジックシールドを展開させて、敵の矢を上手く防御しているのは恭司・プラズランだった。
 落ちてきたヘルグリューンを確認した時に一番近くにいたため、撃破するために近づいたのだが気付かれてしまう。そして、攻撃をされてしまった。
「加勢するですです」
「アーシは真っ直ぐ行くからぁ――」
「エオリアは上からですです」
 恭司と連携をしながら、それでいてヘルグリューンを撹乱して撃破を狙う。
「ありがとう、助かったよ!」
「気にしない気にしない。それより、一気にやるじゃん」
 恭司とシレーネでヘルグリューンを囲むと、それぞれ武器を構えて直線的に間合いを詰めていく。最初に攻撃をしていた恭司へと向けて光の矢を放つ。しかし、ウィンドマントで空中にいたエオリアが斧を振り下ろした。
「これで動けないですです」
 ウォー・アックスで破壊したのは、ヘルグリューンの足であった。上手く立てなくなり、ヘルグリューンボウを上手く狙えなくなったところを恭司とシレーネでそれぞれ攻撃。
 3方向からの攻撃は上手く行き、ヘルグリューン1機を撃破。
「1人じゃ危ないし、アーシたちと動けば?」
「そうだね、そうする。助かるよ!」
「良いの良いの、もう友達じゃん?」
「え、さっき会ったばかりだけど……」
 シレーネのグイグイ加減に少し恭司は驚くが、自分だけで動くのは危険だと彼女達と連携する事を選ぶ。
「向こうも大丈夫そうね。ヘルグリューンはまだ残ってるわ、みんな油断しないようにね」
 亜莉沙は戦況を確認してそう呟くと、皆に檄を飛ばすのだった。
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