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ガドラスガードの不穏な行動を防げ!

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ガドラスガードの不穏な行動を防げ!
【!】このシナリオは同世界以外の装備が制限されたシナリオです。
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【対白いデュランダル】


 敵側のエース機である白いデュランダル。それを撃退する部隊は鹵獲ミッションをしている者達とは別方向での戦闘となっていた。
「速い……!」
 サブマシンガンの弾をばらまきながら九曜 すばるは、自分の攻撃を避けるデュランダルの姿を見ながら声が出る。
 ジャンクアーマードスレイヴながら自身の技術でどうにか距離を取りつつ攻撃をする事が出来ているが、当てるのが非常に難しい。
 接近戦向けの機体であるが、それを生かすための高機動機であるため、回避行動を取られると当てるのが非常に難しい。
 すばるは足を止めないようにサブマシンガンを撃ち続ける事で、他の特異者達の援護射撃をしている。ただ、この状況を打破するような作戦がないと傷をつけるのも難しいだろう。
「とりあえず俺は味方の援護――相手の邪魔をし続けるしかない」
 自分自身がどのくらい戦えるのかを把握をして、すばるは出過ぎないように戦っていく。
 ビームダガーを持って接近戦の準備はしてきているが、あの動きと自身の機体を考えれば攻撃されれば動けなくなる可能性の方が高い。
 そして、白いデュランダルとの戦いに邪魔をされないようにとクナール型飛空艦が敵母艦の様子を窺っていた。
「トスタ、どうなのよ?」
「んー、こっちにくる様子はないね」
 ジョーイ・バンドールの飛空艦に乗るトスタノ・クニベルティが彼の質問に答える。
 敵の母艦も自身の味方機が消耗すれば近づく必要があるため、こちらに向かってくる可能性がある。そう言った事をさせないように準備をしていたのだが――。
「トスタ、何度も言うけど、この飛空艦は高速運送艦なのよ?」
「うん、分かってるよ?」
 やはり、母艦が来たら突撃する事に変わりはないらしい。
 戦闘が始まる前にトスタノと話はついているため、ジョーイは自分自身の取り分のことを考えて気合を入れる。
「とりあえず、敵母艦がこちらに来たら行くのよ」
「ああ、分かってるよ!」
 それまでは現在味方が戦っている機動兵器へ向けて攻撃を開始する。
 敵側に母艦以外に飛空艦を見ることが出来ない為、飛空艦を狙うのであれば母艦を狙う必要があった。しかし、輸送する為の飛空艦に乗る2人は無理が出来ないのは承知している。
「動きをどうにか阻害していくのよ」
 現在味方が戦っているのは白いデュランダルだ。あの機動力をどうにかするのであれば、味方と連携して動きを鈍らせる必要がある。
 距離を取られ過ぎてもいけないが、近づかれれば攻撃を受ける。飛空艦にあの速度についていけるような機動力はない。
「とりあえず、邪魔が出来ないかを試してみようか」
 暴風神筒の狙いを定めて放つ。
 飛空艦ほどの大きさのものに効果はないが、機動兵器に直撃すれば飛行能力を奪う事も可能だ。
 ジョーイの攻撃と味方の攻撃に合わせた砲撃であったが、直撃とはいかない。流石の機動力とも言うべきだろうか。劣化コピーではない事がよく分かる。
「流石エース機ってところだね」
「こっちは防御を固めて味方の援護を続けるのよ」
 魔法の障壁を自身の飛空艦に張ると、飛空艦を動かしながらエレクトロマインを設置していく。設置の仕方によって、敵が機雷のある場所を避けてくれるだろう。
 そして、メインで白いデュランダルの相手をしているのはリンクスのメンバーだった。
「上からの援護もあります。相手の足を止めさせてからが勝負です」
 焔生 たまが仲間達にそう言う。
 たまは隊長として指揮を執っており、リンクスの仲間達の動きもそうだが、すばるやトスタノ達の動きも見ながら指示を出していた。
「ただ、あれだけ速いと止めるのも難しそうね」
 焔生 セナリアがデュランダルへと向けて3連装グレネードを放つと、着弾するよりも前にデュランダルは横へとスライドさせるかのようにしながら回避をしていく。
「近づかれる前に倒したいところだけど――」
 レーザーエッジアサルトガンとビームピストルを撃ちながらサキス・クレアシオンが敵の動きを見ながら渋い顔をしていた。
 敵は近接武器しか持っていない為、彼女達が攻撃している距離を保てば攻撃する事が出来ない。その間に撃破を――と行きたい所だが、あの機動性を見ると攻撃が当てられずに弾切れを起こすような事があればこちらが危険になってしまうだろう。
「たま姉たちはどう?」
「今はどっちも攻められない、が正解かもしれないです」
 機動兵器で戦っている3人の後方から援護をしているキャラック型飛空艦には叉沙羅儀 ユウラーナ・クロニクルが乗っている。
「詳しくは分かりませんが、敵は近づけず、こちらは攻撃を当てるのが難しい――という感じでしょうね」
 目視から分かるのはそれくらいだ。しかし、それだけエース機を落とすのは難しいということなのだろう。
「ラーナの方はどうですか?」
「うん、いつでも修理は出来るようにしてるから大丈夫!」
 この飛空艦で彼女は味方機の整備を行っており、戻ってくればいつでも修理する準備は出来ている。そのため、現在はユウがいる場所にきて状況を確認しに来たのだ。
「シスカさん、そちらから見てどうですか?」
 もう1隻の飛空艦であるスループ型飛空艦にユウは通信をする。そこにはシスカ・ティルヘイムが乗っており、サキスに合わせた援護砲撃を行っていた。
「徐々にですが、敵機の動きが変わってきたかのように見えます」
 集中力を高めて支援をしている彼女はそう言う。
 詳しい状況は分からないが、前にいるサキスを援護するために撃っている援護射撃をする方向が少しずつ変わってきている様に思えたのだ。
「足を止めるのなら私達も上手く動いた方が良いかもしれません」
「分かりました。こちらもタイミングをうかがっておきます」
 前衛の3人は敵の動きを鈍らせるような武装はつけていない。そのため、飛空艦にいる3人もそのタイミングを外さないようにしなければいけないだろう。
「たまさん、合図をくれればいつでもこちらが動きます」
「分かりました。もう少し待ってください。多分――もう少しです」
 たまからそのように帰ってくると通信が切れる。
「ラーナは母艦が変な動きをしないかどうか、周囲から他の敵が来ないかどうかを見ていてください」
「了解だよ!」
 ラーナは敵がこちらに奇襲を仕掛けてくる可能性なども考慮して、妨害のための超音波を流す。そして、飛空艦の耐久度を上げるためにコーティングをしておく。
(今周りに敵は見えないね。たま姉達が戦っているデュランダルと……母艦だけ!)
 周囲をしっかりと見ながら状況の確認をしておく。敵の動きを止めるための合図が来る事に集中しているユウのためにも、自分が状況を把握して伝える役目としている。
「――全機、行きます!」
 たまからの合図が出る。
「こっち、ですね」
 味方の攻撃で回避をしている方向とは別方向にシスカがファイアーカノンで砲撃をする事で、一方方向のみの移動方向へとさせる。敵の退路を一方にするためだ。
「この距離なら――ここです!」
 白いデュランダルは目視が出来る距離。これならばソイルウォールが使える範囲内だ。敵機が回避をする方向を邪魔するようにして巨大な壁を作り出す。
 虚を突かれた敵機だったが、その壁を蹴るようにして前に飛び出してくる。しかし、それを迎え撃つのではなく、セナリアは煙幕弾を放った。
「さあ、視界は奪ったわよ。どう動く?」
 こちらの攻撃とソイルウォールによる壁。前に飛び出そうとした時に周囲に煙が起こり、こちらの動きを確認する術を無くす。
 ここから敵がしてくる動きはそう多くはない。
「来たわね!」
 煙から出るには上空へと行くのが一番手っ取り早い。そう敵も考えてくれたようで、煙から飛び出す様にして白い機体が見える。しかし、それはセナリアの狙っていたところだった。
 上空からグレネードによる爆撃を行い、これ以上高度を上げなくさせると、そこを狙ってサキスが二挺による銃で次々に撃っていく。
「これを避けるのは難しいんじゃないか?」
 サキスの手数による攻撃で更に動ける場所の制限が狭まっていく。そして、煙幕に入ってきたのは敵のデュランダルだけではなかった。
「この時を待っていました!」
 煙幕によって隠れていたたまのアーマードスレイヴが姿を見せると、ビームピストルの早撃ちでデュランダルの装甲を撃ち抜いた。
 リンクスの攻撃によってデュランダルに直撃を与えたはずだった。
「決まったと思っただが……」
「流石としか言えないわね」
「当たった場所が腕だったみたいです」
 そう、撃ち抜いたのはデュランダルを撃破出来るような場所ではなく、腕に直撃しており敵機の腕が動いていないことが分かる。
 敵機のデュランダルはたま達の攻勢から回避をし続けていたが、完全に避けられない事が分かった瞬間に腕を犠牲にして大破を避けた。デュランダルの両肩に搭載されているフレキシブル・バーニアを使った急加速でスピードを上げ、頭部への直撃から腕への直撃にさせた、ということだ。
 しかし、このまま行けば白いデュランダルを追い詰める事が出来るだろうと思っていたのだが――敵機は一気に加速し母艦へと戻っていく。
「これ以上戦っても勝てないと考えたのかしら」
「そうかもしれん」
「無理は禁物です。撤退させた――というこの事実があれば協力したという名実は果たせたと言えます」
 白いデュランダルが一体何なのかという謎も解明したかったが、これ以上深追いをする必要はないだろう。

 自由都市連盟側とガドラスガードとの戦いはオサフネとショーテルの鹵獲成功。白いデュランダルの撤退という結果をもたらしたのだった。
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