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ガドラスガードの不穏な行動を防げ!

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ガドラスガードの不穏な行動を防げ!
【!】このシナリオは同世界以外の装備が制限されたシナリオです。
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・対空戦闘(ライトニング)

 大型飛空艦は目視範囲内にいないようだが、レベッカのパッシブソナーで存在の確認自体はされている。
 辿り着くためには、目前の障害をどうにかしなければならない。
 ルーンラプターとルーンファイター、そして指揮官機であるらしいルーンセレスティアルがそれだ。
 いつまでも探しているのを許してくれるほど、ルーンラプターとルーンファイターも甘くはない。
 銃撃や砲撃が、一見隙だらけのように見えたアガートラム改二(皇国)へ降り注ぐ。
 しかし、実際に隙などあろうはずもない。
 攻撃を避け、伊織はため息をついた。

『……やれやれ。先にこれらをどうにかするべきですか』

 試製電磁加速砲の狙いをつけ、引き金を引く。
 轟音と、発射の反動の衝撃で空気が震えた。
 元々動きの鈍い飛空艦を狙うのに適した武装であるためか、快速な戦闘機形態の敵相手は狙い辛く当たらなかった。
 ビーシャ・ウォルコットのクナール型飛空艦が、格納庫の扉を開きシュヴァリエ・メイジを出撃させた。

『艦同士の撃ち合いを予想していましたが、こうなりますか……』

 後方にいる敵大型飛空艦を狙うためには、ライトニングの飛空艦たちはかなり前に出る必要があった。
 そうなれば、ルーンラプター、ルーンファイターらの集中攻撃をライトニングの飛空艦群が受けるのは明白であり、例え敵大型飛空艦を撃墜できたとしても、受ける損害は計り知れない。
 そのため、まずは敵戦闘機たちをある程度落とし、迎撃の密度を減らす必要があるだろう。

『さあ、避けられますか?』

 タウルスカノンを発射し、ルーンラプター、ルーンファイターらへ射程差を活かした先制砲撃を仕掛ける。
 この戦いはあくまで前哨戦。
 ビーシャはもちろん、ライトニングの飛空艦操縦者たちの誰もがまだ、敵大型飛空艦との砲撃戦を諦めてはいなかった。
 フィーリアス・ロードアルゼリアもまた、クナール型飛空艦の格納庫を解放した。

『続けて出撃をお願いします』
『行ってくる。援護を頼むぞ』

 フィーリアスの呼びかけに、ジェノ・サリスが答え、ルーンセレスティアル・ノヴァ(皇国)を発進させた。
 格納庫から飛び出した戦闘機形態のルーンセレスティアル・ノヴァ(皇国)は、凄まじい速度で空へと飛び立っていった。
 レニア・クラウジウスのキャラック型飛空艦が格納庫のハッチを解放し、草薙 大和のサイフォスキャノン(皇国)と草薙 コロナの大鐵神・野武士を出撃させた。

『さあ、お仕事の時間よ! あたしも援護に回るわ!』
『助かる! いくぞ、コロナ!』
『頑張りましょうね!』

 サンダーカノンで援護砲撃を始めるレニアのキャラック型飛空艦を背に、並び立った大和とコロナは、空を見上げて弩を発射する。
 連射ができないという弩の欠点を少しでも克服すべく、大和とコロナは連携して交互に撃ち、片方が射撃している間は片方が再装填を行うことで、攻撃間隔を短くしていた。
 とはいえ、大空を自由に舞うルーンラプターやルーンファイターを相手に、何の策もなく命中弾を出すというのは、案外難しいもので、それは大和とコロナも例外ではなく、工夫を求められた。

『ただ当てるのはしんどそうだな……。まずは追い込むぞ! 動きを制限した後に、本命の一撃を当てる! 俺たちが囮役であることも忘れるな!』
『分かりました! 派手に目立ちましょうね!』

 大和とコロナは、必殺の意思を構えに籠め、弩の狙いをつけた。
 発射された矢は、大和のものもコロナのものも一呼吸の速さで到達し、狙いどおりに同じルーンファイターの個体を襲う。
 共に翼や機関部を狙う弩の矢を、ルーンファイターは軽快な動作で弧を描いて旋回し、避ける。
 旋回を続け、機首を大和とコロナへ向けるルーンファイターの砲口に光が灯った。

『反撃が来るぞ! 備えろ!』
『はいっ!』

 サイフォスキャノンと大鐵神・野武士が、同時に左右へ飛び退く。
 その間を、到達したミラージュキャノンの砲弾が薙ぎ払い、後方へ抜けていった。
 軌道に沿って薙ぎ払われた地面が、その威力を物語っている。
 地形の起伏を利用し、なるべく全方位から敵機に狙われることのないように立ち回る大和とコロナだったが、それでも地上と空中という位置による有利不利を覆すことはできず、攻撃するよりも防戦に回る頻度の方が多かった。
 しかしそれはある意味では囮としてよく動けているともいえるので、そう悪いことばかりでもない。
 大和とコロナに射線を地形による障害で切られた敵機は、側面や背後に回り、射線を通してから攻撃を行ってくる。
 一応攻撃の遅延にはなっているため、何度攻撃されても大和もコロナも、移動をこまめに繰り返し位置取りを修正する。
 コロナが弩を放ち、敢えてルーンファイターの回避を誘発させた。

『大和さん、今です!』
『今度こそ、当ててみせる!』

 回避先を読んで、偏差撃ちを行う大和を嘲笑うかのように、超反応を見せたルーンファイターが矢を紙一重で避けた。
 しかし、大和にとってはこれも見せ札。

『ここだっ!』

 無理な回避を繰り返し、体勢を崩したルーンファイターを、今度こそ弩の矢が射抜いた。
 他のルーンラプターやルーンファイターたちが、巧みな連携を見せる大和とコロナのペアを、なおも狙おうとする素振りを見せる。
 攻撃した直後なので、大和もコロナも、行動が一手送れる。

『させないわよ』

 が、レニアがふたりの攻撃後にカバーに入り、牽制砲撃を行い敵機の速攻を許さず、ふたりの隙を守った。
 一応、近接の間合いで張りつかれた時のことも考え、対処法を準備してきたレニアだったが、生憎というべきか幸いというべきか、それを行う可能性のあるルーンセレスティアルは味方がよく抑えてくれているようで、ここまで乱入してくることはなかった。

『狙われないに越したことはないわね。緊急時以外には使いたくない技だったし』

 レニア自身、味方を巻き込む危険性があって気乗りしなかったので、出番ができるような事態になるのは、それはそれで困る。


* * *



 狙われたルーンラプター、ルーンファイターたちも、小型ルーンガンやミラージュキャノンを撃つべく間合いを詰めようとする。
 その狙いは飛空艦や、試製電磁加速砲を装備している機体の撃破にあった。

『そう簡単に、射程距離には入ってやれないのです』

 後退しながら伊織は引き金を引き続け、一方的にルーンラプターとルーンファイターたちへ砲撃を浴びせ続けた。
 一射一射、誤差の修正を続けて狙いの精度を上げていき、ついには直撃弾を出した。
 黒煙を噴き上げながら、ルーンラプターの一機がふらふらと飛んでいく。
 その高度は少しずつ下がりつつある。

『おっ!? こりゃ、いけるか!?』

 墜落していくルーンラプターの様子を見た幼常が、墜落先を予測して急行し、感知式スタンマインを仕掛ける。
 離脱した幼常の背後で、激突したルーンラプターが感知式スタンマインに引っかかってスタンした。

『成功! 全速力で離脱だ!』

 幼常を乗せたクナール型飛空艦が下がると、一斉に攻撃が動けないルーンラプターへと殺到した。
 全方向から弾丸や砲弾を浴びせられ、爆発を起こしたルーンラプターが四散する。
 敵機の群れは、飛空艦だけでなく、試製加速電磁砲を装備している機体も積極的に狙ってきた。
 自分たちの母艦にとっての脅威だと認識しているようだ。
 遥の大鐵神・宮毘羅が、ルーンラプター、ルーンファイターらをライトニングの飛空艦たちに近付かせまいと奮闘する。
 危険な位置に身を置かなければ、他に優先攻撃対象がある敵機たちは遥を攻撃してはくれない。
 だからこそ、敢えて遥はそうした。

『狙うなら私たちを狙いなさいな!』

 必殺の意思を構えに籠めて天喰刃を振るい、先頭のルーンラプター一機を衝撃波で断ち切ろうとする。
 ルーンラプターが機動性の高さを見せ、ひらりと衝撃波を回避した。
 前に出過ぎた遥へ、ルーンラプターは旋回し、小型ルーンガンによる射撃で反撃してきた。

『そうよ、それでいいわ』

 魔法の盾にぶつかり鈍い音を立てるそれを見ながら、遥は来るであろう集中砲火に備え、身構えた。
 叩きつけられる砲火を、耐え凌ぐ。
 フィーアはブラックバード丁改(皇国)を無防備に立たせ、意識して殺気を消して柳の木の如く戦場にその気配を溶け込ませた。
 動かないことで背景のように思わせ、敵の目の欺く技術のひとつ。
 気配断ちの精度が落ちるものの、動くこともできなくはない。

『切り札はまずは温存、最初はこっちの出番だね』

 構えるは試製蜂巣砲。
 二発という弾数制限があるため、注意深く砲撃のチャンスを窺った。


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