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機械帝国攻略戦 その後

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機械帝国攻略戦 その後
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盗賊退治 5


 好き勝手に動き回っているインディゴが次にやって来たのは【火竜】のパーティだった。
 【火竜】がここまで来るのにルージュ・コーデュロイがフォートレンジャーとしての高い聴力の危機感知とガーナーピアスの風と魔力感知も組み合わせ、パスファインダーの空間把握で簡易マッピングとクリアリングを行いながら進みようやくたどり着けたところだったのだ。

「機械族の施設を使って悪用、ね。当然そういう人達も出てくるわよね。だからインディゴさん達が“人”として行動しているからこそ、貴方はここにいるということでいいかしら?」
「ん? 別に俺は楽しそうだったから混ざりたかっただけだぜ。ラピスとヒンメルはどうか分からねーけど、未だに俺についてくるってことはそういうことだろ。“人”とか関係ないな。俺は俺だ」
「インディゴさんらしい答えね。どう、楽しく戦えるのから私達と共闘しない?」
「もちろん構わないぜ。っつーよりもこっちが合わせる側かもしれんな。パーティに加わった異物はこっちだ。邪魔だけはしねーよ」
「ありがとう。一時の共闘かもしれないけどよろしく頼むわね」

 インディゴと共闘を結ぶことに成功したルージュは探索時にも使った感知と視野を活かしつつ魔導知識(ローランド)でリザードマンの能力を探り始める。
 半分機械化したことで無詠唱で機導式を使えるようになった魔物。
 先程の【リトルフルール】の襲撃で沈黙することも確認した。
 今は盗賊の押さえも買って出てくれている。
 天賦の才である頭脳明晰とデッドマスターの観察眼も活かして機械族殺しのイグニス・ラヴァー【イグニス・ラヴァー】のチャージショットで掩護していくのがルージュの担当だ。
 セイクリッドアローを装填した五尾のスクールオブフィッシュで多方向から攻めて打撃を与える事で魔力を乱して仲間の攻めるチャンスを作りだす。
 反撃で飛んでくる魔法はテラストライダーの機動力と瞬発力で回避。
 ルージュが逃げた場所からインディゴが「重圧」で抑えにかかる。
 「重力」から逃げだしたリザードマンを「浸透」をかけたワールスラッシュで的確に、確実にリザードマンの体力を削り取っていく。
 戦士の直感というのものは恐ろしく、実戦での感は最早先読みと言っても過言はないクラスだ。
 育成者の賜物、そして自身の鍛錬を怠らなかった結果だろう。
 インディゴはグラディエーターとしても最高クラスの戦士まで登り詰めた。
 そんな頼もしい戦士を仲間に入れた【火竜】は今度はシュヴァリエ・シリヴレンが七聖女の祈りを捧げ、【コネクトスピリット】を行うと、風精霊ドレス【シルフィベスト】を巻き上げつつ風祓の翠晶を解放。

「理性よりも本能が強い中級以下の魔族は歯止めが効かないですわね。終わったら次の混乱作りだなんて。わたくしが支えてさしあげますわ、とっとと片付けますわよ」

 精霊剣・風を嵐の王と結界晶に付与し、嵐の王の刀身が消えて緑の元素そのものとなり、自身を中心とした一定範囲内を「風の領域」と化すと、短刀となった結界晶を手にニンブルで加速。
 いつでも相手の攻撃を避けられるようにした上で嵐の王を風の領域にす取り込むことでリザードマンを守る取り巻きを排除させ仲間を攻め込ませやすくした。

「機械帝国という共通の敵が無くなれば、砂漠の魔族との関係も元通り……か。虚しさはありますが、今は機械族と人族の関係を崩すわけにはいかない」

 シュヴァリエの「風の領域」に阻まれた盗賊を倒す役目は【ドラゴンフォース】とドラゴンジュエルで長時間、竜の力を引き出してスキル効果を強化させたグリヴォイ・ルルロ
 古竜のお守りで魔力を高め、まずはフォルテで味方を奮い立たせ力を引き出す。
 さらに古龍の祭服【加護の祭服】で結界強度を増したオータスシェルターを展開してインディゴ達も含めた広域の味方を守護。
 そうした前準備を行うと、遠距離からドラグクロス【クロスメイス】で強化したパニッシュメントクロスを放つ。
 近距離では竜の力でドラグクロス自体を振るい、そのまま敵を殴り飛ばし距離を取る。
 遠近での魔法と物理攻撃を使い分けグリヴォイは盗賊の数を減らしていく。

「リモーネの葬送以来ですね。目の前に共通の敵、しかしそれ以外の相手と争い消耗するのは愚策。ふふっ、今回も合理的にいきませんか?」
「そうですよ。大事が終わったら小事が残る、仕方のない事ですね。けれど見逃すわけにもいきません。見逃した事が大事になる事もありますから。それに私も貴方達がどういう風に“人”として生きてるのかも見届けたいですし」
「合理的なぁ……。俺は楽しめればそれでいい。難しいことは考えない主義なんだよ、めんどくせーもんは特によ。だから、俺はあの魔物が一番楽しませてくれそうだから来ただけのことさ。あまり“人”“人”押し付けて来るんじゃねー。好きに生きさせろや」
「自らの楽しみのため……それもまた良しですわ。協力してくれることに変わりはありませんもの」
「勝手に受け取れや」

 松永 焔子は素直ではないインディゴに笑みを浮かべ、マキアハウンドを優・コーデュロイとは異なる角度からリザードマンにけしかけ牽制。
 さらに自身も後方からCC:サクルムコアで魔法攻撃力を増強させ、白の元素を付与した雷竜閃【機装:ツァオバースタープ】の魔力弾で前衛となる仲間がインディゴが接敵できるように支援を行う。
 そして敵の注意が近接した味方前衛とマキアハウンドに逸れている隙に竜血の契で限界以上の力を開放。
 機導式【加速Ⅱ】で高速起動した【機導】雷竜閃で、身体に埋め込んだ機装とCC:サクルムコアを「水雷」の水塊と電撃で狙い撃ち、「破防Ⅱ」で魔力耐性や結界術式も貫通、感電させて機装を機能不全に陥らせてリザードマンの体力を削る。
 竜の力を乗せた【機導】は威力のみならず効果も増大するのでかなり効き目はあるだろう。

「好きに生きたい。本望ですね。人間も理性が無ければそうは生きられない。合理的に動けるインディゴさんはすでに理性を獲得し最早“人”だと思うのですけど。認めたくなさそうですね。いえ、どちらでもいいのでしょう。私達が無理やりに枠に嵌めようとしているだけで彼は彼でしかないのですから。機械から“人”となる奇跡にあまり執着するのはよろしくないのでしょうか……?」

 優もインディゴの攻めを邪魔しないように注意しながら彼の長所を活かせるように連携を行う。
 ガーナーピアスの風と魔力の流れの感知で相手や周囲の状況を把握しやすくし対処しやすく、相手の魔法を受けざる負えない際はゴールドメイルの耐魔力性能も合わせて軽減。
 機装:イグニスDファング【機装:ナーゲルリング】のCC:イグニスコアに刻んだ機導式【炎刃】を活かして周囲の施設の装置ごと破壊するように戦っていく。
 大事な装置はマリアベルのオータスシェルター・改で守っているため、それ以外の措置になるがCC:イグニスコアの影響で火属性となったイグニスDファングは、炎刃のギミックも合わさりバスターソードの剣身は火を纏い、更に熱によって切断だけでなく溶断も合わさる事でより強力に敵を両断する事が可能となり、機装の特徴をより強力にしている武器を手に破壊できるだけ施設の破壊を進んで行う。
 あちこちにオータスシェルターが展開されている為部分的には無事な部分が残ってしまうが復興させるのに時間がかかるだけ盗賊らが手を出す可能性は低くなる。
 そんな優の補佐を行うのはレジェヴァロニーエ・レクラムである。
 連携を行うにあたり他の者達の邪魔にならないように動くのを心がけインディゴとも連携していく。
 聖銀のローブで自動回復と高い防御力を活かし、古竜のお守りで元素の加護を受ける事で魔力を大きく高め竜の力の反動を軽減すると共に、発勁の技能で最小の動作で最大の威力を出すようにする事で素早く行動を行っていく彼女の手足はスケイルスキンで腕と足を部分竜化を行い攻撃の威力と防御を高めてある。
 間合いを詰められたら竜化した腕と足による打撃以外にもオーダーオブオータス【オーダーオブオータス】も組み合わせた格闘を取り込みリザードマンを追い詰めていく。
 押しに押していくことで相手を追い詰め相手に奥の手を使わせるために。
 そして使われたのは機導式【陽光Ⅱ】での回復機導。
 無詠唱で発動できることを良いことに攻撃の合間に聖域で体力を回復していくのだ。
 なんて卑怯は使い方だろうか。
 レジェヴァロニーエとしては最強の攻撃を受け止め後続に繋げるパターンを崩された。
 ならば、あの聖域から吹き飛ばすしかあるまい。
 竜血の契で限界を超え、魔壊のブレスレットの力も乗せたジャッジライトニングを放ち隙きを作りルージュに繋げる。
 ルージュは先程の攻めと変わらずセイクリッドアローを装填した五尾のスクールオブフィッシュで多方向から攻めて打撃を与える事で魔力を乱しにかかった。
 他にも冒険者パーティはいるのだから。

「次のメインディッシュはズィールユニオンの方かしら。どう? 行くなら今よ」
「ふっありがたくそうさせてもらうわ。存外お前らの連携に加われたことは楽しかったぜ」
「それは光栄なことね」

 別れの言葉は軽い。
 それは今生の別れではないから。
 また楽しそうな戦いが起きればラピスとヒンメルを引き連れてやって来る予感がルージュにはあった。

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