■プロローグ
――孤島のビーチ。
「フハハハ! 地獄の窯に火が入ったぞ! これで原生物は根こそぎ火あぶりだ!」
「バーベキュー台に着火しただけニャ」
田中是空は網の乗ったバーベキュー台を前に、さんぜんかいいきたねこと並んでいた。
そしていそいそとナスやパプリカ、しいたけなどを編みの上に載せ始める。
「そしてこれらホライゾンの刑死者どもをあぶり……見せしめにする。
これぞ絶対悪の所業よ!」
「普通に“首飾り”の開拓地で採れた野菜を焼いてるだけニャ」
――そして、契約者たちの無人島探索が始まったのであった。