■プロローグ■
異世界アイドルプロジェクト当日。
和気あいあいと交流をするアイドルと特異者を眺めながら
木校長は微笑ましそうに顔を綻ばせていた。
「フフフフ、最近は我が校の生徒たちが他の世界の力を目にする機会も更に増えました。
その学びを己の力とし――
いだだだだだだ!
誰ですか、私の珍しくまともな後方校長面ムーヴを邪魔するのは!!」
木校長が慌てて振り返るものの、そこには人の影は無く。
(これは……根を擬態させた端末の“私”ではなく、本体の方に!?)
どうやら本体(世界樹)と校長の感覚はちょっとだけ共有されているようだ。
パラ実の生徒を追い払うまで、1人で痛がったり痒がったり熱がったりする
校長の悲しいリアクション芸は続いてしまうことだろう――
■目次■
1ページ プロローグ・目次
2ページ 【1】魅せる、『アイドル』 1
3ページ 【1】魅せる、『アイドル』 2
4ページ 【1】魅せる、『アイドル』 3
5ページ 【2】魅せる、『特異者』 1
6ページ 【2】魅せる、『特異者』 2
7ページ 【2】魅せる、『特異者』 3
8ページ 【2】魅せる、『特異者』 4
9ページ エピローグ