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ファースト・ミッション

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ファースト・ミッション
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■プロローグ■



 ――A機関、東トリス支部。


「さて、リューさんが留守の間に、ひと通りチェックしておくかね」

 “D”ことドラグノフ教授はエージェントリーダーである夜鷹のデスクに座り、機材のメンテナンスを行っていた。
 デスクには彼女も新人エージェントのサポートに向かっている、五つの任務の資料が広げられたままだった。

「ランクC遺産、トルバ。コールドスリープ装置と管理用のトルバラン、これ自体の価値は決して高くない。
 問題は“中身”の方だ」

 五つの依頼のうち、郊外工場廃墟のものを手に取り、確認する。
 トルバランが動いているとするなら、装置が起動している――使用され、中身があることになる。

(“番号持ち”の安定した個体ならいい。だが失敗作の場合、解凍した後が危険だ)

 白衣からタブレットを取り出し、A機関が回収した戦時中の機密データを閲覧する。
 
 ライカンスロープ被検体第六号、変異種――始祖ヴァンパイアの暴走と封印。
 血液と細胞のサンプルから魔素の影響を分析、ライカンスロープの吸血種の確立へ向けて更なる実験を進めるものとする。
 
(……コイツを引いちまってないことを祈ろう)

「こんにちは、教授。相変わらず不機嫌そうな顔してるじゃないか」

 いつの間にか、ドラグノフの眼前にはダークスーツに身を包んだ細身の青年が立っていた。

「“燕(ツバメ)”か。今日は男で、その姿か。
 何にでもなれるんなら、たまには私好みの姿で来てもいいだろうに」
「何にでもなれるからといって、どんな姿になってもいいというわけではないのさ。
 色んな姿になっていると、“外見に中身も引っ張られてしまう”からね」

 燕がドラグノフに封筒を手渡した。

「頼まれたものを本部から届けに来たよ。ボスはまだしばらく戻らなそうだね」
「ああ、リューさんに呼ばれてたんだっけか」
「久しぶりの現場復帰だからね。私もチーム時代に戻った気分で頑張らせてもらうよ」



■目次■


プロローグ・目次

【1】リンゴの正体
【1】リンゴの正体2
【1】リンゴの正体3
【1】リンゴの正体4
【1】リンゴの正体5

【2】偶然と必然
【2】交錯する新人たち
【2】裏で動くもの

【3】工場潜入
【3】廃墟迷宮
【3】目標までの距離
【3】夜は濃くなる
【3】最奥の守護兵

【4】地下ダーツバーへと
【4】VSトリグラフ1
【4】VSトリグラフ2

【5】推理と捜索
【5】真犯人

エピローグ

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