■プロローグ■
――デルタシティ、ダウンタウン、ヒーロー連盟(ソサエティー)ビル、市長室
ゲートを通じて、各世界の特異者たちが、続々とデルタシティへと集結していた。
その間も、ユーラメリカのスキルやアイテムが効かないことが分かっていても、デルタシティのヒーローたちは
“テスカトリポカ”への攻撃の手を緩めなかった。
「Garryowenが来てクレタワ! ヒーローたちは適宜後退を……」
『いや、異世界のネオジェネたちが来てくれたんです! 俺らはサポートに回りますよ!』
『……ヒーローに後退は無い。それは貴様がよく分かっているだろう?』
『みんなこの街や市民が好きなバカばっかりなんだから、いい加減諦めなさいよ』
“カロリックシャドウ”
輝洲 飛影と、“アベンジャー”
アレクサンドロス・ルートヴィッヒ、
ティアナ・M・ベルベットローズから、そんな返事が返ってくる。
アイゼン・ハワード市長はため息をつきつつ、ヒーローたちに戦いの継続を通達するのだった。
『んんっ!?』
その時、TRIALの
リサ・グッドマンが素っ頓狂な声を上げた。
『
デルタシティのゲートから異常値が検出されたわ……市長室ではなく、小世界とつながるゲートのようだけど……あ、元に戻った……どゆこと!?』
「その辺りに山本大國の狙いがあるかもしれないワ。引き続き調査をお願いスルワ」
『りょーかい。まったく、大國ちんはろくなことをしないから困ったもんだにゃ』
駆け付けた騎兵隊である特異者たちに“テスカトリポカ”を任せつつ、ヒーローたちに情報を伝えるアイゼン市長だった。
■目次■
プロローグ・目次
【3】眷属を倒す
〈眷属戦(1)〉
〈眷属戦(2)〉
〈眷属戦(3)〉
〈眷属戦(4)〉
〈眷属戦(5)〉
〈眷属戦(6)〉
〈眷属戦(7)〉
〈眷属戦(8)〉
〈眷属戦(9)〉
【1】“テスカトリポカ”を足止めする
天が呼ぶ
地が呼ぶ
人が呼ぶ
悪を倒せと
俺を呼ぶ
【2】“テスカトリポカ”を倒す
風よ、正義を叫べ
水よ、平和を運べ
炎よ、勇気を燃やせ
地よ、我が名を轟かせよ
私が、私たちがヒーローだ
エピローグ