■プロローグ■
――ワールドホライゾン、広場
『さぁ、ジョニーちゃんもシャロちゃんも、一つになって私に美味しく食べられるのよ!』
“メルティ・シュガー”によってチョコレートに変えられてしまった特異者たちを集めたハートの形のチョコレートの塊の上に乗りながら、
ミリアムは
『糖類補完計画』を推し進めるべく、特異者たちを次々とチョコレートに変えて塊に取り込んでゆく。
「ミリアム君、ギリアム君、ジュンペ……謎の仮面エロ! Youたちは完全に包囲されている! Buttocksぺんぺんされたくなかったら、すぐに特異者たちを元に戻すんだ!」
「あら、その程度のお仕置きでいいのです?」
市長代理
ジョニー・ハワードの投降の呼びかけに、
シャーロット・アドラーは意外そうな表情を浮かべました。
「ミリアム君なりのwitの利いたeventだからね。それに、こういう機会だからこそ、今まで特異者たちが紡いできた絆を活かす時なんだ!」
「……為政者としては甘いと思いますが、そういう想いや考えは嫌いではありませんわね。各世界の特異者を呼ぶお手伝い、わたくしも致しますわ」
サムズアップするジョニーに、シャーロットは小さく溜息を衝くと、ジョニーと手分けして、ワールドホライゾンの特異者たちが必要としている各世界の人物に連絡を取り始めるのだった。
■目次■
プロローグ・目次
【1】『糖類補完計画』を阻止する
Sweet Incident
Chocolate Monster
Unhappy Valentine
Love Feeling
Sugar Rain
Sweet Queen
Sweet Chocolate
【2】RWOのバレンタインイベントを楽しむ
第一章 蕩けるチョコと特異者たち
第二章 私的無敵スイーツ
第三章 愛のレプリカ
第四章 友愛と微笑のショコラ
エピローグ