■プロローグ■
――ワールドホライゾン ウェディングホール『シェテルニテ』
「今年もこの時期が来たわね」
ワールドホライゾンの市長
紫藤 明夜は、式場の予約状況と、式の取り仕切りの割り振りを見ながら微笑んでいた。
三千界を救う戦いは続いているが、その中で特異者たちは友情や愛情を育み、こうして結ばれている。
「特異者たちが救ってきた世界も増えているから、世界が落ち着いたら、取り仕切る神父役や神主役をもっと増やしたいわね」
「明夜さん、そろそろ式の時間ですよ。アドルフさんやさんぜんかいいきたねこさん、境屋さんに信長さんにアデルさんもお待ちですよ」
「あ、はい」
秘書の
クロニカ・グローリーが声を掛けてくる。
神父役や神主役として呼ばれている者たちの準備も整ったようだ。
明夜は深呼吸し、頬を叩くと式場へと向かうのだった。
■目次■
プロローグ・目次
【1】結婚式を挙げる/式に招待される
高杉 大介様&三月 ありす様
有島 空様&九条 雛子様
ジョナ3・リヴィングストン様&黒尾 冬美様
藍澤 一様&佐藤 花様
黒杉 優様&ルージュ・コーデュロイ様
霜月 八手様&御神 饗華様
御伽 了様&綾坂 春奈様
スタンリー・アーレンス様&椎名 遥様
シエル・キサラギ様&ミシェル・ウォン様
ドレス見聞録
【2】模擬結婚式を行う/式に招待される/食事会を行う
RWOオフ会
君を誘う理由
友として 親友として
再び告げる言葉
新婚気分はいつまでも
未来の予行演習
一大告白
1年ずつの記念日
共に夢を叶えたい
【3】養子縁組を行う/新たな旅立ちの手続きを行う
義兄弟の結び
新しい名前
私の問い、君の答え
エピローグ